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人気企画「美人女医インタビュー」第四十三回は、表参道と銀座に展開するBIANCAクリニックの服部有美(はっとり ゆみ)先生です。
大学病院などで形成外科医(形成外科専門医取得)として7年勤めてから本格的に美容医療業界へ。形成外科時代に培った技術を生かし、眉下切開を始めとした切開系オペを得意とする服部先生。
患者様一人ひとりと向き合っているからこそできるカウンセリング時の提案、産後復帰の本音などここでしか読めない内容をたくさん語っていただきました!
目次
- ・医師を志した理由
- ・大学卒業後の経歴
- ・美容医療を志した理由
- ・得意な施術について
- ・BIANCAクリニックの特徴について
- ・患者様に喜ばれたこと、印象に残っていること
- ・来られる患者様に多いお悩みについて
- ・痛み対策について
- ・女性のエイジングケア開始時期について
- ・自身で結果が出た美容医療施術について
- ・BIANCAクリニックの将来像
- ・オフ、休みの過ごし方について
- ・ワークライフバランス、産後の働き方について
- ・憧れの医師について
幼稚園の時から、将来の夢として医師の絵を描いていたようです(笑)。親が言ったことは特にありませんでしたが、環境が大きく影響していると思います
ーまず、医師を目指したきっかけをお教えください。
服部先生(以下H):歯科医師である父の姿を見て育ったので、医療が近しいものだったことが、医師を目指すきっかけとして大きいかと思います。私は救命や外科系のドクターのドラマを大好きでよく見ていたので、その影響もあると思います。聞くと、幼稚園の時から、将来の夢として医師の絵を描いていたようです(笑)。親が言ったことは特にありませんでしたが、環境が大きく影響していると思います。
ー他の職業には興味はなかったですか?
H:幼い頃は、医師になって患者様の人生に影響を与え、大きな責任を伴うことが怖いと思っていて、でも医療の現場には携わりたくて、救急車の運転手になりたいと言っていたこともあったようです。物心ついてからは漠然とですが、医師になりたいと思っていました。
ーそれでは大学卒業後の経歴をお願いいたします。
H:東京医科大学卒業後は東京女子医大で臨床研修を行って、そのまま東京女子医大の形成外科に入局しました。7年間医局に所属し保険診療の大学病院の形成外科で勤務し、専門医(日本形成外科学会認定形成外科専門医)も取得しました。専門医を取った後から週1ぐらいで美容外科、美容皮膚科の診療に少しずつ携わり始めて、数年後に全面的に美容業界にシフトした流れになります。
ー専門医を取るのは大変でしたか?
H:専門医は形成外科に入局して形成外科医として大学病院や出向先の大きな病院で診療していると基本的には取得する流れになります。ただ、専門医試験は詳細な症例レポートを作成したり、面接や筆記試験もあります。そのためにたくさん勉強しました。
最近だとマスク着用もあってリップリフトをお考えの方が多いです。縫合が重要な手術ですので形成外科で培った技術を生かせることが嬉しいですし、得意です
ー長く保険診療に携わってこられましたが、美容医療に行こうと思ったきっかけはありますか?
H:もともと医者を目指したきっかけが、救命や外科のイメージからでした。大学と臨床研修、実際の現場で専門的な分野を学ぶにつれて、皮膚科、形成外科の分野に自然と興味を持つようになりました。
形成外科で診療していくと、形成外科と美容外科がオーバーラップする部分があり、形成外科の中で美容外科に近しい部分に興味を持つようになったのがきっかけです。
ただ、形成外科の診療も興味はありましたので、形成外科の中で美容外科も学びながら、自分が今後の医者人生で長期的に携わっていく分野、また役に立てそうな分野はなんだろうと自分に問いかけてみた結果、美容業界に移ろうと決意しました。
ー得意な施術についてお願いいたします。
H:目回り、切開系も含めたオペ、最近だとマスク着用もあってリップリフトをお考えの方が多いです。縫合が重要な手術ですので形成外科で培った技術を生かせることが嬉しいですし、得意です。
年齢相応か年齢よりも10歳以内ぐらい若く見える範囲で、ナチュラルな仕上がりを目指します
ーインスタの症例を拝見すると眉下切開の症例が多かったですが、施術の際のこだわりはありますか?
