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毎朝毎夜手入れをしなければいけない「ヒゲ」。これにかける時間が煩わしい、という人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめの選択肢が、「ヒゲ脱毛」です。今回はこれについて見ていきましょう。
【監修医師からのワンポイント】
医療のひげ脱毛は、メンズ美容の第一歩として男性にして頂きたい美容施術です。お手入れをしていくなかで、毛嚢炎や色素沈着などのお肌トラブルも少なくはないのですが、クリニックで、適切に医師診察と処置を行いながら続けていくことができます。医療のひげ脱毛によって、カミソリを使うストレスから解放されて、きれいになったお顔をみて、自分っていいなと思えたら、それは自信につながります。そう思えるお手伝いをしたいと、わたしは考えています。
目次
- 1.ヒゲ脱毛のメリットとデメリット
- 1-1.ヒゲ脱毛のメリット
- 1-2.ヒゲ脱毛のデメリット
- 2.ヒゲのデザイン
- 3.ヒゲ脱毛の種類とその特徴
- 3-1.レーザー脱毛
- 3-2.ニードル脱毛
- 3-3.光脱毛
- 4.ヒゲ脱毛の間隔はどれくらい?
- 5.ヒゲ脱毛の麻酔について
- 6.ヒゲ脱毛の事前準備について
- 7.女性のヒゲ脱毛
- 7-1.光脱毛
- 7-2.レーザー脱毛
1.ヒゲ脱毛のメリットとデメリット
エステサロンや脱毛クリニックで脱毛を受けている人は、圧倒的に女性の方が多いと言えます。そのため、男性のなかには、「脱毛」と聞いてもピンと来ない、という人も多いのではないでしょうか。しかし現在では、少しずつではありますが、ヒゲ脱毛を扱う男性向けのクリニックも増えていっています。初めての人のために、ヒゲ脱毛のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
ヒゲ脱毛のメリット
ヒゲ脱毛のもっとも大きなメリットは、「ヒゲの手入れから解放される」というところにあるでしょう。男性の多くは、ヒゲの手入れが必須です。毎朝毎晩ヒゲを剃り、整えなければいけません。もともとヒゲが濃い人の場合は、特に手入れが大変です。どれくらいの時間をかけるかは人それぞれですが、5~10分程度の時間をかけるのが一般的でしょう。帰宅後ならともかく、朝の忙しい時期にヒゲの処理をするのはなかなか大変なものです。
次に、「カミソリ負け」の問題が挙げられます。カミソリは物理的に肌の表面を「削って」ヒゲを剃るやり方です。このため、肌は刃物で確実に傷つきます。現在は質のよいシェービングクリームやカミソリも出ていますが、やはり肌が傷つくことは避けられません。
また、毛抜きで一本一本抜いていく方法もありますが、この方法はとても時間がかかります。加えて、今現在生えているヒゲを引っこ抜くわけですから、これもやはり、肌のダメージとなってしまいます。場合によっては流血沙汰になってしまうことも……。しかしヒゲ脱毛ならば、このような怖さはありません。
「デザイン性」「見た目」の面でも、ヒゲ脱毛にはメリットがあります。ヒゲが濃い人の場合、剃った後が青くなってしまい、見た目があまりよくありません。場合によっては不潔感を覚えることも……。しかしヒゲ脱毛を行えば、自分好みのデザインに仕上がりますし、白くつるっとした美しい仕上がりになります。このようなことから、ヒゲ脱毛にはメリットが大きいと言えます。
ヒゲ脱毛のデメリット
ただし、ヒゲ脱毛もまったくデメリットがないわけではありません。そこには「マイナス点」も存在します。
そのなかでもっとも大きいのは、「費用」の問題でしょう。カミソリを使ったヒゲの処理の場合、500円もあれば処理することができます。しかしながら、脱毛の場合、各専門施設によって値段に差はあるものの、数万単位がかかるのが普通です。もちろん、費用対効果を考えれば必ずしもマイナスではないのですが、やはり、「一度に出ていく金額」としてはかなり大きいと言えるでしょう。
