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人気企画「美人女医インタビュー」第四十七回は、スキンケアを主体とした美容皮膚科を東京・汐留のイタリア街に開院した「クエスク スキンクリニック」の佐藤都雅(さとうみやか)院長です。
美肌に良いとされるものは数あれど、佐藤先生イチオシが、レチノール。こだわり抜いて開発し、自身のクリニックでドクターズコスメとして作成し、治療に欠かせないものに。またレチノールと美容医療機器のコンビネーション治療の相性も話してくれました。
使い方によって劇的に肌が変わるレチノールの魅力と効果とは? 医療機器含めて、数多くの美肌治療を試してきた佐藤先生が至った結論は説得力あり!
私生活では二人のお子さんのママ、忙しい日々でのスキンケア方法など、どの年代の方もお肌の悩みがある方は必見です!
佐藤先生の笑顔で明るい雰囲気は、インタビューで語っていただいた「パワースポット的な空間でありたい」を体現するようで、お肌も心も元気になりそうです!
目次
- ・医師を志した理由
- ・大学卒業後の経歴
- ・美容医療を志した理由
- ・得意な施術について
- ・クエスク スキンクリニックの特徴について
- ・美容医療の医師をしていてよかったこと
- ・来られる患者様の悩みについて
- ・痛み対策について
- ・女性のエイジングケア開始時期について
- ・自身で結果が出た美容施術
- ・今後のクエスク スキンクリニックについて
- ・お休みの過ごし方
- ・旦那様との出会い
- ・憧れの医師
看護師を取った後に助産師、保健師も取ったことを「お母さん、とても頑張ったんだよ」とすごく母が自慢していたことを覚えています。そういう医療関係の家庭環境で育ったことも大きく、自然と医師という職業は身近で、憧れがあったと思います
ー佐藤先生が医師を志した理由をお聞かせください。
佐藤先生(以下S):幼い頃から母に「女性は特に一生役に立つような資格を身につけてしっかり生きていけるようになりなさい」と教えられていました。父は医師として勤務しておりましたし、母は看護師と助産師、保健師の資格を持っています。当時は今のように大学4年で卒業して看護師と同時に保健師の資格が取れる時代ではなかったので看護師を取った後に助産師、保健師も取ったことを「お母さん、とても頑張ったんだよ」とすごく母が自慢していたことを覚えています。
そういう医療関係の家庭環境で育ったことも大きく、自然と医師という職業は身近で、憧れがあったと思います。
ーお母さまもキャリアを重ねられているのですね。では、大学ご卒業後の経歴を教えてください。
S:地元の北海道札幌にある札幌医科大学を卒業後、上京し都内の研修病院で勤務をしておりました。そちらの病院が救急医療なども多く学べる環境で、とても優秀な同期たちからたくさん刺激も受けましたし、その後はそのまま都内に残り大学病院の皮膚科に勤務したのちに美容皮膚科の分野に進んでまいりました。
ー北海道から上京するときは、ご両親やご自身の心境はいかがでしたか?
S:医師のコミュニティは意外と狭く、地元の札幌は医学部が2つありますが、限られた環境の中で進んでいく部分があり、私は北海道を出て過ごしたことがなかったので、もう少し視野を広げた環境でチャレンジしてみたいと思いました。初期研修は北海道から出るタイミングとしてよかったかなと思います。私たちの場合、初期研修が2年、後期研修が3年という規定があるので、まずは初期研修の2年をせっかくなのでいろんな病院がある東京でと考えました。
ーなるほど。大学病院で皮膚科を選んだのはなぜですか。
S:初めはすごく迷っていて、女性の医師として活躍できる場所、女性ということがどちらかというとプラスに働く環境で働きたいと漠然と考えていました。
皮膚科は元々興味があり選択肢に入っていましたが、産婦人科も学びたくて専攻しようと考えていたので東京に出てきたときには産婦人科で有名な研修病院に勤務させていただきましたが、最終的に長く専門としてやることを考えたときに自分のライフスタイルとのバランスや、一生従事できる興味のある分野に就きたいと考え皮膚科を選びました。
元々私自身が10代の頃からニキビができやすかったり、肌トラブルがすごく多かったので、患者として皮膚科に早くから通っていました。一般皮膚科では外用薬や内服薬の処方が主な治療で、少し改善する部分もありましたが、効果としては一時的なことが多かった印象があります。
