スポンサーリンク
人気企画「美人女医インタビュー」第六十回は、埼玉県さいたま市大宮駅の東口から徒歩1分にある、ライフビューティークリニック大宮で院長を務める松本典子(まつもと のりこ)先生です。
美肌、たるみ、婦人科形成を3本柱に、”患者さんと共に歳を重ねていきたい”との想いから、通いやすい価格帯で美容医療を提供しています。
形成外科専門医の松本先生は、大学院進学の時に出産し、子育て最中に専門医と学位を取得したかなりのバイタリティの持ち主。 周りを和ませてくれる温かい笑顔(超色白美肌)と、とにかく裏表ない気さくなキャラクターは、安心してなんでも相談したくなる雰囲気があります。
今回のインタビューでは松本先生こだわりの施術や痛みの対策、自身が経験した美容医療の失敗談、ワーママならではのエピソードなどたっぷり語っていただきました。
患者さんのお悩みに真摯に向き合う松本先生に、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか?
目次
- ・医師を志した理由は?
- ・大学ご卒業の経歴は?
- ・美容医療を志した理由は?
- ・得意な施術について
- ・ライフビューティークリニック大宮の特徴について
- ・美容医療の医師をしていて良かったことは?
- ・来られる患者様に多いお悩みについて
- ・痛み対策について
- ・女性のエイジングケア開始時期について
- ・ご自身の美容法(結果が出た美容医療施術)は?
- ・どのようなクリニックにしていきたいか
- ・オフ、休みの過ごし方、趣味特技など
- ・ワークライフバランス、働き方について
- ・忘れられない恋愛について
- ・憧れの医師
- ・SNSで注目している医師
ー医師を志した理由を教えてください。
松本先生(以下M):自宅にあった『ブラック・ジャック』で美容整形などの内容を読んで、当時は意識していなかったんですが「医療はすごいな」と感銘を受け、かっこいいと思っていたら、いつの間にか医師に憧れていました。
ーそれはご家族が意識的に松本先生を医師に……。
M:いえいえ(笑)。手塚治虫がブームだった時代があったんです。
専門医試験と学位は子供を産んだ後だったんで、あんまり記憶がないぐらいハードモードで忙しかったです
ーでは、大学卒業後のご経歴を教えてください。
M:大学卒業後は自治医大附属さいたま医療センターという大宮にある病院で初期研修を修了しました。その後、日本医科大学の形成外科の医局に入局し、形成外科の専門分野を勉強して、その期間に出向先の派遣病院にいくつか行かせていただきました。
大学院に進学し、その時に子供を2人出産して、非常勤勤務をしながら働きました。その後は美容クリニックの分院長などを経験し、2023年の12月に大宮で開業しました。
ーお子さんをお二人ご出産、育児もしながら専門医を取られて、とてもハードでしたね。
M:1人目を産んだ後が専門医試験で、学位も子供を産んだ後だったんで、あんまり記憶がないