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うっすらと浮かぶほうれい線は老けた印象を与えてしまうシワのひとつ。鏡を覗いていてハッとした経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。一度できてしまったほうれい線を消すのは簡単ではありませんが、不可能とも言えません。ここでは気になるほうれい線を薄くするいろいろな方法について詳しくご紹介します。
目次
- 1.気になるほうれい線を薄くする方法とは
- 1-1.ほうれい線の原因
- 1-2.ほうれい線を薄くするスキンケアケア
- 1-3.ほうれい線を薄くする美顔器
- 1-4.ほうれい線を薄くするエクササイズ
- 2.美容外科・美容皮膚科で行うほうれい線のケア
- 2-1.注入系のケア
- 2-2.機器によるケア
- 2-3.その他のケア
- 3.まとめ
1.気になるほうれい線を薄くする方法とは
ほうれい線は薄いうちに手を打てば、目立たなくすることも不可能ではありません。大切なのは適切なケアをすぐに始めること。まずはほうれい線の原因から見ていきましょう。
1-1.ほうれい線の原因
ほうれい線の原因は大きく分けて3つあります。
- ・肌の乾燥によるもの
- ・肌などのたるみによるもの
- ・歯並びによるもの
■肌の乾燥によるほうれい線
お手入れなどで肌が乾燥すると、動きやすい口元の肌にはしわができやすくなります。これはいわゆる乾燥ジワ。お風呂上がりにほうれい線が消えているという場合、乾燥によってほうれい線ができていると考えるべきでしょう。このタイプのほうれい線は20代の方でもできることがあります。
■たるみによるもの
頬がたるむとほうれい線ができやすくなります。顔の肌などのたるみは大きく分けて、「表情筋の付着する靭帯のゆるみ」と「脂肪のコンパートメント(塊)が下がること」によるものです。
・ほうれい線ができやすくなる生活習慣があった!
肌の乾燥やたるみがほうれい線のおもな原因ですが、実際には他にもしわができる要因はいくつもあり、それらが重なってほうれい線となって現れることがほとんどです。いくつか例を挙げてみましょう。
運動不足や睡眠不足、喫煙といった習慣はいずれも肌の新陳代謝機能を低下させて肌のハリ成分が作られる作用を妨げてしまいます。間接的にほうれい線をできやすくするので注意しましょう。適度な運動で全身の血行を良くしたり、お風呂に入るときは湯船にゆっくりつかり、リラックスしたり、しっかりと汗をかくことで肌の健康を維持しましょう。
また、頬杖をつく、横向きに寝る、片側だけで噛む癖があるといった人も要注意。日々の小さな積み重ねにより、左右のアンバランスを招き、ゆがみが生じることで片側だけほうれい線が深くなる可能性があります。
1-2.ほうれい線を薄くするスキンケア
ほうれい線を薄くするためにはスキンケアを見直すことも大切です。まずは紫外線対策をしっかり行い、肌が乾燥しないように保湿ケアを続けましょう。
■乾燥によるほうれい線に効果が期待できるコスメ
・資生堂 エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリームS
肌の新陳代謝に必要なビタミンA誘導体である純粋レチノールを配合。小さなパール1個分程度の使用量で伸びも良く、使いやすいと好評の美容液。価格は5,390円。
・ノブ Ⅲ バリアコンセントレイト
天然型セラミドを配合した美容液。バリア機能の維持に必要な皮脂(スクワラン)、細胞間脂質(セラミド)、天然保湿因子(アミノ酸)を配合することで、肌を健やかな状態に保ち、新陳代謝機能をサポート。敏感肌用ラインなので低刺激なのも◎。この内容で5,500円という価格はかなり優秀と言えるでしょう。
1-3.ほうれい線がちょっと薄くなるかもしれない美顔器
■ほうれい線アイロン ナソラビアルフォールド
温熱効果とEMS、高周波の3つの機能を搭載。顔にアイロンをかけるようにして、しわを目立たなくするとされ、ほうれい線だけではなく、おでこのしわや眉間、首、目じりなどのしわに対応できるとされます。価格は9,515円。
1-4.ほうれい線を薄くするかもしれないエクササイズ
ほうれい線を薄くするには「舌まわし」のエクササイズが有効。軽く口を閉じて、口の内側からほうれい線を伸ばすように下でぐりぐりと伸ばします。その後、舌先で歯茎のまわりをぐるりと一周なぞる動きを左右20回ずつ行います。続けて行うことで、顔の下半分のもったりした印象をシャープにしてくれる効果も期待できます。
2.美容外科・美容皮膚科で行うほうれい線のケア
スキンケアで消せないような頑固なほうれい線でも、美容外科、美容皮膚科で行う施術によってかなり薄くすることができます。ここからは美容外科、美容皮膚科で行うほうれい線ケアについて紹介していきます。
2-1.注入系のケア
「ほうれい線をなんとかしたいけれど、メスで切開するような施術は怖い」という方は注入系のケアにトライしてみてはいかがでしょうか。
■ヒアルロン酸注射
ほうれい線に直接ヒアルロン酸を注入する以外にも加齢によって下がった組織を持ち上げるようにいくつかのポイントにヒアルロン酸を注入していくような治療を行うドクターも増えています。
ほうれい線だけに注入していた頃にくらべ自然な仕上がりが期待できるようになりました。
