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※この記事は上田先生がキュアクリニック恵比寿に在籍されていた当時の記事です。
毎度恒例の美人女医インタビュー第九回は、過去続いた美容皮膚科部門から離れ、初めての婦人科医です。東京・渋谷区恵比寿の恵比寿ガーデンプレイス近くにある隠れ家的で通いやすさをイメージさせるキュアクリニック恵比寿の上田弥生院長です。
2015年開業で、婦人科専門の自由診療クリニックは珍しく、女性のデリケートな悩みを日々解決されています。関西弁で親しみやすい上田院長がじっくり思いを語ってくれました!
東京の複数のクリニックで不妊治療や一般産婦人科診療、婦人科検診などたくさんの経験を積んできました
Q:いつ頃から、将来の職業として、医師を目指そうと思いましたか? またその理由を教えてください。
子どものときはすごく病弱で、いつも風邪をひいで薬を飲んでいるような子でした。だから、ドクターとはよく接触していたんですね。家族、保育園の先生、と続いて、その次ぐらいによく会う大人が小児科の先生だったぐらいに(笑)。
小学校2年生のときに、胃腸炎で入院しました。脱水がひどくて、点滴がなかなか入らなくて、たくさん刺されて辛い思いをしていたのですが、そのときに救世主のように現れた担当の女医さんが一発で点滴を入れてくれて、カッコいいなと思ったのがきっかけです。
その後ずっと医者になりたかったわけではなく、臨床心理士とか、代替補完医療のセラピストなどに憧れたりもしていたのですが、親からこのように説明されて、医学部に入ることにしました。「他の職業だと働く場所がないかもしれない。医者になったら、カウンセリングもできるし、漢方も処方できるし、鍼灸とかもできる。幅広くいろいろとできるんだから、まず医者になってからやりたいことをやればよい。」と言われて、そんなものかな?と思って受験しました。
Q:大阪市立大学医学部をご卒業されてからの簡単な経歴を教えてください。
関西の総合病院で初期臨床研修と産婦人科専攻医の勉強をさせていただきました。その傍ら、産科メインの病院でたくさんお産をとらせていただいたり、婦人科検診の仕事をしたりしていました。
その後、神戸の某有名高度不妊治療のクリニックで集中的に不妊治療を学び、その知識や技術を生かして東京の複数のクリニックで不妊治療や一般産婦人科診療、婦人科検診などたくさんの経験を積んできました。これまで指導してくださった先生方やスタッフの方々、患者さんたちのおかげで、産婦人科医としては比較的幅広い経験ができているのではないかと思います。
私は女性なので、女性が幸せになることにエネルギーを注ぎたいと思っています
Q:一貫して、婦人科の診療科目に携わられていますが、その理由・思いはなんでしょうか。
私は女性なので、女性が幸せになることにエネルギーを注ぎたいと思っています。女性がハッピーだとその周囲の男性もきっとハッピーだろうな、って思うんですよね。そして世の中のすべての人がハッピーになればいいと思っています。単純な考えですけどね。
例えば、奥さんや彼女がご機嫌斜めだと、たいていは気を使ったり嫌な気持ちになるでしょう。一方、太陽のようなすてきな笑顔で明るくであなたを迎え入れてくれたら? きっと、うれしいでしょう。私自身には本当に小さな力しかありませんが、世界の一隅でも照らせたらいいなと思っています。
私個人のライフスタイルや興味の点からいくと、歳をとっても外来中心の働き方にすれば働き続けられるし、また、漢方や他の代替補完医療を導入するに女性の方が親和性が高いと思ったのもありますね。
Q:2015年11月に東京の恵比寿でキュアクリニック恵比寿を開業されました。女性のデリケートな悩みをメインに扱うクリニックは少ないと思うのですが、この分野で開業した思いを教えてください。
縁あって、そのタイミングで開業させていただきました。開業前、診療メニューを検討していたとき、サーミバーという女性器のアンチエイジングの治療機器と出会い、これは女性の救世主となりえる治療だと確信しました。
