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女性特有の悩みとして膣や陰部、ニップルや胸の大きさなど年齢問わず悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。若い方は色味を明るくしたい、胸の大きさを大きくしたいなどで、年齢を重ねていくと膣の緩みや授乳によるバストサイズの低下や色素沈着などお悩みは大なり小なり多岐に渡ります。
特にニップルやVIOなど粘膜の色は、日本人などアジア系であればピンク系からブラウン系の方が多く、明るいブラウンやピンク系の色味を理想として筆者も施術の相談を受けることが多くあります。
たしかに、悩みはあるけれど誰に聞けば良いのかわからない、話しづらいのが婦人科形成です。看護師として美容クリニックで働いているからこそわかることも多いので、幅広く婦人科形成について解説して行きます。
【監修医師からのワンポイント】
デリケートな領域は人に相談しづらく、一人で悩んでいる方やそもそも治せないものだと思いこんでいる方も多いです。勇気を出してご相談頂くことで、ずっと気になっていたことが解決する可能性があります。プロと一緒に自分に合う方法を探してみましょう。
婦人科美容とは
今までの婦人科形成のイメージは例えば小陰唇が大きく擦れて痛いなどであればオペによって切除する、乳首が陥没していて授乳させることができない・見た目が気になる場合、陥没乳頭のオペにより乳首を機能的に授乳で使用できるようにするといったものが主流でした。
今までのような婦人科形成もとても需要があり、オペによって見た目を整える美容的要素も大きく満足度も高い施術です。ただ、痛みやダウンタイムがあるためもう少し手軽に悩みを解消したいというような方には、レーザーやヒアルロン酸を使用してダウンタイムは少ないかほぼなく、見た目を理想に近づけていくことがおすすめです。
痛みも少ないものが多く、気になる方は麻酔クリームなどを使用すると良いでしょう。
婦人科美容の種類
では、婦人科美容ではどのようなものがあるのかさらに詳しく解説して行きます。
ニップルやVIOの色味が気になる方
特にニップルやVIOなどの色味が気になる方に対しては、レーザーや塗り薬が使用されることが多くあります。
ピコレーザー
ニップルの色素をピコレーザーによって一度破壊するものです。かさぶたのようになることもあるためダウンタイムが1〜2週間程度と少しでますが、ニップルの色味を元々の色味よりは明るくできる可能性があります。
リスクとして炎症による色素沈着や色味がまだらになること、白抜けすることなどがあるため、不安な方はトーニングといってマイルドなレーザーを使用して回数をかけて色味を薄くしていく方がおすすめです。また、可能であれば塗り薬を併用することをおすすめします。
ニップルの色味には時間がかかると言われているため、トーニングであれば20回程度必要である方もいらっしゃいます。もし、ピコレーザーでのダウンタイムが心配な方はまずトーニングから行うことを提案いたします。
- 価格:50,000から80,000円程度
- ダウンタイム:赤みやひりつきなど1〜2週間程度
- メリット:1度で色味を明るくできる可能性がある(継続して通院することがない)
- デメリット:色むらになる可能性がある、色素沈着のリスクがある、色戻りの可能性がある
インティマレーザー
インティマレーザーとは、ヨーロッパで認証を取得しているレーザーで粘膜のホワイトニングだけでなく膣の緩みや尿道の緩みにも対応しているレーザーです。膣内にレーザーを照射することによりコラーゲン生産を促し、骨盤底筋群を刺激することで膣全体の引き締まりを行うことができます(ホワイトニングとタイトニングは別々の治療です)。
出産を経験した女性に多いのですが、お風呂に入った時に水が膣に入ってしまう方や性行為の際の感覚が鈍くなったなどのお悩みにも向いています。ニップルやVIOのホワイトニングもできるため婦人科美容においてはとても汎用性の高い機械です。
