アイプチやアイテープで長年、二重を作り続けているという人はいませんか?「これって永久に続けるの……?」
「結婚が決まったらどうしよう」「アイプチを一生買い続けるなら、埋没法で二重にした方が安いのでは?」そんな悩みをお持ちの方も多いでしょう。でも、二重埋没法はよく取れて元に戻ってしまうともいいますよね。ここでは二重埋没法がどのくらいの確率で取れるのか、なぜ取れるのかを説明しながら、取れにくい埋没法について紹介していきます。

目次

1.二重埋没法はよく取れるって本当? 取れる前兆ってあるの?

1-1.二重埋没法の取れる確率

「埋没法で二重にしたけれど、すぐに取れてしまった」「埋没法はいつか取れるから、効果は永久に続かない」とよく聞きますよね。では、実際に二重埋没法をした後、取れてしまう確率はどのくらいあるのでしょうか。

医師によっても見解の違いがあり、『何年目で、どのくらいの確率で取れるか』という違いもあるので一概には言えませんが「3~5年の間に20~30%くらいの人が取れる」というのが一般的な確率となっているようです。また、取れる確率は「どのくらいの幅の二重にしたか」「まぶたに厚い脂肪がついているかどうか」「何点留めで手術を行ったかどうか」などによっても違ってきます。また目を頻繁にこすったり、眉毛を上にあげるクセがあるかなどにも影響します。ただし、なかには数週間で取れてしまうというケースもあります。

1-2.二重埋没法の取れる原因

二重埋没法の取れる原因

手術方法や二重の状態によっては10年以上持つこともある二重埋没法。では、二重埋没法はどんな原因で取れるのでしょうか。埋没法が取れるのは「外部から刺激を与えたケース」と「元からのまぶたや埋没法で作った二重に問題があったケース」の2種類があります。

  • ・目を強くこすったり、頻繁にこすったりしていた
  • ・洗顔などで目の周りをゴシゴシこすった
  • ・もともとまぶたの皮膚が厚い
  • ・まぶたの厚い脂肪がついていると言われた
  • ・二重の幅を広くしてもらった
  • ・眼瞼下垂気味でもともとまぶたを開ける力が弱かった

花粉症やアレルギーのある方、コンタクトレンズを常用している方など目の周りに触れる機会の多い方は要注意と言えそうですね。

1-3.二重埋没法の取れる前兆・取れる瞬間は?

二重埋没法の取れる前兆・取れる瞬間は?

二重埋没法が取れてしまったという方の多くは突然、取れたのではなく前兆があったと言います。取れる瞬間が分かるというよりも、徐々に二重が変化してきて、ある日一重に戻ってしまう……というケースが多いようです。前兆として現れるのは以下のような変化です。このような変化が現れたら要注意と言えるでしょう。

  • ・二重の幅が狭くなってきた
  • ・二重のラインが増えて三重のようになっていた
  • ・二重のラインが薄くなっていた

また、特に前兆はなく、朝起きたら元の目に戻っていたというケースもあります。

2.取れない二重埋没法とは

取れない二重埋没法とは

年齢とともに目の周りの筋肉である眼輪筋や皮膚の状態が変化する以上、外部から刺激を与えなくても埋没法で永久に理想の二重をキープするというのは難しいようです。とはいえ、せっかく手術をするのですから、できるだけ取れない二重埋没法を選びたいですよね。ここからは取れない二重埋没法について詳しくお話していきます。

2-1.挙筋法か、瞼板法のどちらが取れづらい?