また学生の頃から自分でお金を払って美容皮膚科で受けられるピーリングや光治療を早くから体験していてすごく効果を実感し「努力した分、結果が見える分野だな」と思い、とても惹かれていた部分がありました。
自分自身も肌をきれいにしたいと思っていますので、肌についての疑問、解決策などを学ぶことが直接仕事にも活きる、好きなことが仕事に活きる美容医療の分野が私の中では一番惹かれました
ー今お話していただいたことと被るかもしれませんが、美容医療に進まれたのはなぜでしょうか。
S:10年前、自分がまだ学生だったときは主に内服薬や外用薬など、保険で認可されているものが少なかったんです。
現在は少し増えてきて選択肢は一般の皮膚科の中でも広がっていると思いますが、それを皮膚科の保険適用を越えた部分の医療機器やレーザーを使った治療、エイジングケアなど、疾患・病気を取り除くというより、加齢によって衰えを感じる部分を美しくしていく分野は実際に施術を見ると本当に魅力的です。
自分自身も肌をきれいにしたいと思っていますので、肌についての疑問、解決策などを学ぶことが直接仕事にも活きる、好きなことが仕事に活きる美容医療の分野が私の中では一番惹かれました。やはり一番興味あるものが一生を通して学んでいけると思います。大学で皮膚科のことも勉強しましたが、エイジングに寄せて勉強していくことで、美容皮膚科に舵を切ってさらに学んで行こうと考えました。
施術がうまくいっているように見えてもいろんなお肌の状態の方がいらっしゃるので、初回はあまり無理をしすぎない治療をご提案しています
ーでは、佐藤先生の得意な施術を教えてください。
S:当院の治療にもありますが、元々自分がニキビやニキビ跡の悩みがあったので、マイクロニードルを使った治療が好きです。当院ではメソガン(極細の針で薬剤を注入し肌を再生する施術)やPOTENZA(ポテンツァ。針先から高周波を照射、また薬剤を浸透し肌を活性化する施術)という治療を導入していて機器の性能がいいこともありますが、針の深さやショットの速さ、あとはモードを変換したり、入れ込む薬剤を考えたりなどその方の肌悩みに合わせていろんな使い方をします。
私と同じような悩みをお持ちの方も多く、細かく調整しながら施術させていただいております。
ーいろんなお肌の方がいらっしゃると思いますが、機器を使用するにあたってお肌の状態で難しい点はありますか。
S:例えば普段のスキンケアでピーリング作用がある薬剤の使用やビタミンAのレチノールが入っていると、ベースのお肌が薄いことがあるので、その方によって赤みや出血の状態が違ったり、色素沈着を起こしやすかったりするため注意が必要です。
施術がうまくいっているように見えてもいろんなお肌の状態の方がいらっしゃるので、初回はあまり無理をしすぎない治療をご提案しています。また良い点だけではなくリスクの部分も説明させていただき、パワーの調整や針の深さなど様子を見ながら進めています。
またその方が使っているスキンケアや薬剤のこと、施術後に紫外線を浴びるとよくない治療が多いので、生活の中でたくさん日光を浴びるイベントがないかなども注意してお聞きするようにしています。他にも普段の習慣でお肌をこする方は肝斑が出やすかったり、お酒を飲まれる方は施術後に赤みが出やすかったりするため、そういう生活習慣の中での注意点をしっかりお話しするように心がけています。
ー患者さんの生活環境もじっくり聞いて治療を進めていると。
S:はい。多くの患者様を診させていただいて、せっかくきれいになろうと思って来院されているのに思わぬ副作用が大きく出てしまうことも中にはあるので、リスクは最小限にしたいと思っています。施術の効果をより実感していただきたいので、副作用のリスクをできるだけ減らすように患者様にしっかりと問診を行っています。
基本に立ち返って、毎日行うスキンケアはとても大切だと感じています。スキンケアを軸にしながら月に1回はクリニックでスペシャルケアを継続することで、最高の状態を引き出し、患者様にご満足いただける美しい肌を作っていけると考えています
ー次に、クエスク スキンクリニックの特徴を教えてください。
S:当院は医療機器も入れており、最新の治療ができる美容皮膚科ですが、機器ベースで治療を進めるのではなく患者様一人ひとりのお肌や悩みに合わせて、パーソナライズ治療に重きを置いております。多くの美容皮膚科の診察では、ある程度流行の治療を患者様がイメージされていることも多く、その機器の説明に多くの時間が割かれてしまっていることがよくあります。