しかも、色むらが少なく効果も3〜5回程度でわかりやすく、ダウンタイムも医師の行う小陰唇以外であれば数日で済むため、とても人気がある施術です。美容クリニックだけでなく、産婦人科クリニックでも取り扱っている機械のため膣の緩みに対する相談もしすいのではないかと思います。
- 価格:ホワイトニング1回30,000円から50,000円程度、タイトニング70,000円から100,000円程度(クリニックによって大幅に違うためお近くのクリニックへお問い合わせください)
- ダウンタイム:ホワイトニングではVIO数日、ニップルと小陰唇は上皮化するため1週間程度。タイトニングでは3日程度。
- メリット:色むらが少なく色味の変化がわかりやすい、タイトニングにより膣の引き締まりを実感できる
- デメリット:ほてりやひりつきなどのダウンタイムが数日から1週間程度ある、料金が高い
シスペラ
ニップルやVIOなどの粘膜は刺激の強い薬剤が使いにくい部分です。赤みやほてりひりつきなどの炎症により、色味を明るくしたいのに逆に炎症後色素沈着になってしまい色味が暗くなってしまう場合もあります。そんなデリケートな部分にはシスペラという塗り薬がおすすめです。ただ、リニューアルしたシスペラは顔用になっているので注意してくださいね(リニューアル前のものは外陰部使用可能ですが、リニューアル後のシスペラはシステアミンの濃度が濃い為外陰部やニップルなど粘膜に使用できません)。
シスペラとは、システアミンといってハイドロキノンの4倍の美白効果があると言われている成分で、研究開発の結果肌への刺激も抑えることができたものです。
システアミンとは人体にもともと存在するアミノ酸の分解酵素で、人の細胞により合成される成分のことです。母乳に高濃度に配合されており高い抗酸化作用があります。もともと人にある成分のため安全性も高く美白効果も高いため顔だけでなくニップルやVIOにも使用できる製品です。
- 価格:30,000円程度
- ダウンタイム:ほぼなし(肌の弱い方は赤みが出ることがあります)
- メリット:家でニップルやVIOのホワイトニングができる
- デメリット:効果が出るのに半年程度時間がかかることがある
膣の緩み、尿漏れ頻尿のある方
出産や加齢により骨盤底筋群の衰えや膣の弾力が低下することでお風呂などの際に膣内に水が入ったり、膣萎縮により膣が乾燥してしまうなどマイナートラブルが起こります。また、性交痛や尿漏れ、頻尿などQOLにも大きな影響を与えてしまうのです。そういったお悩みの方には膣を引き締めたり骨盤底筋群を刺激するような治療が必要です。
出典 https://ebisu-keiseibiyou.jp/
膣ハイフ
膣ハイフとは、文字通り膣内にハイフを照射するというものです。高密度焦点式超音波であるハイフは表面の皮膚や粘膜を傷つけることなく内部の真皮層や脂肪層に熱を加えることができる機械です。
そのため膣内からハイフを照射すると粘膜を傷つけずに弾力の低下した組織を熱して、コラーゲン生産を促進させて弾力のある組織にすることが可能なのです。また、痛みもほとんどなくダウンタイムもないのですが、膣の緩みだけでなく尿漏れや頻尿にも効果的であるため受けた方ののご満足度も高い施術です。
1年に1度施術をすれば効果は持続すると言われているため、尿漏れや頻尿が気になる方は継続することが重要です。
- 価格:50,000円から150,000円(クリニックによって差があるためショット数などはクリニックに問い合わせが必要です)
- ダウンタイム:ほぼなし
- メリット:1回で効果が持続する方が多い、痛みやダウンタイムがほぼない
- デメリット:重度の方だと効果が分かりにくい場合がある
スターフォーマー
スターフォーマーとは、椅子の形をしている機械に座っているだけで、下半身の骨盤底筋群などインナーマッスルを鍛えることができるものです。強力なテスラ電磁刺激で骨盤底筋群を鍛えて骨盤神経を整えてあげると、男女問わずインナートラブルなどを改善することが可能です。