H:切開系のオペは、傷は目立たなくなるとはいえ、患者様が一生付き合っていくことになりますので、慎重になります。こちらからすると、1日何件かやってるオペのうちの1件ですが、患者様にとってはずっと付き合っていくものですので、それを意識して、縫合の最後の仕上げなど細部まで気を付けています。
ー難しいと思う部分はありますか?
H:ナチュラルさをどこまで残すかということです。目元も上瞼(うわまぶた)だけきれいにしても下瞼(したまぶた)がたるんでいたら、アンバランスな感じで不自然になりますし、たるみを完全に取ればきれいかというと、そういうわけでもないと思います。
年齢相応か年齢よりも10歳以内ぐらい若く見える範囲で、お好みになりますが、私はどちらかというとナチュラルな仕上がりが好きなので、明らかに「この人ここを整形しているな」と感じるような仕上がりにならないよう心がけています。
BIANCAクリニックは新しいことにトライしていくことが、最大の特徴だと思います
ーそれではBIANCAクリニックの特徴についてお願いいたします。
H:BIANCAクリニックは新しいことにトライしていくことが、最大の特徴だと思います。例えばお肌治療だと最近はTCAクロス(濃度の高いトリクロロ酢酸を直接塗って行うニキビ跡・クレーター改善治療)、エイジングケアではNMN点滴(ニコチンアミドモノヌクレオチド:若返りや長寿と深い関係があるサーチュイン遺伝子を活性化させ、細胞レベルから若返らせる点滴治療)などが、新しく始まった治療です。
NMN点滴は新しい治療ですが、TCAクロスはかなり前からある治療です。しかしあまり取り上げられずに埋もれていた治療です。そこに目をつけ取り入れることで、今ではたくさんの患者様に症状の改善を喜んでいただけています。新しい治療、着眼点が特徴だと思います。
クリニックの雰囲気の良さや、スタッフ一人ひとりの対応の丁寧さも特徴です。温かみがあって何でも言いやすいような環境と、患者様の仕上がりやクリニックの内装、スタッフ含めた洗練さが特徴だと思っています。
ー先生やスタッフの皆さんがお綺麗で、ブランドの統一感があると思いました。
H:やはりこういう業界ですので、美容に関しては知識も意識も高い方がもちろん多いですが、スタッフの方を入職から見ていると、どんどんきれいになっていると思います。たくさんの施術をしているわけではないと思いますが、自分に合ったものを上手に取り入れていると思います。
闘病中の女性の患者様を担当させていただいた際に、「主人にも凄く明るくなってよかったねと言ってもらえました」と、報告してくださいました。それがとてもうれしかったです。
ーこちらで診療されていて患者様に喜ばれたことや印象に残っていることはありますか?
H:日々、オペ後の経過で喜んでいただけることが一番うれしいです。印象に残っていることですと、最近だと闘病中の女性の患者様で、ご病気の影響もあり痩せてらっしゃいました。特にやせ型の女性ですと、年齢以上に老けて見られたり、疲れて見られてしまうことがあると思います。通院のことやコロナでの外出の問題もあったのですが、いろいろ考えて勇気を出していらしてくださって、無理のない範囲で施術をすることになりました。
注入や様々なご提案をさせていただき、施術を行い、その方にすごく喜んでいただけました。旦那様には来院前は言っておられなかったようなのですが、「闘病で痩せてしまったけど、凄く明るくなって僕も嬉しい!と言ってもらえました」とその後、報告してくださいました。それがとてもうれしかったです。
ー行くまでに勇気がいりますよね。相談しても断られるのではという葛藤もあった中で来ていただいたのはうれしいですよね。
H:すごくうれしかったです。ご主人の反応を伺った時、少し涙が出てしまいました。
ーそれでは来院される患者様で多い悩みはなんでしょうか。
H:私がインスタ等で切開系の症例を多く上げていますので、最近はリップリフトが多いです。今日もリップリフトの施術をしてきました。あとは眉下切開、クマ治療が多いです。次にたるみ治療として、糸リフト、ハイフ辺りのご相談が多いと思います。
ー年齢層はどのような感じでしょうか。
H:私が診察する患者様でいうと、40代以降の方が最近多い印象があります。クリニック全体としては20代から60代までかなり幅広くいらしていただいています。
ー銀座という土地柄ではどうでしょうか。