私は機器ベースのお話をするのではなく、患者様が日常のスキンケアも含めどこに問題があるのか、ご本人が気付いてない症状なども肌診断機を通して診察しています。美容施術と日常のスキンケアを組み合わせて「もとの状態から一ランク、二ランクと肌の状態が目に見えてきれいになるプログラム」のご提案に重きを置いています。
また日常のスキンケアが本当に大事であると考えています。
例えば、3カ月の期間で肌の状態の改善を目指すときに、機器の施術はダウンタイムがあるものもあり、フォトフェイシャルやレーザーの治療を行う場合でも3~4週に1回の施術間隔になりますので、多くても3回程度の治療しかできません。機器の施術よりもビタミンAのレチノールなどの美容液を軸とし、その方に合ったレチノールやビタミンCなどおうちでできるホームケアを毎日取り入れて、3カ月間肌に向き合うほうがずっと結果が出る例もあると思うのです。
それを私も自分の肌で体験したり患者様にも実感していただいた機会がありましたので、基本に立ち返って、毎日行うスキンケアはとても大切だと感じています。スキンケアを軸にしながら月に1回はクリニックでスペシャルケアを継続することで、最高の状態を引き出し、患者様にご満足いただける美しい肌を作っていけると考えています。
初診では患者様とこれから目指していく治療の方針を確認して、お互いに納得しながらプランを立てています。1~2回の施術で肌がガラッと変わるのはなかなか難しいので、まずは半年ぐらいを想定しながら「この治療をすると、こうなっていくと思います」など伝えて、診察やカウンセリングを重要視しています。
ーメニューでは機器の数を絞っていると思うのですが、増やすご予定はありますか。
S:エレクトロポレーションという薬剤をお肌に導入する機器を入れました。当院は化粧品や施術に使用するソリューションなどもいろいろ開発できる環境にあります。エレクトロポレーションの機械そのものは他のクリニック様にもあると思いますが、私たちが今目指しているのは、患者様のお肌に合わせたオリジナルのソリューションをそれぞれの肌悩みに合わせて作成して、当院でしか受けられないオリジナル治療としてやっていければと考えています。
ーエレクトロポレーションの施術を受けるとき、流行の薬剤をいつも試しがちです。
S:例えば幹細胞やプラセンタの美容液などが流行りましたが、誰かがSNSでハッシュタグ付きで投稿し、それを見た方が
「これ塗るといいのかな?」と思ったりすることが、美容皮膚科分野ではよくあることだと思います。
流行りの美容液を試してみることも悪くはありませんが、自分の肌には本当は何の薬剤が合っていて何を使用するべきか患者様は分からないと思いますので、「本当に必要な薬剤をこちらがプランニングしてご提案し、ある程度の期間をかけて一緒にお付き合いしていく」という考えです。自分だけのオリジナルのソリューションがあれば自分が患者だったらうれしいです。
やはり肌のベースを変え再生していくときに当院ではレチノールは絶対に欠かせないキーの成分です
ーエレクトロポレーションのオリジナルの薬剤はどんなものを考えているのでしょうか。
S:薬剤はいろんなバージョンを考えていますが、やはりキーにしたいのが、ホームケアでも考えているレチノールです。レチノールについては今後も力を入れて発信していきたいと思っています。レチノールを使った化粧品は他のドクターズコスメの中でもあると思いますが、レチノールは知れば知るほどすごく難しい薬剤だと思います。なぜなら結果を求めて濃度を強くするなど、攻めて使うほど副作用も強く出る場合が多いからです。
ただ、やはり肌のベースを変え再生していくときに当院ではレチノールは絶対に欠かせないキーの成分です。ホームケアでは、濃度によりレベルアップ方式という方法を取っています。レチノールを核にしたエレクトロポレーションの薬液はなかなか他のクリニック様にはないかなと思いますので、そこをベースにしつつ患者様の肌悩みに合わせて、美白や保湿の成分、エイジングケアのシワ改善の成分などを加えます。
レチノールをポイントにしつつ、他の成分は相性やテクスチャーを考え作っている最中です。何よりも、患者様の今の肌状態に合わせてオーダーメイドで薬剤をお作りできることが私たちのクリニックの強みです。
ービタミンAはお肌に必須なんですね。
S:ビタミンAは大切ですし、肌を変えたい、肌をきれいにしたいなど治療レベルのスキンケアを行うときにレチノールは絶対欠かせないと思います。ホームケアつまりスキンケアをを軸にしたいと申し上げましたが、やはりレチノールをキーにしないと肌は変わらないと考えています。