30分座っているだけで5万回の筋収縮効果があり、骨盤底筋群の強化だけでなく陰部神経や仙骨神経などにも作用し膀胱利尿筋肉(排尿をつかさどる筋肉)の異常収縮を改善します。骨盤底筋群の衰えによる膣の緩みや性交時の感度低下にも効果的です。また、くしゃみやふとした時に尿が漏れてしまう方などは、効果を実感される方が多いです。
尿もれテスト(問診表のようなもの)を行い治療前後でどれくらい尿もれが改善したか評価することが可能で、週に2回を8回1クールにしているクリニックが多く、1クールでも効果を実感されて物足りない方は継続される傾向にあります。筋力が鍛えられるため腰痛にも効果があり、筋トレがなかなかできない方にもおすすめできます。
- 価格:1回15,000円から20,000円程度、8回150,000円から200,000円程度
- ダウンタイム:なし
- メリット:骨盤底筋群を鍛えられる、尿もれや膣の緩みが改善される、腰痛などの改善という副次的効果もあり
- デメリット:回数がかかる、継続が必要な場合もある
膣ヒアルロン酸
膣の緩みに対してはレーザーも多く使われるのですが、膣の入り口付近にヒアルロン酸を注入することで膣の締まりがよくなることにより、パートナーへの性的快感を増大させることができます。
メスを使わずにできる手軽なものとして人気があります。出産により膣の緩みが気になる方だけでなくパートナーのために希望される方も少なくありません。ヒアルロン酸が吸収される過程においてもコラーゲン生産を促し膣の弾力を上げることができるため半年〜1年程度持続するとも言われておりコスパも高い施術と言えるでしょう。ダウンタイムもほとんどなく、痛みもいくつかの麻酔を組み合わせることにより軽減することができます。
- 価格:50,000円から100,000円程度
- ダウンタイム:違和感や腫れ感、むくみが1〜3日程度
- メリット:手軽で短時間の施術である、通院する必要がない
- デメリット:骨盤底筋群の緩みによる尿もれなどには効果が乏しい、膣の入り口はボリュームが出るが内部は変化しない
出典 https://www.mc-keiaikai.com/
まとめ
婦人科美容形成といってもレーザーからスキンケア、ヒアルロン酸など対処方法が様々です。ご自身の悩みはどれに当たるのかすごく分かりにくいですし、どれが合っているのか悩む方も多いため、まずは気軽に美容クリニックや婦人科クリニックの看護師や医師に相談されることをおすすめします。
なかなか聞きづらいデリケートなお悩みかと思いますが、プロはそんなお悩みの方のご相談をたくさん受けておりますので安心して相談してくださいね。特に色味を明るくしたり尿もれや膣の緩みは一度の施術で終わることがほとんどないためたくさん相談し、信頼できるクリニックを見つけて少しずつ改善されると良いでしょう。
クリニックによってもVIOはどこまでなど規定が違ったりもありますので、お近くのクリニックで数件カウンセリングされることをおすすめします。その中で、治療を継続されるクリニックを選んでいただくとご満足度も高いかと思います。
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
トマト看
4年制大学の看護学科を卒業後総合病院のICUで1年勤務。その後、美容クリニックに勤務して3年目の、看護師としては4年目になる。美容クリニックはパート含め計6院の美容外科・皮膚科勤務歴があり使用した機械や介助についたオペも多い。高校生の頃から肌荒れに悩んでおり、スキンケアマニアのため市販のスキンケアやドクターズコスメの知識も豊富である。
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監修:
執筆:
トマト看看護師
4年生大学の看護科を卒業後ICUを1年経験し、救急医療や重症看護を学んだ。その後、複数の美容皮膚科や美容外科で経験を積み美容看護師として働いて3年目になる。日頃からエビデンスやその方それぞれにあった美容医療を提案している。
患者さんからの指名も多く、美容の豆知識を呟いているX(旧Twitter)ではフォロワー2,500人と支持を得ている。
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