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博多人形のような陶器肌になりたい……。そのようなとき、あなたならどうしますか? 毛穴の目立たないつるすべ素肌は、大人女子の憧れですよね。ところが、毛穴レスを目指すあまり、間違ったケアを行い続けて肌トラブルに見舞われてしまったという女性があとを絶ちません。毛穴レスを目指す女性の心強い味方、それはピーリングケアですが、これもまた、間違った方法で行ってしまうと肌トラブルの原因になりかねません。ピーリングケアには、美容皮膚科などで行うことのできるケミカルピーリングやピーリングジェルによる自宅でのセルフケア、エステのゴマージュなどの方法があります。
もくじ
- 1.ケミカルピーリングとは
- 1-1どんな症状に適しているの?
- 1-2ところで、副作用は心配ない?
- 1-3ケミカルピーリングを行う間隔について
- 2.ケミカルピーリングとピーリングジェル
- 2-1ピーリングを自宅で行うには
- 2-2自宅でのピーリングジェルの注意点
- 3.エステでピーリング
- 3-1ゴマージュとは?
- 3-2ゴマージュの効果
- 4.アフターケアについて
- 5.まとめ
1.ケミカルピーリングとは
それではまず、クリニックで施術を受けるケミカルピーリングとはどのようなものかご説明させて頂くことにしますが、その前に、ピーリングについての基礎知識について簡単に触れておくことにしましょう。
そもそも、ピーリングとはどのようなケアなのでしょうか? ピーリングとは、「皮を剥がす」という意味合いを持っており、これをお肌に当てはめると、古くなった角質層を軟らかくして、無理なく剥がして行くということになります。つまり、分厚くなった古い角質を剥がし、ターンオーバーを正常な状態に戻すために行うケアであるということです。それでは、ケミカルピーリングのお話です。
ケミカルピーリングとは、クリニックで行うことのできるピーリングケアで、フルーツ酸やサルチル酸などの薬剤を調合してお肌に塗り、表皮にこびりついている角質を剥がして皮膚の再生、ターンオーバー(新陳代謝)をうながす施術を指します。
毛穴レスを目指すだけではなく、年齢肌が気になる方にとっても、ケミカルピーリングは頼もしい施術です。
1-1どんな症状に適しているの?
それでは次に、ケミカルピーリングが適しているお肌の症状について考えてみることにしましょう。
・お肌のくすみ
お肌のくすみの原因はさまざまですが、そのおもな原因は加齢によるお肌の糖化、毛穴詰まり、乾燥、紫外線によるものがほとんどです。これらはお肌のターンオーバー周期の乱れが原因となって起こりますので、ケミカルピーリングでケアを行うことにより、古い角質層が剥がれ、徐々にお肌は健康を取り戻して行くはずです。また、血行不良が原因でなんとなく顔色が冴えないということもあるのではないかと思いますが、この場合では、外部からのケアはもちろん大切ですが、まずは身体の内部で起こっている血行不良を改善することが先決です。
・シミ
紫外線を浴びたあとすぐに現れるシミもありますが、過去に浴びた紫外線が経年変化によってお肌の表面に現れてくることがあります。また、メイクがお肌に残ったままで放置していると、それがお肌に浸みこんでシミの原因となってしまうこともあります。
・ニキビやニキビ跡
ニキビができると、ひたすら洗顔を繰り返す方がいらっしゃいますが、これは逆効果。過剰な洗顔はお肌に強い刺激がかかり、ニキビを悪化させてしまうこともあります。お肌を清潔な状態に保てば、ニキビを悪化させるアクネ菌の増殖を防ぐことができることは確かですが、お肌に刺激がかかり過ぎるとニキビを悪化させることになりかねません。
特にニキビが悪化している状態でのセルフケアはお肌を傷つけてしまう可能性がありますので、クリニックでケミカルピーリングを受け、少しでもニキビの原因を取り除くことが大切です。また、ニキビは治ったものの、ニキビ跡がしっかりと残ってしまったという場合には、古くなった角質を剥がしてしまう必要がありますので、やはりケミカルピーリングが適切な処置となるでしょう。
ニキビはその症状によって治療方法が異なりますので、セルフケアで悪化させてしまう前に、まずはクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。
・シワ
シワは加齢が原因となって現れることが多いものですが、お肌の乾燥が原因となって現れることも少なくはありません。そして、乾燥肌の原因のひとつとして挙げられるのが、ターンオーバー周期の乱れです。シワを発見したら、諦めてしまう前にケミカルピーリングでターンオーバーの促進を行ってみるというのもひとつの方法です。
1-2ところで、副作用は心配ない?
ケミカルピーリングを行った直後のお肌は非常にデリケートな状態となっていますので、外部からのちょっとした刺激に対して過敏に反応することがあります。たとえば、ケミカルピーリングを受けた直後に紫外線を浴びてしまうと、紫外線に対してお肌が過敏に反応し、赤味や痒みが現れることがあります。ただし、これは意識して紫外線を防いでいれば現れることは少ないでしょう。
1-3ケミカルピーリングを行う間隔について
ケミカルピーリングは、多かれ少なかれお肌に負担をかける施術であるため、頻繁に行うことはできません。では、ケミカルピーリングはどれくらいの期間を空けて行うことがベストなのでしょうか? 1週間に1回、その後特に肌に問題がなければ、1週間に1回を3〜4回続け、そのあとは、2〜4週に1回程度行います。
肌に負担がかかる施術だけに、お肌の状態を観察しながら慎重に行います。
また、3カ月以内程度で顔に治療を受けた方、妊娠中の方、治療予定箇所に疾患がある方はピーリングを受けることができない場合もありますので、注意して下さい。
2.ケミカルピーリングとピーリングジェル
ケミカルピーリングを受けてみたいけど、施術料金が高くて……という方の場合では、自宅でピーリングを行うという方法もあります。では、自宅で行うピーリングにはどのような方法があるのでしょうか?