当院は医療機関でありますし、レチノールの濃度や種類、組み合わせなど医師の監修の下で開発できる環境ですので、レチノールをポイントにしたスキンケアで安全に肌を変えていける自信があります。
ー他のメーカーさんなどドクターズコスメは多くありますが、違いはレチノールの種類などのこだわりでしょうか。
S:そうです。あとは1つの商品だけではなくレベルアップ方式という方法を取っていて用途に合わせてステップアップできるように作っていますが、シンプルにレチノール、ビタミンC、ハイドロキノンを主成分とした3種の美容液を軸にしています。いろいろな成分を1本に混ぜてオールインワンの美容液を作ってらっしゃるメーカーさんもあると思いますが、私たちはよりシンプルに肌悩みに合わせた薬剤を作っています。
一般的には美容液と呼びますが、私の中ではしっかり診察した上で処方する外用薬と同じ感覚で使用しています。
「普段の生活の中のご褒美のような、テンションの上がる、そういう瞬間です」というお声をいただくこともあります。まさにそんな感情になっていただきたい場所と考えていていますし日常を過ごすエネルギーになるというお言葉は一番うれしいです
ー次に、美容医療の医師をしていてうれしかった出来事などを聞かせていただけますか。
S:美容皮膚科ではなくてもどの科のドクターでもそうだと思いますが、やはり提案させていただいた施術や治療、私の場合でしたらスキンケアなどですが、治療を経て結果が出たときです。「きれいになったよ」と周りから言われると、ご自身も効果を実感するし、周りからの評価も付いてきます。
そういったところで患者様が笑顔になり自信を持ってくれて、感想を聞かせていただけるときはうれしいですし、自分が良いなと感じている治療を共感できる瞬間になります。良い治療は広めたいという思いもあるのでとてもうれしいです。
他にも「ここに月に1回来るのが自分の楽しみになっています」とか「普段の生活の中のご褒美のような、テンションの上がる、そういう瞬間です」というお声をいただくこともあります。まさにそんな感情になっていただきたい場所と考えていますし、一般の病院にはあまりない感覚かもしれませんが、ここに来ることが楽しみで、日常を過ごすエネルギーになるというお言葉は一番うれしいです。
スキンケアだけではなく、患者様は初診のときはいろんな思いで美容皮膚科に来てくださる方が多いので、まずは一番効果を実感出来そうな美容施術をご体験いただいています
ーでは、どのようなお悩みの患者さんが多いですか。
S:化粧品は少し良いものにこだわる方が多くいらっしゃっていて、肌の艶感があり、きれいなんですが、それでもスキンケアのみでは改善しなかった濃いシミやクリームだけではどうにもならない目に見えるたるみのお悩みが多いです。いよいよスキンケアだけでは限界を感じて私たちのSNSの投稿などを見て来てくださったり、「やっぱりこのシミはクリームだけでは治らないから来院しました」というお声が多いです。
ー年齢層はどうですか? また男性は来られますか。
S:男性の方もいらっしゃいますが、今までのシミの蓄積のありそうな40〜50代ぐらいの女性の方が多いです。
ーやはりシミは目立つし一番気になる部分です。貴院はスキンケアを大切にしていますが、シミなどのお悩みはどのような治療を提案されるのでしょうか。
S:診察ではスキンケアをやはり重点に置いているので、今まで何のスキンケアを使っていたのか必ずヒアリングをさせていただきます。キーになるレチノールを知らない方もいらっしゃるので、私たちのスキンケアを知らない方には、ベースに入れてほしいレチノールやビタミンCのことや、今までのスキンケアで何が問題だったのかを初めに聞きます。
そこでお肌の成分としてなにか欠けていると感じたときには、当院のレチノールを1カ月でも入れてみると肌の違いを感じられる方が多いので、その辺のお話などもさせていただいています。
でも、患者様は初診のときはいろんな思いで美容皮膚科に来てくださる方が多いので、まずは一番効果を実感できそうな美容施術をご体験いただいています。
機器の治療にご満足され、変化に驚かれる方も多くいらっしゃいますので、スキンケアと機器の施術をコンビネーションでご提案しています。
治療で機器が必要な部分では使用し、スキンケアの方では「こういうふうにできるといいですね」とプランニングをさせていただいて、最終的には患者様と一緒に相談しながらプランを組み立てます。
ースキンケアがメインの患者さんのホームケア方法や来院のペースはいかがでしょうか。