H:土地柄かはわかりませんが、都内だけではなくて、遠方からいらしてくださる方もいらっしゃいます。
コラーゲンが伸び切った後だとなかなかリカバリーが難しいので、少したるんできたぐらいのところで定期的に照射や糸リフトなど、たるみのメンテナンスを定期的にコツコツとがいいかなと思います
ー施術を行う際の痛み対策について教えてください。
H:オペの痛み対策は麻酔を局所麻酔とガス麻酔、点滴の麻酔で行います。
ボトックス等注入系に関しては、どこのクリニックも共通かもしれないですが、直前まで十分にお冷やしをしたり、ブルブルと振動するデバイスを利用するとお痛みの緩和になるかと思います。振動覚のほうが痛覚より先に脳に達するので、近くでブルブルと振動するものを利用すると注入の痛みは感じにくいと思います。
ー女性のエイジングケアについて、いつから始めるのがおすすめでしょうか。
H:気になり始めたその瞬間だと思います。たるみ治療は特に、コラーゲンが伸び切った後だとなかなかリカバリーが難しいので、少したるんできたぐらいのところで定期的に照射や糸リフトなど、たるみのメンテナンスを定期的にコツコツとがいいかなと思います。
もちろん切開リフトも選択肢だとは思いますが、切開リフトは一生のうちに何回もできるものではないので定期的な照射と糸リフトのメンテナンスが早いうちから大事かなと思います。
ーエイジングケアを始める年齢は特に関係ない感じでしょうか。
H:あまり関係ない気はしますが、だいたい20代後半くらいとか最近みんな早いと感じています。でも私自身は糸リフトを34歳で初めてやりました。30代くらいから少しずつ考え始めていただいたほうがいいと思います。
糸リフト追加したいのですが、ここにいるといつでもできると思って意外とできなくて、だらだらと先延ばしになってもう1年ぐらい経ってるのでそろそろ本当に追加したいです
ー服部先生がご自身で受けた美容施術で結果が出たものはありますか?
H:糸リフトです。
ーがっつり効果が出た感じですか。
H:そうですね。自分では明らかに上がった感じがありました。
ーやるかやらないかでいったら、やってよかったですか?
H:はい。絶対やってよかったです(笑)。もうそろそろ追加したいのですが、ここにいるといつでもできると思って意外とできなくて、だらだらと先延ばしになってもう1年ぐらい経ってるのでそろそろ本当に追加したいです。
せっかく貴重な時間を使ってご来院していただいたので、一番のお悩みの事以外にも何か私から情報や知識の手土産をお返しできればといつも思っています
ーそれでは今後、BIANCAクリニックをどのようなクリニックにしていきたいでしょうか。
H:時代の最先端というか、先を行くような治療内容を提供できるクリニックを目指すこと、患者様に寄り添って理想にお応えできるようになることです。あとは患者様ご自身では気にされていないポイントであっても、もっときれいになれそうなところを、こちらでご提案できたらいいなと思います。
ー美容に関して考え始めたらなんでも相談にしに来て大丈夫なんでしょうか。
H:はい、もちろんです(笑)。言っていただいたほうがいいです。こちらも初めての方にいろいろ言うよりもお聞きしたいです。せっかく貴重な時間を使ってご来院していただいたので、一番のお悩みの事以外にも何か私から情報や知識の手土産をお返しできればといつも思っています。ただお悩みの事以外に関して、ご指摘やお話をすることで気分を害されないかなとも心配になります。ですので、ほんの少しでも気になってるところがあったら、ぜひ言っていただきたいです。
ー次はプライベートなことをお聞きします。お休みの過ごし方だったり、趣味についてお願いいたします。
H:休日はなるべく子供と密接に過ごせたらいいなと思っています。お天気がいい日は、子供と主人と3人で公園でお弁当を持ってピクニックしています(笑)。遅めの朝ごはんを近くのカフェテラスでゆっくり3人で食べるのが最近の休日の一番幸せな瞬間です。
ーすごいほのぼのとしていいですね(笑)。今しかない瞬間が子供にはいっぱいありますからね。
H:そうですね。子供はすぐ大きくなってしまうと聞くので大切にしたいです。
仕事も産休から復帰する前は「本当にオペできるかな、大丈夫かな」という不安もありましたが始めてみたら、意外と大丈夫でした
ー産休から復帰が早かったと思いますが、不安はありませんでしたか?
