クリームなど自分で取る方法は×! レーザーなど専門医療機関でほくろを取る方法
2017.11.18 更新

この記事は、 六本木スキンクリニック(旧用賀ヒルサイドクリニック) 鈴木稚子 先生 が監修しています。

出典 http://www.photo-ac.com/

ポツンとある小さなものから、顔の印象を左右するような大きなものまでいろいろな種類、大きさがあるほくろ。
「このほくろがなければ顔の印象が変わるのに」
「新しくできたシミのようなほくろをなんとかしたい」
「ほくろが膨らんできたような気がするけど、これってそのままにしておいて大丈夫?」
こんな悩みをお持ちの方は意外に多いのではないでしょうか。ここではほくろができる原因や最新のほくろ治療について詳しく説明していきます。

目次

1.気になるほくろを取るには?

メイクでもなかなかカバーできない気になるほくろ。顔にあるほくろは特に人目につく気がして気になりますよね。顔に大きなほくろがあるせいで消極的になってしまうという人もいるほど。ほくろを取る方法を考える前にまずはほくろがなぜできるのかを理解しておきましょう。

1-1.ほくろができる原因とは

ほくろができる原因はいろいろあります。人間の肌の表皮は一番上から、角層(かくそう)、顆粒層(かりゅうそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、基底層(きていそう)という4つの層に分かれています。ほくろは基底層にあるメラニン色素を作り出す細胞、メラノサイトが集中しているところに、メラニン色素が沈着してできるもの。

色は黒や茶色、褐色のものまでさまざまで、平坦なものもあれば隆起しているものも。大きさはほとんどが5mm以下です。ほくろは「単純黒子」と「母斑細胞母斑」があります。ほくろができる原因をいくつか挙げてみましょう。

■紫外線

紫外線を浴びると、ダメージから肌を守るためにメラノサイトの働きが活発になり、メラニン色素を作り出して紫外線を吸収しようとします。これは肌が自らを守るために行う働きなのですが、この過程で何らかの刺激を受けると、ほくろの中の単純黒子として定着してしまうことがあります。

シミだと思っていたものがほくろだったというケースもあるので、ほくろができやすい人は日焼け止めや日傘、帽子などを使用してできるだけ紫外線を浴びないようにしたいものです。

■摩擦や接触などの刺激

肌をゴシゴシこすったり、メイクやクレンジングのたびに与えられる刺激は肌にとってダメージ以外のなにものでもありません。紫外線を浴びたときと同様、メラノサイトがメラニン色素を増やして防御しようとするため、ほくろができることもあります。

ほくろができやすい人は肌を強くこすったり、引っ張ったりしていないか、日頃のお手入れを見直してみてください。

■ホルモンバランスの変化によるもの

妊娠中に新しくほくろができたり、すでにあったほくろが濃くなることがあります。これは妊娠すると女性ホルモンの一種であるプロゲステロンが増えるため。プロゲステロンにはメラニンを多く作り出そうとする作用があります。

同じようにプロゲステロンは生理前にも増えることが分かっています。生理前になるとシミが濃くなると感じるのにはこうした理由があったのです。これは紫外線の刺激に弱くなるということでもあるので、妊娠中や生理前などは特に紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。

また、ホルモンバランスはストレスによる影響を受けやすいため、心身を休め、ゆったりと過ごすことも大切です。豆乳や大豆食品などを積極的に摂ってもいいでしょう。

母斑細胞母斑の場合は上記のような刺激で母斑細胞がたくさんできてしまいメラニン色素を作り続けてしまうことでほくろになります。

1-2.ほくろは生まれつき? 増えることもある?

ほくろは生まれつき? 増えることもある?

出典 http://gahag.net/

「生まれたときからある」と思っている人もいますが、実は生まれつきのほくろというのはほとんどありません。3~4歳ごろからほくろができはじめ、加齢とともに色が褪せて目立たなくなってくることも少なくありません。

ほくろは新しく増えることもあります。シミが増えたな……と思っていたら実はほくろだったということも。一般的なほくろは良性の皮膚腫瘍なので特別な治療をする必要はありません。ただし、100人に1人くらいの割合で悪性腫瘍であることが分かる場合もあります。引き続き、放置しないほうがいいほくろについて詳しく説明していきましょう。