S:基本対面の診察ですが、ご来院できない方や地方の方にも診察させていただければとオンライン診療の準備を考えています。ホームケアに関しては、レベルアップ方式にそって刺激の少ないレベルの美容液から順番に試していただけるようになっていますが、お肌に問題があれば私たちがサポートさせていただいております。
診察の中でおすすめした製品を使っていただく場合は、1か月~2か月程度の頻度で来院される方が多いです。肌のターンオーバーや周期を考えると、1カ月に1回お会いできてお話しできるとペースとしては一番良いと思います。
ー次に、佐藤先生が行なっている痛みの対策を教えてください。
S:痛みを伴うような注射の施術は貼るタイプの麻酔やメソガンのようにお顔の全面に薬剤を注入する施術も麻酔クリームをしっかり塗っています。それで基本はカバーできますが、どうしてもお痛みに弱い場合には飲むお薬の痛み止めをご用意しております。外科処置はないので、注入麻酔や笑気麻酔はご用意をしていませんが、基本的には塗る麻酔でカバーできるような施術になり、痛みに関しては皆さま問題なく治療させていただいています。
女性はコラーゲンの再生などは20代の中頃からどんどん減っていくと言われているので、20代半ばから後半にかけて早め早めにエイジングケアをしていただきたいと思います
ー次に、女性は何歳頃からエイジングケアを意識したほうがいいのでしょうか。
S:女性はコラーゲンの再生などは20代の中頃からどんどん減っていくと言われているので、20代半ばから後半にかけて早め早めにエイジングケアをしていただきたいと思います。
たるみに関しても頬がブルドックのように落ちて、ほうれい線にも皮が被る状態になってからHIFUを一回だけしても魔法のように若かった頃にぐっと戻ることはないので、本格的にたるんだりエイジングが出てしまう前に予防をし、エイジングのスピードを遅らせるほうがずっと賢いですし、きれいにエイジングができていくと思います。
予防医学と言いますが、エイジングケアの分野も全く同じで、全員が年を取ることは分かっているので、20代中盤、後半ぐらいの恐らく見た目はまだきれいな頃から少しずつできる範囲でエイジングケアを始めることをおすすめします。スキンケアの中にレチノールを取り入れるのも一つだと思います。
レチノールは20代の半ばぐらいから全ての方に使っていただきたいし、私のようにニキビができる肌トラブルのある人はもっと若いときからはじめていいと思います。たるみケアのHIFUなども本格的にたるみが気になる前から、コラーゲン再生の減少に合わせて、予防の観点でやっていくほうが5年後、10年後、20年後の結果が違います。このあたりは皮膚科の面白い部分だと思います。
医療機器を当てるよりも効果が出てる人もたくさんいるのでは、と思いました。たかがスキンケアと思われる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、使い方によってレチノールは劇的に肌が変わるので面白いし、来院しなくてもご自宅でできるのはよいことだと思います
ーでは、佐藤先生が結果が出た美容医療の施術は何でしょうか。先ほどもご自身のニキビ治療をお伺いしましたが、他にあれば教えてください。
S:当院でも扱っていますがPOTENZAというニードルとRF(ラジオ波・高周波)が一緒になっている機器で、これは一度ダメージを受けたニキビ跡の肌や凹凸のあるような肌、あと例えば毛穴がミカンの皮のように開いてしまい肌が固い方などでも一回でも効果を感じやすいです。
私はPOTENZAも好きですが普段はメソガンを受けることも多いです。美容液の注入とニードルで、RFは付きませんが、コラーゲン再生をするこの治療を毎月やりつつ、要所要所にPOTENZAを挟んでいます。患者様のお肌の状態により使い方はいろいろですが、POTENZAは美肌治療には欠かせない治療だと思います。
またレチノールとハイドロキノンを合わせて皮膚をピールしながらターンオーバーを促す治療を自分でもホームケアとして続けたときに、ハイドロキノンの相乗効果もありスキントーンがかなり上がったので、医療機器を当てるよりも効果が出てる人もたくさんいるのでは、と思いました。
たかがスキンケアと思われる方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、使い方によってレチノールは劇的に肌が変わるので面白いし、来院しなくてもご自宅でできるのはよいことだと思います。
ーホームケアだけでも肌がきれいになっていくのはうれしいです。佐藤先生も日々のスキンケアにレチノールを使ってらっしゃいますよね?