H:復帰して子供を保育園に預けることに対して不安がありましたが、幸い、保育園の先生方がよく面倒を見てくださったので、徐々に安心に変わっていきました。
私が一人でずっと見ているより保育園や他の人に接してもらった方がいろんな経験ができて、刺激をもらえるということも預けているうちに分かってきたので、子供を預けることの不安は早めになくなりました。
また私はオペも多いのでオペを長く休んでいることに対しての不安もありました。
仕事も産休から復帰する前は「本当にオペできるかな、大丈夫かな」という不安もありましたが始めてみたら、意外と大丈夫でした。
ー働き方の変化はいかがでしょうか。
H:トータルの日数でいうと妊娠前より少し減りました。もともと週6.5日で働いてたのが、今は週5日になりました。お休みを週に2日程度頂いています。
子供が生まれてから一緒に過ごすようになりましたが、それまでは週に1回ご飯を一緒に食べればいいほうで、全然あってなかったです。それが長く続いた理由かもしれないです
ーお話がだいぶ変わりますが、若い頃の忘れられない恋愛はありますか。
H:全然ないです(笑)。
ーご主人との出会いはいつでしょうか。
H:主人とは大学1年生のときから付き合って、32歳で結婚したのでめちゃくちゃ長いです。
ーご主人もお医者さんですか?
H:そうです、大学の先輩です。
ー10年以上も長く一緒にいられて、すごく仲がいい。
H:子供が生まれてから一緒に過ごすようになりましたが、それまではお互い好きなように仕事して好きなように飲みに行ってたので一緒に過ごす時間はあまり多くありませんでした。週に1回ご飯を一緒に食べればいいほうで、全然あってなかったです。それが長く続いた理由かもしれないです。
ーたまに一緒にいるぐらいがちょうどよかったと。
H:私はちょうどよかったです(笑)。
麗先生はすごく幅広く治療なさっていますし、SNSに治療内容を詳しく記載なさっているので勉強になります。子育てと仕事の両立もすごいなと思っていつも拝見しています
ーそれでは憧れの医師、先生はいらっしゃいますか。
H:麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗先生です。麗先生はすごく幅広く治療なさっていますし、インスタやブログで治療内容を詳しく記載なさっているので、勉強になります。子育てと仕事の両立もすごいなと思っていつも拝見しています。
ーそれでは以上になります。お忙しいところをありがとうございました。
H:ありがとうございました。
プラス5(服部先生をよく知るための5つの質問)
Q:海外の最高のビーチ教えてください
A:カンクンビーチ。ブルーがとってもキレイでした。
Q:思い出の曲は?
A:What Makes You Beautiful/One Direction
結婚式でみんながサプライズで踊ってくれた思い出の曲です。
Q:お店の味にも負けない自信の手料理は?
A:キッシュ。自分が好きなのでよく作ります。味は普通です。
Q:好きな香りは?
A:芍薬の香り
Q:普段はどんな服装が多い?
A:子供が生まれてからは、フラットシューズやスニーカーにカジュアルな服装が多くなりました。
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この記事は、
BIANCAクリニック表参道の
大久保由有医師が監修しています。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
BIANCAクリニック銀座
住所:東京都中央区銀座1-5-6 銀座レンガ通り福神ビル 4F
電話番号:03-6263-2690
診療時間:10:00〜19:00 休診日:不定休
無料カウンセリングを申し込む
※服部先生の診察をご希望の場合、ご予約時にその旨お伝え下さい。
撮影:田中利幸
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監修:
服部有美 医師
BIANCAクリニック銀座
東京医科大学医学部卒業。その後形成外科医とし勤務。銀座ケイスキンクリニック形成外科担当や大手美容外科で勤務し、2019年よりBIANCAクリニックにて勤務。
形成外科医専門医としてのスキルを活かし、目元や顔のエイジングケア全般の施術を得意としています。SNSではスキンケア情報やボトックス注入、肌系メンテナンスなど自身が受けた施術を発信しています。プライベートはママ業も忙しい。
東京医科大学医学部 卒業
東京女子医科大学 卒後臨床研修センター入職
2011年 東京女子医科大学 形成外科 入局
2013年 日本大学医学部附属板橋病院 形成外科 出向
2017年 銀座ケイスキンクリニック 形成外科担当医
2018年 城本クリニック入職
2019年 BIANCAクリニック入職
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都中央区銀座1-8-19キラリト銀座12F&RF
- 最寄駅: 東京メトロ銀座一丁目駅徒歩1分、京橋駅徒歩2分、各線銀座駅JR有楽町駅徒歩6分
- 院長: 新行内 芳明
- 診療時間: 10:00~19:00
- 休診日: 年末年始
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