二重埋没法の手術方法には「瞼板法(けんばんほう)」と「挙筋法(きょきんほう)」の2種類があります。いろいろなクリニックの二重埋没法に関するQ&Aで患者さんが「挙筋法の方が取れにくいというのは本当か?」と質問していますが、これは事実なのでしょうか。まずは2つの手術の違いから見ていきましょう。

挙筋法と瞼板法の違いは「通した糸を瞼板(まぶた)に留めるか、挙筋(まぶたを持ち上げる筋肉)に留めるか」の違いになります。

どちらの方法が取れにくいかは医師によって見解が違います。また、筋肉にしっかり留める挙筋法は術後の腫れが長引きやすく、ダウンタイムが若干長くなるという意見が多くなっています。

■術後の腫れにくさを選ぶか、違和感のなさを選ぶか

腫れにくい瞼板法は結膜側に糸の結び目ができるので目を傷めやすいというデメリットがありましたが、クリニックによって結び目を結膜側に出さないように工夫をしているところもあります。

それぞれの方法のデメリットを補うようにクリニック独自の方法で手術を行っているところがほとんど。カウンセリングを受けて納得のいく方法を選ぶようにするべきでしょう。また、なにを優先するかによっても選ぶ方法が違ってくるので、実際に手術を受けた人の口コミや医師のアドバイスを聞きながら最適な方法を選ぶようにしましょう。

2-2.糸で留める点数の違い

埋没法では「糸で何か所留めるか」によっても取れにくさが違ってきます。クイック法と呼ばれている方法は1点だけで留めるので、費用は安いものの取れやすいというデメリットがあります。クリニックによって1~6点留めまであり「単純に数か所糸で留める方法」と「ループ状に留める方法」があります。

ただ、必ずしも多い箇所で留めればいいというわけではありません。留める箇所が多いということは、それだけ糸が多くなり、手術におけるプロセスも増えるということ。その分、腫れやすくなったり、余計に糸がまぶたのなかに残ることになります。本当に上手なクリニックは患者さんのまぶたによって最適な留め方を提案してくれるでしょう。

1点留めは取れやすいもののお試し感覚で受けることができるというメリットもあります。糸の止め方は術者によって様々なのが実情です。2点留めといってもいくつかの術式があります。
また横文字で書かれた特殊な手術方法は、医学書や医学論文で公認された名前ではなく、それぞれの医師やクリニックで独自にネーミングされたものです。

2-3.埋没法が適している? 医師のアドバイスを聞こう

埋没法が適している? 医師のアドバイスを聞こう

メスを使わずに短時間で二重になることができる埋没法は人気の手術方法ですが、実はすべての方に適応する方法ではありません。また、理想とする二重によっては埋没法だけでは実現できないというケースもあります。

例えばもともと「芸能人のような幅広の平行二重にしたい」という場合、元の目の状態によっては切開法でなければ実現できないこともありますし、目頭切開をしなければならないこともあるでしょう。

また埋没法が取れやすい「まぶたの脂肪が厚い」「眼瞼下垂気味である」という方はカウンセリングの段階でプチ切開法やまぶたの脱脂を勧められることもあります。それでもどうしても切りたくない、埋没法で受けたいという場合、将来的に二重が取れてしまうことを理解しておく必要があります。

3.まとめ

いかがでしたか? 手軽に受けることができる埋没法でできた二重は残念ながら、永久にもたせることは難しいようです。それでも元に戻せることや切開しないで済むことを考えると手術は受けやすいと言えるのではないでしょうか。「もうアイプチやアイテープはうんざり!」という方は、自分にあった方法を提案してくれるクリニックを探してみましょう。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。

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監修:

依田拓之 医師

よだ形成外科クリニック

東邦大学医学部卒業。形成外科医として経験を積み、美容外科院長を歴任。宮城県仙台市に2010年よだ形成外科クリニックを開業。2020年で開院10周年。
日本形成外科学会認定専門医の資格を持ち、現在では少なくなった総合的な美容医療を地域に提供しています。目元、鼻などの美容外科治療はもちろん、エイジングケア、美肌、男性・女性のAGA、男性診療まで幅広いメニューは安心してかかりつけ医にできそうです。

東邦大学医学部卒
東京警察病院形成外科入局
美容外科クリニック院長
よだ形成外科クリニック院長

この記事の監修ドクターが所属するクリニック

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  • 院長: 依田 拓之
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