ヒアルロン酸により、リフトアップしたり、シワを直接持ち上げたりします。原因となる靭帯のタルミを持ち上げたり、シワを直接的に持ち上げることによってほうれい線が目立たなくなります。手軽に受けられるだけではなく、注入した直後からすぐに効果を実感できるのもメリットのひとつ。ヒアルロン酸は徐々に吸収されていくため、自然と元に戻り、効果の持続は注入するヒアルロン酸の種類にもよりますが、6カ月から2年くらいになっています。
シンプルな施術であるものの、ヒアルロン酸を注入する位置、深さ、どのくらい入れるかなど、施術する医師の高い技術と美的センスが要求される施術。費用はクリニックや使用するヒアルロン酸の種類によって異なり、1本当たり10,000~60,000円程度とかなり開きがあります。
■PRP注射
自分の血液から採取した血小板を利用した成分を肌に注入することで、肌の若返りを図る施術です。自身の肌を自分の血液から採取した組織を用いて再生させることで、ハリがアップし、ほうれい線を薄くることができるといわれています。
ヒアルロン酸のようにボリュームを出す効果や即効性はありません。また、入れ方によってはふくらみやしこりができてしまうことがあるので、施術を受ける際はしっかりとしたクリニックを選ぶ必要があります。基本的に肌の若返りには効果的ですが、ヒアルロン酸のようにボリュームを出す用途で使うことはありません。
■脂肪溶解注射BNLS
顔の脂肪のつき方によっては、植物から抽出した脂肪溶解効果のある成分を注射する小顔注射BNLSでほうれい線が改善することもあります。BNLSはもともと小顔注射として用いられているもの。脂肪溶解作用と血液循環作用、抗炎症作用、創傷治癒作用などがある成分が含まれているため、溶かした脂肪を排出しやすくしながら、ダウンタイムも最小限で済むという施術です。
ほうれい線の上につく脂肪は加齢とともに、本来あるべき場所から徐々にさがってくると考えられています。すべての方が脂肪溶解注射でほうれい線が改善するわけではありませんが、顔の脂肪が気になる方はクリニックで相談してみてもいいでしょう。費用も顔用が1本3,000~10,000円程度と手ごろです。
2-2.機器によるケア
深いほうれい線は注入系だけでなく、機器による施術を受けることも大事です。深くなってしまった場合は特に様々な治療を組み合わせるのが改善の近道です。
■HIFU ダブロ/ウルチェなど
高密度焦点式超音波(HIFUハイフ)を利用し、顔の筋膜組織であるSMAS(スマス)に熱によるダメージを与えるもの。創傷治癒作用によって筋膜が収縮し、タルミが改善していきます。同じ原理のウルセラよりも痛みが少ないのが大きなメリットです。この原理を利用した機械にはウルセラを始め、いろいろな種類があります。費用も効果も様々です。ご自身の予算や目指すところによって選ぶといいかもしれません。
ダブロやウルチェはメスを使わないリフティング効果が期待できる施術として人気があります。肌を深層部分から引き締めることができます。費用は頬のみの場合80,000~120,000円程度が一般的です。
■高周波RF(サーマクール)
高周波(RF)のエネルギーを肌の真皮層に与えることで、肌を引き締め、コラーゲン線維の生成を促す施術です。顔の縦、横、奥行きを引き締める3Dのリフティング効果が期待できます。様々な機械がありますが、代表的なものにサーマクールというものがあります。最近ではより痛みの少ない治療も出てきています。
2-3.その他のケア
■スレッドリフト
ひっかかりのための棘が付いた糸を皮膚の下に入れて持ち上げる施術。髪の生え際などに小さな穴をあけてそこから糸を入れます。手術と異なり、大きな傷がつかないというメリットもありますが、最大のメリットは糸を入れることによりタイトニング効果があるという点です。ヒアルロン酸の注入と組み合わせることで自然にタルミを改善することが可能です。糸のリフトにはいろいろありますが、溶ける糸を使ったものは安心ですね。
3.まとめ
ほうれい線は気がついたときにすぐケアすることで、深いしわになることを防ぐことができます。加齢による本格的なたるみによってできる深いほうれい線も美容外科・美容皮膚科での施術なら、かなり目立たなくすることが可能です。
また美容外科・美容皮膚科での施術はそれぞれに特徴があり、一つの施術だけでなく組み合わせて行うことでより自然に改善することが可能です。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
原かや 医師
八重洲形成外科・美容皮膚科
東京女子医科大学医学部卒業。2015年八重洲形成外科・美容皮膚科を開院。
形成外科時代にレーザー治療の魅力に魅せられて、経験を積みレーザー専門医の資格を取得し、レーザー治療をメインとするクリニックを開院しました。クリニックを始めるにあたり、一人の患者様ととことん向き合い納得のいくまですり合わせをすることを大切にし、患者様から信頼をよせられています。
形成外科専門医
レーザー専門医など
東京女子医科大学医学部卒
同大学形成外科学教室入局
八重洲形成外科・美容皮膚科院長
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都中央区日本橋3-4-14 八重洲N3ビル4F
- 最寄駅: JR東京駅八重洲中央口徒歩4分(八重洲地下街22番出口徒歩0分) , 東京メトロ銀座線京橋駅徒歩4分(7番出口),東京メトロ 銀座線日本橋駅徒歩4分(B3出口)), 東京メトロ東西線日本橋駅徒歩4分(B3出口)
- 院長: 原かや
- 診療時間: 月曜〜金曜10:00〜17:30 ※土曜は隔週
- 休診日: 日・祝
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