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いつまでも若々しい肌をキープしたい……。女性なら誰もがそう思いますよね。自宅でのケアはもちろん、美容外科・美容皮膚科でもさまざまな美肌治療を受けることができますが、リスクの伴うものやダウンタイムがある施術は受けたくないという方もいるのではないでしょうか。エレクトロポレーションは「ノーリスク」でキレイになりたい方に最適の治療方法です。ここでは、イオン導入の20倍の浸透力があるといわれるエレクトロポレーションについて詳しく解説していきます。
目次
- 1.イオン導入の20倍の効果!? エレクトロポレーションの魅力とは
- 1-1.エレクトロポレーションとは
- 1-2.エレクトロポレーションの効果
- 1-3.エレクトロポレーションとイオン導入の違い
- 1-4.エレクトロポレーションのダウンタイムや副作用
- 2.美容外科・美容皮膚科のエレクトロポレーション
- 2-1.エレクトロポレーション施術の流れ
- 2-2.エレクトロポレーションと併用して受けたい治療
- 2-3.エレクトロポレーションの施術費用
- 2-4.エレクトロポレーションの口コミ
- 3.まとめ
1.イオン導入の20倍の効果!? エレクトロポレーションの魅力とは
手頃な価格で購入できる家庭用美顔器が普及したこともあり、今は自宅でイオン導入をしているという方も多いかもしれません。エレクトロポレーションではイオン導入では使用できない成分も導入させることが可能です。家庭用美顔器もエレクトロポレーション機能がついたものが増えていますが、いったいどのような原理で肌にアプローチするのでしょうか。
1-1.エレクトロポレーションとは
エレクトロポレーションは特定の遺伝子を細胞の外側から内部に入れ、細胞に新しい遺伝的な特徴を持たせることで、がんやエイズなどの遺伝子治療を行う「遺伝子導入」のため、医療用の目的で開発されました。
特殊な電気パルスを肌にあてて、肌の細胞膜に穴を開ける「電気的穿孔法(でんきてきせんこうほう)」で細胞膜に一時的にすき間をつくり、肌の深い部分まで有効成分を届け、コンディションを良くするというのがエレクトロポレーションの原理です。
■分子の大きい成分や脂溶性の成分も導入可能
肌の表面にある角層には外部から侵入しようとする細菌や刺激から肌を守るはたらきがあります。化粧品に含まれる美容成分は角層が持つバリア機能によって阻まれ、それ以上深い部分にある真皮層などには到達することができません。コラーゲンやヒアルロン酸などの成分は表面の角層を潤す作用はあっても真皮層までは届かないのです。
エレクトロポレーションで一時的にすき間を作ることで、有効成分をより肌の深い位置に届けることが可能となります。したがって分子の大きい成分やビタミンAなどの脂溶性の成分も導入させることができるのです。
同じように肌の深い部分まで有効成分を届ける方法に注射を用いるメソセラピーがありますが、肌に針を刺すので痛みや針穴の跡がしばらく残ります。エレクトロポレーションでは痛みもなく、跡が残る心配もありません。
1-2.エレクトロポレーションの効果
エレクトロポレーションの効果は導入する成分によって異なります。肌の悩みに合わせた施術が可能なので、幅広い年齢層の方に支持されています。
- ・コラーゲンやヒアルロン酸 ハリやうるおいのある肌へ
- ・トラネキサム酸 シミや肝斑の改善、くすみのない透明感のある肌へ
- ・ビタミンC ニキビやニキビ跡の治療、シミや毛穴の開き改善など
- ・グリシルグリシン 毛穴の引き締め
- ・プラセンタ 保湿としわやたるみの予防といったアンチエイジングケアとして
- ・EGF(成長因子) 細胞の再生を目指すアンチエイジングケアとして
これらの成分を組み合わせて導入することもできます。言ってみればオーダーメイドの治療ができるということですね。
■皮膚の薄い部分にも施術が可能
美容クリニックにおけるエレクトロポレーションは顔だけではなく、首やデコルテにも施術できます。また、唇やまぶたなど皮膚がうすい部分にも施術できるのが特徴です。くぼんだ目元や唇にコラーゲンを導入することで、ふっくらした若々しさを取り戻すこともできます。
1-3.エレクトロポレーションとイオン導入の違い
エレクトロポレーションとイオン導入は両方とも、電気がもつ作用で有効成分を浸透させるというメカニズムの施術です。では、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。