1-3.放置しない方がいいほくろとは

ほくろと間違えられやすい悪性腫瘍のひとつが、悪性黒色腫(メラノーマ)です。

「メラノーマとは、悪性黒色腫と呼ばれ、皮膚のメラニンという色素を作る色素細胞(メラノサイト)ががん化した腫瘍と考えられています。通常、がん細胞がメラニン色素を多量に産生している場合が多く、そのため黒色を呈することが多いため、黒色腫と呼ばれますが、メラニン色素の産生程度により、褐色~茶色などを呈するものも存在し、きわめてまれにメラニンをほとんど産生しないメラノーマがあり、常色~淡紅色を呈することもあります」

出典 日本皮膚科学会

メラノーマはメラノサイトが悪性のがん化して起こるものですが、はっきりとした原因はまだ分かっていません。以下のような特徴があれば、皮膚科の診察を受けるようにしましょう。

■形が左右非対称で色に濃淡があるもの

ガンになる細胞は不規則な形で増殖していきます。ほくろのように見えても左右非対称のいびつな形をしているものや大人になってできたほくろで色に濃淡があるものなどは要注意です。

■大きさが6mm以上ある

良性のほくろのほとんどは大きさが5mm程度です。6mm以上ある場合、念のため皮膚科の診察を受けてみるといいでしょう。

■急にできたように感じるもの

「あれ? こんなところにほくろがあったかな?」と感じるようなほくろは急激に進行したメラノーマである可能性も否定できません。

1-4.ほくろを自力で取る方法ってあるの?

ほくろを自力で取る方法ってあるの?

出典 http://gahag.net/

結論から言って、ほくろを自力で取ることはできません。しかし「ほくろを取るクリーム」なるものをネット上で見かけたことのあるかたも多いのでは?

最近、ほくろを取るクリームやエステサロンでほくろが取れると言われて施術を受けてトラブルになるケースが増えています。報告されているトラブルには以下のようなものがあります。

  • ・もぐさを使ったお灸
  • ・ほくろが取れるというクリーム
  • ・エステサロンでの施術
  • ・違法なレーザー治療

「ホクロ取りクリームでホクロが取れるということは、強酸や強腐食性のある成分が使われている可能性があり、肌に強い作用を及ぼすことを意味する。日本では認可された医薬品や化粧品等は販売されていない。相談に寄せられているように、個人輸入代行業者を通じて海外から購入した製品で危害を受けても、消費者が現地の業者と交渉することは難しい」

出典 国民生活センター

中には「ほくろを取るクリームで説明書のとおり、ほくろをやすりで削ってからクリームを塗ったところ、皮膚が化膿した」「クリームでケロイド状になって治らないと言われた」というケースも。ケロイド状ややけどの後のような状態になってしまうと、完全にきれいな状態の肌に戻すことができなくなってしまうこともあります。なかには「漢方薬の一種で海外では民間療法として用いられているもの」と危険性が低いかのように謳う個人輸入サイトもあります。

また、エステでレーザーや針を使って治療を行うのは医師法違反となります。このような施術を提案されたら国民生活センターなどに情報を提供するようにしてください。ほくろの中にはクリニックでのレーザーでもとれないものがあります。エステでほくろが取れることはあり得ません。

「娘がエステで 1 ヶ所 1 回 1000 円のレーザーによるホクロ取り施術を 3 回受けた。弱い照射の施術なので皮膚へのダメージは少ないとの説明であったし、安価なので気軽に受けたが、ホクロ以外の部分がやけどのようになってしまった。皮膚科に行ったところ、レーザーが原因と診断された。
(事故発生年月:2008 年 1 月 20 歳代 女性 静岡県)」

出典 国民生活センター

「ホクロは、深さやタイプにより簡単に取れるものと取れないもの、取れてもかえってあとが残るものなどがある。美容上、ホクロを気にしてエステなどでホクロ取り施術を受ける例が見受けられるが、エステでのホクロ取り施術は、医師法違反となる場合がある。また、ホクロ取りを素人判断で安易に行うことは非常に危険である」