「通うのが面倒だ」というのも、ヒゲ脱毛の施術を受けることをためらわせる理由のうちの一つです。都心部や駅の近くに住んでいて周りに専門施設がある、という状況ならばまだよいのですが、「田舎住まいだ」「専門施設に行くためには、わざわざ電車を乗り継がなきゃいけない」「車でないととても通えない」という場合は、なかなか受けに行きづらいでしょう。また、専門施設の多くは21時くらいには閉めてしまいます。そのため、残業が多い人などは、仕事のある日はなかなか通えない、ということも……。ただ、だからといって休日にわざわざ足を運ぶのはつらい、という人も多いのではないでしょうか。ヒゲ脱毛は、「1回だけ受けたらすぐにきれいになる」というわけではなく、何回も通わなければいけないので、余計に面倒です。
毛嚢炎(もうのうえん)などのトラブルが起きることがあるのも、ヒゲ脱毛のデメリットです。これは皮膚炎の一種であり、雑菌が毛穴に入り込んで起きるものです。
レーザー脱毛などは、毛穴に働きかけて行うものです。そのため、どれほど丁寧に施術をしても、どうしてもダメージがいくことは避け切れません。しかしカミソリでの処理でも肌のトラブルが起きます。このようなことを考えると、「どんなトラブルが起きるか」ということはそれぞれの処理方法で変わるものの、「ヒゲを処理すること」自体が肌に負担をかけている、と言えるのかもしれません。
なお、それ以外に考えられるトラブルとしては、炎症性浮腫などが考えられます。
ちなみに、「ヒゲ脱毛をすると濃くなるのではないか」と心配する人もいます。これは「硬毛化・多毛化」として説明される現象です。その理屈ははっきりとはわかっていませんが、脱毛のためにあてた光やレーザーが毛の細胞をむしろ活性化しているからではないか、と考えられています。特に、弱い熱量の場合はこの可能性が高くなるのだとか。
ただ、これは産毛がよく生えているところに起きやすいとのことですから、ヒゲ部分の場合はそれほど頻発するする症状ではありません。また、波長を変えたり熱量を調整したりすることで、状況を改善することもできます。
「痛み」もリスクのうちの一つです。ムダ毛を「脱毛」という形で処理をする場合、強くて太くて濃い毛の方がそうではない毛に比べて痛みを強く感じます。ヒゲは、まさにこの3条件を満たしているため、その痛みはかなり大きいと言えるでしょう。ワキなどとは違い、「顔」の施術ということで、恐怖感を覚える人もいるかもしれません。
このように、ヒゲの脱毛にはメリットとデメリットがあります。それを理解したうえで、施術を受けるかどうかを考えましょう。
2.ヒゲのデザイン
ヒゲを脱毛する!と決めた人が考えたいのは、「ヒゲのデザイン」です。
ヒゲを脱毛するときの大きなメリットのうちの一つに、「ヒゲのデザインを自分で決められる」というものがあります。
「サイドのヒゲをすべて抜いて、鼻の下だけヒゲを残す」「アゴヒゲだけは残す」「完全にツルツルにする」といったカスタマイズも自由自在にできます。もしあなたがパソコンを使えるのであれば、自分自身の写真をパソコンに取り込んで、そこにヒゲを書き込む形で「どんなヒゲの形が似合うかな?」ということを事前にチェックしておくと良いかもしれません。また、専門施設で相談に乗ってもらうのも一つの手です。
ヒゲの脱毛の場合、カミソリなどで作るのとは違い、「必要な部分のヒゲをすべてなくすこと」が可能です。このため、同じようなデザインを選んでも、きれいにきまります。
3.ヒゲ脱毛の種類とその特徴
レーザー脱毛
一口に「ヒゲ脱毛」と言っても、その種類はさまざまです。今回はそれを「レーザー脱毛」「ニードル脱毛」「光脱毛」にわけてお話していきます。まずは「レーザー脱毛」からです。
レーザーによる脱毛は、ヒゲ脱毛のなかでももっともメジャーな脱毛方法のうちの一つだと言えます。多くのクリニックが「レーザーによる脱毛」を取り上げています。
レーザー脱毛は、黒い色素に反応する光を当てて行うものです。このレーザーは黒い色素のみを選択して攻撃して、それを抜け落ちさせることができます。このため、比較的肌の色が薄い私たち日本人の場合は、「肌を痛めずに、選択的にヒゲだけを処理すること」が可能なのです。