■イオン導入
イオン導入では肌に当てる部分がマイナス電極となっています。ビタミンC誘導体やプラセンタなどの成分をイオン化することでマイナスに帯電させられているため、マイナス電極と反発し肌の奥まで浸透していきます。こうしてマイナスに帯電させた成分を肌の奥までしっかり届けることができるのがイオン導入のメリット。ただし、導入することができるのは「水溶性」で「分子の小さい」成分のみです。また、イオン化するときに成分のphが変化するため、肌に刺激を与える可能性があります。
■エレクトロポレーション
これに対し、エレクトロポレーションは角層の細胞膜に穴(すき間)をあけて、成分が通るスペースを作り出してくれるというもの。より浸透率が高まることはもちろん、分子の大きい成分でも肌に浸透させることがで可能になります。イオン導入の20倍にもなるともいわれる浸透率の高さにも納得できますね。また、成分のphが変化することがないので、肌へ与える刺激はほとんどありません。
1-4.エレクトロポレーションのダウンタイムや副作用
施術中、まれにぴりぴり感じることがありますが、痛みはほとんどなく、ダウンタイムもありません。施術後にメイクをして帰宅することも可能です。
また、エレクトロポレーションに副作用はありませんが、使用する導入剤の成分によってアレルギー症状を起こすことも考えられます。心配な方はカウンセリング時に相談してくださいね。
2.美容外科・美容皮膚科のエレクトロポレーション
家庭用美顔器のエレクトロポレーション機能はクリニックで使用されているエレクトロポレーションと比較すると効果が劣ります。また、肌の細胞膜にすき間を作って有効成分を浸透させるだけに、不純物のない導入剤を使用しなければなりません。クリニックであれば、エレクトロポレーションに適した導入剤が使用されるので、不純物によって肌トラブルが起こる心配もないのです。ここからは美容外科・美容皮膚科で受けられるエレクトロポレーションについて詳しく説明していきます。
2-1.エレクトロポレーション施術の流れ
まず、カウンセリングで肌の状態を確認します。シミや肝斑が気になる、毛穴の開きを何とかしたい、乾燥を改善したい……など、肌の悩みを伝え、エレクトロポレーションについての説明を受けます。その後、医師の診察を受け、肌の状態をチェック。健康状態にも異常がないか確認されます。さらにエレクトロポレーションの効果やリスク(導入剤によるアレルギーなど)の説明を受けます。
施術前にクレンジングと洗顔を行います。クリニックによってはエレクトロポレーションの効果をより高めるため、超音波洗浄を行うことも。肌に残っている余分な成分も浸透してしまうため、汚れをしっかり取り除く必要があります。
この後、導入剤を塗布し、エレクトロポレーションを当てていきます。痛みはほとんどありませんが、ピリピリすることがあります。特に骨に近い部分は違和感を覚えやすいようです。施術時間は20分ほどで完了します。
■エレクトロポレーションの施術ペース
肌に与える刺激がほとんどないため、他の施術より頻度の高いケアが可能です。2週間に1度程度施術を受けるのがおすすめ。一度でも違いを実感できますが、4~5回受けるとより効果を実感できるでしょう。
2-2.エレクトロポレーションと併用して受けたい治療
エレクトロポレーションは美容クリニックの他の施術と組み合わせることで相乗効果が得られます。刺激が少なく、施術時間も短いので同じ日に複数の施術を受けることも可能です。ここでエレクトロポレーションとの併用がおすすめの治療を紹介しましょう。
■ケミカルピーリング
エレクトロポレーションの前にサリチル酸やグリコール酸のケミカルピーリングを受けることで、肌がよりクリアな状態になります。汚れだけではなく、古い角質も除去できるのでエレクトロポレーションで導入させる成分がより浸透しやすくなります。ケミカルピーリングだけでも肌の透明感がアップする効果が感じられるので、シミやくすみが気になる方に特におすすめです。
■レーザーピーリング
カーボンローションと呼ばれる茶色い導入剤を塗布してからレーザーを照射する施術です。毛穴に浸透させたカーボンローションをレーザーで吹き飛ばすことで、毛穴の汚れや古い角質を除去できます。毛穴がきれいになるのでニキビの予防にも効果的。レーザーを当てることで、コラーゲンの生成が促され、ハリもアップ。毛穴の目立たない肌に導いてくれます。ニキビを予防するビタミンCや毛穴を引き締めるグリシルグリシンのエレクトロポレーションと併用するのがおすすめ。
■スイッチYAGレーザーによる肝斑のレーザートーニング