これまで、たくさんのお産をとってきて、そして時々産後の女性に相談されてきたんです。「尿漏れで困っている。」「膣のゆるみが気になる。そのため、セックスで夫に嫌われるのが怖くでできない。」「膣にお湯が入っちゃって、後で急に出てくるから困る。」とか。他にも、「たるみが気になる。」「黒ずみが気になる。」「歳をとってきて、膣が乾燥しがちになった。そのせいでセックスの際も潤わず、痛い。」「おりものの匂いがきつくなった。」「ちょっとした刺激で出血しやすくなった。」「かゆみが出やすくなった。」などなど。
そのたびに私は、「出産した後はある程度緩みます。仕方ないですね。骨盤底筋体操やって、それでもだめなら泌尿器科に行ってくださいね。」とか「閉経になるとそんなものですよ。ホルモン剤や塗り薬、潤滑ゼリーなどで対処するしかないですね。」とかいったことしか言えなかったしできなかったんですね。周囲の産婦人科医に聞いても、調べても、解決策はそれ以外には見つからなかったです。それで何ともしてあげられない無力感も感じていたし、自分自身が出産したり年齢を重ねることに嫌気がさしていました。
産婦人科医ならではのそうしたリアルな体験があったからこそ、この機器に出会ったときに、女性独特の色んな悩みが、この痛くもない治療で解決するなんて!と思ってびっくりしました。サーミバー以外にも同じような効果を狙った機器は複数あったのですが、その中でも効果と副作用との両面からダントツでこの機器がいいと判断し、日本ではじめて導入をしました。
実際やってみて、お客様の満足度は非常に高く、自信が出てきて、明るくなったり、綺麗になったり、パートナーとの関係が良くなったりと人生にも変化が起きていくのを見て、ますます素晴らしい治療だと確信がどんどん強くなっています。そんなわけで、何としてもたくさんの女性に知ってほしいと思い、日本全国の有名クリニックを回ってデモンストレーションを行うなどして、この治療を広める活動をしています。
私は不妊治療や性の悩み、性器についての相談にものれるのが普通の産婦人科医と一味違うところです
Q:上田先生の得意な施術、症例数が多い施術はなんでしょうか。
不妊治療や性の悩み、性器についての相談にものれるのが普通の産婦人科医と一味違うところです。コーチングの資格も持っているので、必要な方にはコーチングもしますよ。漢方も学生の頃から学んでいるのである程度相談にのれますし、また、アロマセラピーやジェモセラピーといった植物療法もやっています。
薬膳や食事療法にも興味があり勉強してきました。そのため、幅広い選択肢を提供できます。
Q:上田先生は産婦人科が長いですが、保険診療をされていたときと、今の自由診療では違いはありますでしょうか。
上記のとおり、治療やケアについて、より幅広い選択肢を提示できるので、お客様がよりご自分のニーズにあったものを選択できる可能性が高まり、満足度が高いです。
Q:検診の膣ドッグとはなんでしょうか。
子宮頸がん検査、膣分泌物培養検査、STD(性感染症)検査、経腟エコー検査、そして膣圧測定です。膣圧測定がこの検診の特徴です。経腟エコーのような形状のものを膣の中に入れて、それを膣で締め付けていただくやり方です。それで膣の締まる強さが数値で測定されます。日本人は、膣の扱い方がわからず、うまく膣を締められない方がたくさんいらっしゃいます。尿漏れ改善や骨盤臓器脱の予防や治療に骨盤底筋体操をしましょうと言っても、脚やおなかなど余計なところにばかり力が入って、うまくできていない人も実は多いようです。
この測定器を使ってみることで、実際の締め方や、ご自分の現在の膣圧を知ることができるので、今後のトレーニングの参考にしていただきたいと思っています。実は出産前から膣を締めるトレーニングをしている方が、産後のゆるみが早く改善することもあるので、どんな年齢の女性にも、膣を締めることを意識していてほしいですね。
普段から運動をしている方で、とくに肛門をキュッとしめるのが習慣になっている方では、骨盤底筋がしっかりしていて膣圧が高いことも多いようです。
Q:たとえば患者さん自身で、陰部の匂いが気になるということもあると思いますが、男性との関係で、来院されるかたも多いのでしょうか。