レーザー脱毛は非常に効果が強いものです。そのため、医療機関(クリニック)での施術のみが認められています。
料金に関しては、「自由診療」の枠組みになってしまいますので、クリニックによって違う、としか言えません。ただ、安いところでは1回目を10000円以下でやってくれることもあります。相場としては、5回程度で30000円~50000円といったところでしょうか。回数や有効期限などについては、しっかりと確かめておいてください。
「どれくらいで効果が出るのか」については、何をもって「効果があった」とするかはひとそれぞれ違うためなんとも言えませんが、5回程度が一つの目安となっているようです。
ニードル脱毛
ヒゲ脱毛をするうえで、もう一つの選択肢となるのが「ニードル脱毛」です。これは「電気針脱毛」「絶縁針脱毛」のような名前で呼ばれることもありますが、基本的には同じものだと考えてください。
ニードル脱毛は、毛穴に針を差し込み、毛根を根底から破壊する方法です。この方法は「もっとも確かな脱毛方法」として知られています。「ニードル脱毛のみが、真の意味での『永久脱毛』である」としている声も多く、非常に永続性の高い方法だと言えます。毛根に直接働きかけて行う処理方法ですから、そこからさらにヒゲが「復活する」ということがないのです。
ニードル脱毛は、「濃くて太い毛」を処理することに、極めて長けた処理方法であると言えます。「確実にきれいにしたい」と考えるのならば、ニードル脱毛を選ぶことをおすすめします。ただし毛を一本ずつ処理していく方式であるため、時間がかかりがちなのが難点です。また、レーザー脱毛に比べると扱っているクリニックの数が少ないのもちょっと気になるところです。
現在では、「レーザー脱毛とニードル脱毛を合せて行っている」という病院も、かなり稀ですがあります。ヒゲが濃い部分だけは電気針で処理をし、それ以外の部分はレーザーで処理していく、という方式です。これならば、「速さ」と「確実性」の両方を手に入れられますね。カウンセリングできちんと話をするとよいでしょう。
電気針での脱毛は、一度処理をしてしまえば生えてきません。ただ、「処理するためにはある程度伸ばした状態にしておいてもらう必要がある(5日間程度)」としているところもあるので、この点は注意が必要です。また、痛みが強くでる場合もあります。
ニードル脱毛は現在取り扱っているところも少ないので、なかなか「平均料金」を出すのは難しいと言えます。ただ1つの目安として、「毛1本につき1080円、針の料金は1本5400円」としているところもあるので、これを参考にするとよいでしょう。
光脱毛
脱毛方法の一つとしてメジャーな「光脱毛」とヒゲ脱毛の関係についても見ていきましょう。
光による脱毛は、クリニックではなくてエステサロンなどでも受けることができます。料金も安く手軽ですし、痛みも少ないということで需要の高い方法でもあります。女性の脱毛方法としては特に有名で、レーザー脱毛を受ける前にまずは光脱毛から試す、という人もいます。
「ほかの方法では痛みがひどくて耐え切れなかった」という人にも受けることができる光脱毛の原理は、レーザー脱毛のそれと同じです。黒い色素を攻撃する光を照射して、それを抜け落ちさせます。ただしレーザーよりはずっと出力が低いので、痛みや効果が低く抑えられているのです。
ただ、残念なことに、光脱毛でヒゲの脱毛を済ませる方法はそれほどメジャーではありません。
なぜなら男性のヒゲは、ほかの場所のムダ毛に比べてとても太くて強くて黒いからです。そのため、光脱毛の光では出力不足で、処理をしきることが難しいのです。
「それならば出力をあげればよい」と思うかもしれません。しかしあまりにも出力を上げると、「医療行為」に該当してしまうため、病院以外では使うことができなくなってしまうのです。このため、光脱毛には限界がある、と言えます。
ただ、女性や、男性のなかでも非常にヒゲが薄い、という人の場合は、光脱毛でも効果を得られる可能性はあります。一度相談をしてみるとよいでしょう。
4.ヒゲ脱毛の間隔はどれくらい?