出典 国民生活センター

市販の化粧品でほくろが取れることはありません。こうした怪しいクリームやお灸は絶対に使用しないこと。また、エステにほくろの除去を依頼するのもやめましょう。

2.美容外科・美容皮膚科で行うほくろを取る治療

美容外科・美容皮膚科で行うほくろを取る治療

出典 http://www.photo-ac.com/

ほくろの中にはメイクで隠せない、どうしても気になるものや、ふくらみがあって引っかかる、ヒゲを剃るときなどに切れて出血しやすくなるものもあります。こうしたほくろは美容外科・美容皮膚科での施術を受けて取るのもひとつの方法でしょう。ここからは美容外科で行われているほくろを取る治療について説明していきます。

2-1.炭酸ガスレーザー

ほくろの除去に適したレーザーとしてポピュラーなのが炭酸ガスレーザーです。炭酸ガスレーザーは水に吸収されやすく、ほくろの組織を蒸散させるようにして除去してくれます。

肌の表面に作用するレーザーなので、ダメージはほとんどありませんが、大きいほくろや厚みのあるほくろは深いところにまであることが多いので、一度に取ろうとするとへこんでしまうことがあるため、数回施術を繰り返して取ることもあります。1週間程度のダウンタイムがあり、施術直後は肌がやや凹んだ状態になりますが、数週間から数カ月かけて平らな状態になり、キレイにほくろが取れることも多くなっています。

1回の治療時間は5分程度と短く、縫合する必要もありません。局所麻酔を使用するので、痛みもほとんどなし。ただし、肌の表面に出ている部分を蒸散させる方法なので、再発する可能性もあります。
費用はほくろの大きさによって異なり、1ミリ当たり1万円程度が一般的です。

2-2.切開して縫合する方法

ほくろが大きい場合、レーザーよりも切開して縫合する方がキレイにほくろが取れる場合もあります。メスで皮膚を切開し、ほくろを切除して縫い縮める方法で傷跡はシワのようになって目立たなくなります。

切開、縫合する方法は大きいほくろでも1回で取ることができ、再発が少ないのですが傷がへこみとなって残ってしまうことになります。熟練した技術を持つ医師の手術を受ける必要があることはいうまでもありません。費用はほくろの大きさによって異なり、レーザーと同様1ミリ当たり1万円程度が一般的です。

2-3.パンチでくり抜く縫わない方法

顔のほくろは、局所麻酔をしたあと、パンチと呼ばれる機械で丸くくり抜いて除去することもできます。この場合、ほくろの大きさなどによって、縫合しない方法と手術用の糸で軽く寄せる方法のいずれかを選びます。

皮ふを丸く切り取ることで、傷の周囲から収縮が起こり、傷跡が目立たなくなります。傷跡が残っても元のほくろよりも小さく遠目で見るとほとんど分からないまでになるケースも。レーザーよりもきれいに治ることもあるようです。

ただし、施術後は2週間程度、傷がへこんだ状態が続き、その後、赤みのある傷跡→赤みが引いてふくらみのある傷跡→目立たない傷跡と経過をたどるまで半年以上くかかるというデメリットも。傷口をいじったりすると跡が残ってしまうので、術後の我慢が必要な施術です。

保険適用となることもあり、費用は10,000~15,000円程度となっています。

2-4.クリニックの選び方

これまで紹介した通り、ほくろを取るには炭酸ガスレーザー、切開、くり抜く方法などがありますが、大切なのはほくろのタイプに合わせてもっとも傷口が残りにくい方法を選択することです。場合によっては切開したり、くり抜く方法の方がレーザーよりもきれいに治ることもあります。

クリニックを選ぶときは、公式サイトや口コミをチェックしてほくろ除去の症例が多いかどうか、また確かに技術を持つ医師に施術をしてもらえるかどうかできるだけ詳しくチェックすることが大切です。

3.まとめ

美容外科でほくろを取る施術は、他の施術と比べて費用もそれほど高くありません。毎日、鏡を見るたび「このほくろがなかったら……」と思い悩んでいるなら、一度クリニックで相談してみてはいかがでしょうか。ほくろがなくなってすっかり性格が明るくなったという人もたくさんいるようですよ!

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税抜きです。また価格は変更になる場合があります。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri

Emiri

美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。


この記事の監修ドクターが所属するクリニック

美容皮膚科
住所:東京都港区六本木4-12-11 竹岡ビル5階
最寄駅:都営大江戸線、東京メトロ日比谷線六本木駅よりすぐ
院長:鈴木稚子
診療時間: 月・火・木・金 10:00〜13:00、14:30〜19:00、土 10:00〜15:00
休診日:水・日・祝

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