肝斑の治療に効果が期待できるスイッチYAGレーザーとトラネキサム酸のエレクトロポレーションでより効果的に肝斑を改善していきます。
■水光注射やダーマローラーなど針を刺す治療
有効成分を含んだ導入剤を塗布してから、針で目に見えない程度の穴を開けていくダーマローラーや針で美容効果のある導入剤を注入していく水光注射(ダーマシャイン)といった治療の後の肌を鎮静させてくれます。
■レーザー治療や針を刺す治療の後に最適なエレクトロポレーション・スプリング
出典 https://www.absolute.co.jp/
スプリングというエレクトロポレーションのマシンは皮膚をマイナス15度まで冷却するクーリング機能が搭載されています。皮膚の赤みや乾燥を抑えるのに最適です。炎症を伴うレーザー治療や針の治療、糸のリフティングなどのあとに受けるエレクトロポレーションとして人気の機種です。
また、ボールタイプ・ピンタイプの2種類のハンドピースを使い分けることで、細かな部分まで溶剤を導入することができます。
美容液浸透イメージ
出典 https://www.absolute.co.jp/
2-3.エレクトロポレーションの施術費用
エレクトロポレーションの施術費用は導入する成分によって違ってきます。ビタミンC誘導体やプラセンタ、トラネキサム酸であれば、10,000〜15,000円程度、グロースファクターの場合、15,000~25,000円程度です。4~5回受けることでより効果を実感しやすくなるため、5回程度の回数パックプランを設けているクリニックも。この場合、1回当たりの価格が安くなります。
■安さだけで選ばないで!
肌の細胞膜にすき間を作って浸透させるだけに、使用する導入剤の質によっては肌トラブルが起こる可能性もゼロではありません。純度の高い導入剤は高価です。極端に安いクリニックは質の悪い導入剤を使用しているかもしれません。エレクトロポレーションの施術は価格の安さだけで選ばないようにしましょう。
2-4.エレクトロポレーションの口コミ
エレクトロポレーション機能がついた家庭用美顔器も手ごろな価格のものが増え、普及が進んでいます。ただし、クリニックの施術とは効果がまったく異なります。施術費用も比較的手ごろなので、定期的に受けて美肌を維持しているという人も多いようです。
自宅でエレクトロポレーションを行うときは、「使う前にきちんと汚れを落とすこと」「質の高い導入剤を選ぶこと」、この2つのポイントを忘れないようにしてくださいね。
エレクトロポレーションよすぎて月に2回は通ってる。肌がほんまきれいなるからファンデ塗らんでよくなってきた pic.twitter.com/MwAhyA9Hcx
— ありんこ (@OwsehH) March 1, 2017
3.まとめ
イオン導入の約20倍もの効果があるといわれるエレクトロポレーション。ヒアルロン酸やコラーゲンといった分子の大きい成分や脂溶性の美容成分も導入できるのがメリットです。シミやくすみ、肝斑や肌の乾燥、毛穴の開きやエイジングケアまで導入する成分によってさまざまな効果が得られます。また、必要な成分をプラスすることで施術をカスタマイズすることも可能です。クリニックのエレクトロポレーションは家庭用美顔器と比べると高い効果が期待できます。まずは施術費用が安いシンプルな成分から試してみてはいかがでしょうか。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
坂戸純子 医師
自由が丘ロジエクリニック
東海大学医学部卒業。総合病院で臨床研修後、大手美容外科勤務。2015年6月自由が丘ロジエクリニック開院。
大学は建築学科に入学したものの、医学部を受け直したという経歴の持ち主。美容医療に興味を持っていた中で女性のコンプレックスを解消し、充実した生活のお手伝いをすることを目標にロジエクリニックを開院。得意施術はアンチエイジングの注入・PRPなど。
サーマクール認定医
アラガン・ジャパンVST認定医など
東海大学医学部卒業
総合病院にて臨床研修
大手美容外科入職
2015年6月自由が丘ロジエクリニック開業
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都目黒区自由が丘2-10-20弥生ビル6F
- 最寄駅: 東急東横線自由が丘駅徒歩約1分
- 院長: 坂戸 純子
- 診療時間: 月火木金土9:00~19:00
- 休診日: 水日
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