2-1ピーリングを自宅で行うには
AHA石鹸、スクラブ洗顔料、ピーリングジェルを使用してピーリングを行うことができます。
・AHA石鹸、スクラブ洗顔料
AHA石鹸、スクラブ洗顔料ともに、お肌の汚れを落とすことをおもな目的とした洗浄剤に分類されますが、どちらもピーリング効果を期待することができます。
また、AHA石鹸にはグリコール酸、乳酸、リンゴ酸、クエン酸というフルーツ酸が配合され、スクラブ洗顔料には種子やコンニャク、砂糖、塩などをスクラブとして配合しているものが多く、それぞれにピーリング効果を期待することができます。
・ピーリングジェル
洗顔後のケアとして使用するピーリングジェルは、AHA石鹸と同様に、フルーツ酸が配合されているものがほとんどです。そして、AHA石鹸やスクラブ洗顔料との違いは、お肌の洗浄をおもな目的としているのではなく、角質を剥がすピーリングをおもな目的としているというところにあります。
2-2自宅でのピーリングジェルの注意点
クリニックのケミカルピーリングでは、医療用の薬剤を使用するため、かなり強力なピーリング効果を期待することができます。一方、ピーリングジェルをはじめとした、自宅で行うことのできるピーリング剤の場合では、ケミカルピーリングのように強力なピーリング効果を期待することはできませんが、ケミカルピーリングよりも低刺激性であるという特徴を持っています。
ただし、自宅でピーリングを行う際には、行う頻度に十分に注意を払って下さい。低刺激性だからといって、ピーリングジェルなどのピーリングケア製品を毎日のように使用し続けると、古くなった角質は確かに剥がれ落ちて行きますが、今度は角質層が完全になくなってしまう状態となってしまうことも考えられます。分厚くなった古い角質が剥がれて行くのは結構なことなのですが、角質層の中にはセラミドという保湿成分が含まれているため、これが完全に取り去られてしまうとお肌はバリア機能を失うことになります。
お肌がこのような状態になってしまうと、次に出てくるのが極端な乾燥肌の問題です。さらに、皮脂分泌が多くなることも考えられ、角質がどんどん作られて蓄積されて行き、剥がれにくい角質層ができあがってしまいます。
また、ニキビ肌の方が自宅でピーリングを行う際には、お肌に余分な刺激がかからないよう、十分に注意して下さいね。
ピーリングは行えばよいというものではなく、過剰に行うと逆効果になるということも知っておきましょう。普通肌の方の場合では、週1~2回がピーリングを行う目安です。
3.エステでピーリング
上記では、クリニックでのケミカルピーリングとピーリングを自宅で行う方法についてご紹介してきました。では次に、エステで行われているゴマージュというピーリング方法をご紹介することにします。
3-1ゴマージュとは?
ピーリングもゴマージュも、古くなった角質層を軟らかくして無理なく剥がすという点では似通っていますが、これらの施術には決定的な違いがあります。それは、ケミカルピーリングが薬剤(酸)を使用するのに対して、ゴマージュは天然植物由来の成分を主としたマッサージ用のクリームやジェルなどを使用するという点にあります。
つまり、同じピーリングを行うのであっても、ケミカルピーリングよりもゴマージュのほうがお肌に対する刺激は弱いものと考えられるということです。ただし、ゴマージュもまた、頻繁に行い過ぎると肌トラブルの原因となることがありますので、行う回数には十分に注意を払わなくてはなりません。
3-2ゴマージュの効果
比較的弱い刺激で古くなった角質を取り除くという点では、自宅で行うピーリングと遜色はないでしょう。ただし、エステではゴマージュにリンパマッサージの要素が加わってきますので、ピーリングだけではなく、顔のむくみ解消効果など、ピーリング以外の効果も期待することができます。
4.アフターケアについて
いずれの方法であっても、ピーリングを行った後には必ず適切な保湿ケアを行わなくてはなりません。
また、ケミカルピーリングに限らず、自宅やエステでピーリングを行った際にも必ず保湿は必要ですので、ピーリングを終えて安心してしまうのではなく、ピーリング後には、ピーリングでダメージを受けたお肌にたっぷりと保湿成分を送り込んであげて下さいね。
5.まとめ
クリニックでのケミカルピーリング、自宅で行うピーリング、エステのゴマージュと、ピーリングにはさまざまな方法があることがわかりましたね。ピーリングはさまざまなお肌に対応しているケアではありますが、悪化したニキビ肌や敏感肌の方の場合では、自己判断で行ってしまうと症状を悪化させてしまうこともありますので、そのような方は自己判断をせず、ひとまずクリニックでピーリングに関するカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
山田美羽
美容系ライター。エステから美容医療まで歴20年。
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