上でもお話したように、レーザー脱毛などは、「1回だけ行ったらそれで終わる」「1度の施術ですぐに終わる」というものではありません。何回かに分けて、複数回通う必要があります。レーザーで処理できるのは、「黒い色素」が十分にあるところだけですから、まだ成長途中の毛などに対しては十分に働きかけることができないからです。
「何カ月に1回(あるいは何日に1回)脱毛に通えばいいか?」ということですが、これは個々人によって少し差があります。ただ、一般的には、1カ月半~3カ月の間に1回のペースで通うとよい、とされています。これはまだ「毛がかなり生えている」という状態のときですから、薄くなった後に関しては、これほど短いスパンで行かなくても構いません。その場合は、3カ月~半年に一度、脱毛の専門機関に通う、というスタイルをとるのが一般的です。
専門施設で脱毛を行う際のデメリットの一つに、「通うのが面倒」「通う時間が確保できない」というものをあげました。ただ、このように、「多くても1カ月半に1度だ」と割り切ることができるのなら、通う価値は十分にあると言えるでしょう。
針脱毛の場合は、1本ずつ処理していくことになります。「完璧にきれいな仕上がり」にできることが針脱毛の大きなメリットですが、同時にこれは、「かなりの回数分通わないと、なかなかきれいに処理できない」ということにもつながります。そのため、通うスパンはレーザー脱毛のそれよりもずっと短く、半月~1カ月に1回程度と言われています。また、その後も、頻繁に通わなければいけません。ただ、一度処理したヒゲは、理屈上はもう生えてはきません。そのため、満足の行くまで通えたのなら、その後はあまり処理に訪れなくてよくなります。
5.ヒゲ脱毛の麻酔について
ヒゲ脱毛を行ううえで、問題になってくるものの一つに、上であげた「痛み」があります。
メディオスターなどは痛みが少ない脱毛機器として知られていますが、それでも、「物理的に肌に対して衝撃を与える」という方法をとっている以上、「誰が受けてもまったく痛くない」「100人いたら100人ともが、『まったくの無痛だった』と答える」「当てられたこともまったくわからないほど、痛みも何も感じない」というものである、とは言えません。
特に「ヒゲ」の場合は、ほかの部位に比べて、黒くて太く、たくましい毛が生えています。そのため、これを処理する場合には「痛み」が伴うことが普通です。
あまりにも痛みがひどすぎると、せっかくヒゲ脱毛のコースを申し込んでも、最後まで完遂できないことがあります。そのため、各クリニックでは、痛みに対抗できる「麻酔」を用意しています。
この麻酔は、大きく分けて、「笑気麻酔」と呼ばれるものと、「麻酔クリーム」と呼ばれるものがあります。
まずは「笑気麻酔」について見ていきましょう。これは歯の治療を行う際にも積極的に用いられる麻酔を指します。本来の名前は「笑気吸入鎮静法」と言います。
麻酔であるにも関わらず、「笑う」という漢字が使われているのは、この麻酔がもたらす症状によります。笑気麻酔を吸った人は、その表情が笑ったように見えるのです。笑気麻酔の正体である亜鉛化窒素が、顔をひきつらせ、笑っているように見せるのがその原因だと言われています。
笑気麻酔を吸った人は、酔っぱらったときのような感覚を抱くと言われています。また、香りの良さを特徴として挙げる人もいて、不快感のない状態で麻酔の効果を得られるという特徴があります。副作用もないので、安心して使うことができるでしょう(まれに頭痛などが生じる可能性もあります)。
ちなみにこれは、「吸い込む」という形で取り入れます。
料金は病院によってさまざまですが、30分程度で3000円、というかたちで打ち出しているクリニックもありますから、参考にしてみるとよいでしょう。
「笑気麻酔」に並んで使われることがあるのが、「麻酔クリーム」です。麻酔クリームは体質を問わずに使うことのできるものであり、非常に便利です。また、名前からも分かるように、「塗布する」という形で取り入れるため、使うのも簡単です。