相談はありますね。陰部が人より黒いんじゃないかとか、臭いんじゃないかとか、緩いんじゃないかとか、性交時に出るおならのような音が出るのが気になって、パートナーや夫とのセックスを避けるようになってしまって、なんとなくギクシャクしているだとか。性交渉に課題があることを言えず我慢しているとか。夫と疎遠なんだけど、身体に支障がないかとか、いろいろと相談されますね。
治療の後、パートナーや夫との関係性がグンと良くなったと笑顔で報告してくださる方もいらっしゃいます
Q:患者さんはどのような方が来院されるのか、よく相談される婦人科に関する悩みを教えてください。
当院はサーミバーによるデリケートゾーンのアンチエイジングの治療をメインにしているので、その治療に関するお客様が多いですね。尿漏れ、湯船に浸かった後に膣からお湯が出てくる(膣のゆるみ)、性交痛、陰部のたるみやくすみ、小陰唇の形のお悩み、臭いの相談などがあります。
婦人科ではないですが、ミラドライやボトックス注射による腋臭・脇汗の治療や、サーミスムースによる顔のたるみの治療も人気があります。
Q:扱ってらっしゃる治療を通じて、パートナーとのセックスの回復など、関係性を深めてもらいたいというところに治療の主眼があるのでしょうか。
女性として自信をもってキラキラと生きていってほしい、やりたいことをどんどんやっていってほしいと思っています。もちろん、その中に、女性として、自信をもってパートナーとの良好なパートナーシップを築いてますます幸せになってほしいという思いもあります。
実際、この治療の後、パートナーや夫との関係性がグンと良くなったと笑顔で報告してくださる方もたくさんいらっしゃいます。また、新しい恋に積極的になられた方もいらっしゃいますし、何十年もセックスレス夫婦だったけど、まだまだ女性として生きていたい、元気なうちに女性として悦ぶ経験もしたいし夫にも喜んでほしいという素敵なお姉さまもいらっしゃいました。
パートナーと性のことについてどういう風にコミュニケーションをとったらいいかわからないと相談される方も多いですが、その場合はいろいろと話を聞いて、アドバイスをすることもあります。
Q:膣のゆるみ、セックスの悩みなどは、たとえ医師の前であってもなかなか言い出しにくいという面があると思うのですが、そのあたりの本音の引き出し方というのはコツがありますでしょうか。
コツ……当院に来られた時点で、ある程度心構えをしてきておられるので、比較的話してくださるのですが、敢えて言うなら、「性のことは、恥ずかしいことではありません、とても大事なことです。」というスタンスでいますし、お客様の反応をみて、はじめにそういうお話をすることがあります。
また、こちらも恥ずかしがらずにストレートに質問しますから、お客様も「あ、話してもいいんだ」とご自分に許可が下ろせて、話しやすいのではないでしょうか。他院でお仕事をするときも稀ながらお悩みを打ち明けられる方もいらっしゃいますが、そのときは「よく相談してくださいました。それは大事なことですね。」「それは大変でしたね。」などどとねぎらったりすることもありますが、そういう気遣いも話しやすさにつながると思います。場合によっては自分の体験談を話すこともありますよ。
Q:デリケートゾーンの治療は昔はオペなど侵襲治療が多かったと思いますが、高周波機器での治療のメリットを教えてください。
オペになるとどうしても麻酔が必要だったり、術後に痛みがあったり、しばらくセックスができないなどの支障がありました。場合によっては性交障害になったり、感染症が起きたり、後遺症など、トラブルになることもあります。あるいは、尿漏れや萎縮性膣炎は薬を使って治療をすることもありますが、症状がある限りずっと薬を使い続けたりしなければならないこともあります。
その点、高周波治療は、麻酔も不必要、痛みもないですし、治療時間も数十分。もちろん日帰りでできます。ダウンタイムもないので、すぐにでも通常の生活ができます。当日から性交渉を持つことも可能です(サーミバーによる治療の場合。他の機器はダウンタイムがあることがあります。)し、徐々に効果が出てくるものなので、パートナーにばれずに治療をすることもできます。血管新生による血流の改善、それに伴う潤い・濡れやすさの改善、神経に対するプラスの作用などもあり、感度が良くなる副次効果も期待できます。
ここまでは手術では改善できないので、高周波治療ならではだと思います。ほとんど副作用らしきものがないのもこの治療の優れた点です。