S:もちろんレチノールは使っています。肌の状態によって攻めたり控えめにしたり、濃度や種類を調整して使い分けています。また私は月に1回美容施術も組み合わせますので、施術の前後はレチノールを全く使わない期間もあります。夏のダメージを受けやすい時期、普段子供と外に遊びに行く際に陽ざしが気になるときには、ハイドロキノンやビタミンC美容液も一緒に使用します。
皆さま忙しい時間を削ってクリニックに来ていただいていると思うので、ここに来ると気持ちが和らぐと感じていただける治療を行い、明日のエネルギーや活力につながるパワースポットのような空間を作っていきたいです
ー次に、今後クエスクスキンクリニックをどのようなクリニックにしていきたいでしょうか。
S:「来月も再来月もまたこのクリニックに戻って来たい」と思ってもらい、患者様と長くお付き合いができるクリニックにしていきたいです。エイジングは止まることがなく、一回施術をしてよくなったからおしまいではないので、皮膚科の分野は面白いです。やはりベースになるスキンケアもそうですし、ご自身のお肌がどうすれば良い方向に向かっていくかを患者様と相談し納得していただいて、一緒に肌をプランニングする場所でありたいです。
クリニックによりますが、忙しいと施術に追われてなかなか診察の時間をしっかり取れないこともあると思います。私もこれまで勤務をしてきた中で「もう少しこうしたらいいと思います」「患者様はどう思っていますか」「どの部分が日常うまくいっていないですか」など患者様とコミュニケーションをとるには、ある程度落ち着いた時間が必要だなと感じていました。当院ではそれが可能な環境にあります。
皆さま忙しい時間を削ってクリニックに来ていただいていると思うので、ここに来ると気持ちが和らぐと感じていただける治療を行い、明日のエネルギーや活力につながるパワースポットのような空間を作っていきたいです。
多分主人と二人で何かしてるように見えても脇に息子達はきっといます(笑)。隣はぐちゃぐちゃです(笑)
ーでは、ここからプライベートをお伺いします。オフの日はどのように過ごしていますか。
S:オフの日は息子が2人おりますので公園に行くことが多いです。なかなか大人が楽しいと思う場所に行くことが難しいので、やはり外で走り回ることがベースになってしまい公園で一緒に遊んでいます。動き回って体力もすごいので主人も一緒に遊んでくれて、4人みんなで公園に行ったりにぎやかに過ごすことが多いので、なかなか楽しいデートなどはできないんですけれども(笑)。
ーインスタグラムを拝見しましたが意識してご主人とのお時間も大切にされているのかなと思っていました。
S:多分二人で何かしてるように見えても脇に子供達はきっといます(笑)。そんなふうに見えるだけで隣はぐちゃぐちゃです(笑)。二人で時間を過ごしても今はまだ子供のことが気になって、預けてどこかに行くのもできるとは思いますがあまりないです。一緒にご飯に行くにしても子供もOKでちょっといいお店を探すなど、少し苦労していますがみんなで行動しています。家にいるほうが楽で外出の予定を立てるほうがずっと大変なんですけど、これからもまだまだこういう期間が続きます(笑)。
子供が幼い中で母が外に出て働くことは、働くというより働かせてもらってる感覚のほうが大きくて、家族や職場のみんなの理解もあり支えてもらっていて感謝しています
ー家族団欒の外食は息抜きにもなっているのですね。育児も奮闘されてクリニックも開院しお忙しいと思いますが、ワークライフバランスの考えや、働き方はどのようにされていますか。
S:今の私の立場だと子供たちが幼い間は母親としての自分を一番大切にしていますが、同時にやっぱり医師としての自分も大切にしたいと思い仕事を続けています。仕事をして他の誰かのお役に立てることは自己肯定感にもつながっていますし、社会と関わることで人生がより豊かになるのを感じるので、誰々君のママという時間だけはなくて、一人の医師として、仕事を通して自分を大事にしたい思いでやっています。
ただ、子供が幼い中で母が外に出て働くことは、働くというより働かせてもらってる感覚のほうが大きくて、家族や職場のみんなの理解もあり支えてもらっていて感謝しています。多分同じようなことを感じてらっしゃる方もいるかなと思います。
最終的に結婚するとは思っていなくて初めはあくまで先輩後輩という関係でしたが、同じ職場ということもありますし今考えるとすごく印象的な出会いだったのかなと思います
ー子育てと仕事を両立するには周りの助けも必要ですね。では、皆さんにお伺いしていますが、忘れられない恋愛があれば教えていただけますか……。