ただ、麻酔クリームには即効性がありません。笑気麻酔とは違い、施術の30分ほど前には塗っておかなければならないため、時間的に制約がある人は少々使いにくいかもしれません。また、キシロカイン(「リドカイン」と呼ばれることもある)という麻酔薬が含まれているため、これにアレルギーを持つ人は使用できません。
麻酔クリームの料金も、一概に「○○円だ」と言い切ることはできません。ただ、笑気麻酔とほぼ変わらない値段で打ち出しているところもあります。
麻酔については、「使うか、使わないか」「使うとしたらどちらの麻酔が望ましいのか」「自分の体調や、ヒゲの脱毛に合った麻酔はどちらなのか」をよく考えて選ぶようにしましょう。もっとも、麻酔に対しては、「特別な知識はない」という人がほとんどでしょう。この場合は、医師に納得のいくまで説明を受けてください。
6.ヒゲ脱毛の事前準備について
意を決してヒゲ脱毛のコースに申し込んだ!という人は、「ヒゲ脱毛を行う前にやっておくべき事前準備」について知っておいてほしいと思います。
多くの人が選択することになるであろうレーザー脱毛は、上でも述べた通り、黒い色素に反応して攻撃を仕掛けるものです。メディオスターなどは地黒の人であっても照射できる、としていますが、やはり、肌は白い状態であることに越したことはありません。もともとの色を変えることはできませんが、できるかぎり日焼けをしないように努めてください。
「紫外線と言えば、夏」と思う人もいるかもしれませんが、実際には紫外線は一年中降り注いでいます。自分のライフスタイルに合わせた日焼け止めを使ったり、服で防御したりして、メラニン色素を出さないように調節してください。
「色素」に関連するお話の一つに、「毛抜きによる脱毛」があります。「ヒゲ脱毛に行く前に、見苦しいヒゲを抜いておこう」「取引先との食事会があるので、ヒゲを手入れしておきたい」ということで、毛抜きでヒゲを抜いてしまう人もいます。しかしながら、毛抜きで毛を抜いてしまうと、レーザーは「反応するべき黒い色素」を探しだすことができなくなってしまいます。また、毛抜きは肌を痛める原因ともなりますから、極力抜かないようにしてください。
同じ理屈だと、「毛を剃ること」もいけないことであるように思われます。しかしこれは、現在では多くのクリニックで、「問題なし」「むしろ剃ってきてほしい」「自分である程度剃ってきてくれないと、施術ができない」としています。ある程度剃っておかないとレーザーが効率よく当てられませんし、痛みも強くなるためです。また、ヒゲはとても濃いので、前日あたりに剃っておいてもある程度は復活するでしょう。
ただ、ここであげた「処理」については、クリニックごとで多少考えが異なります。特に、「剃るべきか、剃らざるべきか」はそれぞれのクリニックで見解が異なることもあるため、コースを申し込んだ時点で一度確認をしておいてください。
「うっかり確認を忘れていて、当日になってしまった」という場合は、有料になりますが、クリニックで剃ってもらうこともできます。
7.女性のヒゲ脱毛
ここまでは主に「男性のヒゲ脱毛」について見てきましたが、女性の場合はどうなのでしょうか。
女性の場合でもヒゲ脱毛を行うことはできます。ただ女性の場合は、「ヒゲ脱毛」というかたちでとりあげられるというよりは、「顔の脱毛」「口周りの脱毛」「顎部分の脱毛」というかたちでとりあげられることが多く、「顔のムダ毛を全体的に処理をする」といった意味合いが強くなります。女性のひげは、男性のそれよりも、ずっと薄く、細く、頼りないものです。毛の細さによっては、フォトフェイシャル(IPL)などの医療機器で、顔脱毛が対応可能なことがあります。クリニックでの診察を受けられてください。
光脱毛
かつては、この「顔の脱毛」はとても難しいものでした。特に光脱毛の場合は、「デリケートな部分なので、あえて光脱毛はコースに入れていない」「全身脱毛でも、安全性が保障できない顔部分については除外する」というエステサロンも多くありました。
しかし現在では、技術の進展とともに、「顔の脱毛も承ります」としているエステサロンもとても増えてきました。ジェイエステティック、エピレ、シースリー、銀座カラー、ミュゼプラチナムといった主たるエステサロンは、すべて顔脱毛を扱っています。ほかのプランとあわせて考えて、自分にとって理想的なお店を選ぶとよいでしょう。
レーザー脱毛
確実性や安全性、そして高威力を望むのであれば、やはりレーザー脱毛を使った方がよい、と言えます。特に肌トラブルなどが怖い人の場合は、何かあったときにすぐに対処と処置をしてくれる「クリニック」を選んだ方がよいでしょう。エステサロンでの光脱毛は、たしかに「安く」「気軽に」「痛みが少ない状態で」処理を受けることはできますが、国家医療資格を持っていなくてもできる施術であるため、「信頼度」という面ではクリニックに大きく劣るからです。
レーザー脱毛を受ける場合の金額は、クリニックによってまったく違います。
もちろん、レーザー脱毛の良しあしというのは、単なる「値段」だけで比較できるものではありません。カウンセリングやアフターケア、接客技術までを含めての値段です。ただ、レーザー脱毛の場合は光脱毛に比べて価格差が非常に大きいため、比較して選ぶことがとても重要です。
「顔」は、もっとも人の目につく場所です。顔は人間の玄関とも言われており、とても重要な部分でもあります。もちろん、「顔の美しさ」がそのまま「性格の良さ」「能力の高さ」に直結するわけではありませんが、「清潔さ」「身だしなみ」を考えるのであれば、顔の手入れはしっかりと行うべきでしょう。
現在は、美容に高い関心を寄せる男性も増えています。飲食店の一部などでは、男性が化粧をしていることを「好ましい」と思うところもあるほどです。
人それぞれ「顔」についての考え方には差がありますが、「ヒゲが濃くて悩んでいる」「毎回の手入れが面倒で仕方がない」「ヒゲをきれいに生やしたいが、『剃る』という方法だと、なかなか理想通りの形が作れない」「毎回カミソリ負けをして、肌がボロボロになってしまう……」という人は、一度ヒゲ脱毛を考えてみてはいかがでしょうか。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
moeko
美容系全般に造詣が深いライター。
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監修:
福井美典 医師
福井内科医院
2010年兵庫医科大学医学部卒。沖縄中部徳洲会病院にて初期研修終了後、浦添総合病院救命救急センターで救急科チーフレジデントを務めながら、救急医療に従事。糖尿病内科を並行し、両科、専門医を取得。
その後は、救急・内科保険診療を並行しながら、美容皮膚科・美容外科診療へ踏み込んだ。
2017年から現在に至るまで、大手美容皮膚科・美容外科院長を歴任してきた。
2022年5月には、故郷広島の(医)生仁会 福井内科医院で、糖尿病専門医外来・栄養療法・美容皮膚科外来を立ち上げた。
内科・救急・美容と4つの専門医を取得しており、全身をくまなく診れる医師であることが強みである。
野菜ソムリエの知識も活かし、栄養素の大切さを広めるため、インナービューティーを追求した美容診療を展開する。
安田学園安田女子高校卒業
2010年 兵庫医科大学卒業
2010年 沖縄中部徳洲会病院にて初期研修
2012年 浦添総合病院救命救急センター チーフレジデント、鉄蕉会亀田総合病院糖尿病・内分泌代謝科出向
2015年 浦添総合病院糖尿病内科
2016年 北部地区医師会病院 救急科・糖尿病内科勤務
2017年 大手美容皮膚科沖縄院 院長 (北部地区医師会病院救急科・糖尿病内科兼任)
2019年 大手美容外科那覇院 院長(大浜第一病院 救急科兼任)
2021年 大手美容皮膚科広島院 院長(広島共立病院 救急科・糖尿病内科兼任)
2022年 福井内科医院 糖尿病内科・美容皮膚科開設(広島共立病院 救急科・糖尿病内科兼任)
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