サーミバーの治療後、とても人生が上向きになったよ、と報告を聞くのが一番の楽しみで、それが次へのモチベーションになります
Q:婦人科の医師をされていて、一番うれしかったことを教えてください。
うれしいこと、けっこうたくさんあるので一番を選ぶのを難しいのですが……サーミバーの治療後、とても人生が上向きになったよ、と報告を聞くのが一番の楽しみで、それが次へのモチベーションになります。はじめてお会いしたときにうつむいて、ぼそぼそと話しておられた方が、2回目、3回目にお会いするときには、顔が上を向いて、背筋も伸びて、声が明るく大きくなり、ニコニコして、内側からの輝きが外にほとばしるような感じになる方がよくいらっしゃいます。
そして、「先生、あの後ね、こんなことがあってね!」と話していただく内容に、私も嬉しくてワクワクします。
Q:今後強化していきたい治療メニューはありますか。
サーミバーはもっと普及していきたいですね。実はサーミスムースっていう顔の高周波治療もできるんです。スタッフと一緒に、(自分たちの顔のメンテナンスも兼ねて)一番効果が出るやり方を日々研究しています。
また、アロマトリートメント等のケアも導入して、より顔や身体がすっきりするメニューができたらいいなと思って現在作成中です。ジェモセラピー(植物の芽のエッセンスを使ったレメディー)も導入準備中です。
Q:キュアクリニック恵比寿は2016年11月で開院して一年ですが、今後どのようなクリニックを目指されますか。
なるべく、ナチュラルに、女性が自分の身体と心を大事にできるようになるクリニックを目指しています。薬膳、サプリメント、漢方、アロマセラピー、アロマトリートメント、ジェモセラピー(木の新芽のエッセンスを使った植物療法)、侵襲の少ない医療機器での治療などを提供していけたらと思っています。また、様々なジャンルの講師をお呼びしてのプチセミナーやコーチングなども行っていきたいと思っています。
産婦人科は子どもから年配の方まで女性ならではのお悩みに幅広く相談にのることができる場所です
Q:デリケートな悩みでクリニックを受診しようか迷っている方に一言お願いします。
デリケートな悩み、特に女性器に関することは、人と比べるのが難しいですよね。例えば、月経の量が人と比べて多いとか少ないとかって、実際のところ、よくわかりませんよね。自分の帯下のにおい、普通かどうか自信ない人もいますね。陰部の見た目も人より黒いんじゃないか、形が変なんじゃないかって悩むこともありますよね。一人でこっそり抱えているせいで、悩みをこじらせて、どこか自信をなくしてて恋愛に影響していたり。
でも、悩んでても解決しません。気になることがあるようなら、いろんな人をたくさん診ている産婦人科医に思い切って聞いてみたらいいと思います。産婦人科はお産する人ばかりが行く科でもないですし、子どもから年配の方まで女性ならではのお悩みに幅広く相談にのることができる場所です。必ずしも痛い診察をするわけでもありませんし。
お近くのクリニックに、気軽に相談に行ってもらえたらいいなと思います。もしかしたら、長年の悩みが一瞬で解決して「なぁんだ、こんなことならもっと早くに行っておけば良かった」なんてこともあるかもしれませんよ。
Q:みなさんにお聞きしているのですが、今でも忘れられない恋愛の話をこっそり教えてください。
小学生のときですが、ピアノ教室で知り合った男の子が好きになったことがありますね。キュンとする感じ、あぁ、これが恋ってやつだな、って思いました。あるとき、つり橋を渡るときがあったのですが、私はみんなから少し遅れがちで列の一番後ろから必死でついて行こうとしていました。
そのとき、その子が戻ってきて、手を引いてくれたんですね。とてもドキドキしましたね。今思えば、まさにつり橋効果!? 私はとてもシャイな子だったので、告白はできず。その後はそれぞれ別の道を進んだので会うこともなくなったのですが……甘酸っぱい思い出です。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
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