S:(笑)。難しいですね。でも、やっぱり主人とのエピソードでしょうか。地元の札幌から東京に出て来て、主人は同じ病院で一つ上の先輩でした。私が一人で上京して知り合いもいなく心細い状況の中、病院で医師として勤務する1年目のときに話しかけてくれたり、主人の仲間の輪の中に誘ってくれていました。
最終的に結婚するとは思っていなくて初めはあくまで先輩後輩という関係でしたが、同じ職場ということもありますし今考えるとすごく印象的な出会いだったのかなと思います。
ーご主人は初めから佐藤先生を気にかけてくださっていたのでしょうか。
S:そういう感じでもなさそうでしたけど(笑)。当時はワイワイするのが好きなタイプだったと思うので、後輩の私に声を掛けてくれたんだと思いますが、何かあったときは心強かったです。
憧れの医師は滋賀県にある麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗先生です
ーでは、憧れの医師はいらっしゃいますか。
S:SNSで症例を拝見したり注目している滋賀県にある麗ビューティー皮フ科クリニックの居原田麗先生です。お会いしたことはないのにお名前を挙げていいのか分からないのですが、4人のお子様のママさんでありながら美容医療のトップドクターであって、クリニックでもスキンケアから外科の分野まで幅広く提案されていて、ホームケアやスキンケアの製品も扱っていない商品がないんじゃないかというぐらいにいつも豊富な情報発信をされています。
ブログやSNSではプライベートも含めていつも拝見しており本当に勉強させていただく部分が多いです。
ー本日は貴重なお話ありがとうございます。
プラス5(佐藤先生をよく知るための5つの質問)
Q:趣味を教えてください
A:子供がいても楽しめるレストランや温泉旅行などを探してお休みの日に出かけることです
Q:このコスメだけは一生手放さない!
A:クリニックでプロデュースしている化粧品がやっぱり一番です
Q:医師以外で美容関係の興味ある職業は?
A:エステティシャンです。体全体の疲れをほぐして癒してくれる職業は素晴らしいです
Q:一番面白かったテレビドラマは? (洋邦問わず)
A:『MIU404』です。大好きで毎週楽しみに見ていました
Q:愛読書を教えてください
A:『子どもが賢くなる75の方法』子育てに関する本が多いです
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
クエスク スキンクリニック
住所:東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留5F
電話番号:0120-377-210
診療時間:月火水金土10:00~17:00
休診日:木日祝
カウンセリングを申し込む
※佐藤先生の診察をご希望の場合、ご予約時にその旨お伝え下さい。
撮影:Toshiyuki Tanaka
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監修:
佐藤都雅 医師
クエスク スキンクリニック
札幌医科大学卒業。救急医療、一般皮膚科で経験を積み都内美容皮膚科に勤務。
2021年クエスク スキンクリニックを開院。
機器ベースで治療を進めるのではなくスキンケアを軸にした治療を行い患者様のお肌、抱えているお悩みをしっかり診察し、患者様に合わせたパーソナライズ治療に重きを置く。
自院で開発しているレチノール、ビタミンC、ハイドロキノンはホームケア製品としてもレベルアップ方式で用途に合わせてステップアップができる。
ジュビタームビスタ認定医
ボトックスビスタ認定医など
札幌医科大学医学部卒業
日本赤十字医療センター勤務
東京慈恵会医科大学皮膚科入局
都内美容皮膚科勤務
2021年 クエスク・スキンクリニック院長
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 東京都港区東新橋2-14-1 NBFコモディオ汐留5F
- 最寄駅: 都営大江戸線汐留駅8番出口、ゆりかもめ汐留駅西口徒歩約5分、JR浜松町駅北口徒歩約10分、都営大江戸線、都営浅草線大門駅B1出口徒歩約10分、JR新橋駅烏森口、東京メトロ銀座線新橋駅8番出口徒歩約15分
- 院長: 佐藤 都雅
- 診療時間: 10:00~17:00
- 休診日: 木曜・日曜・祝日
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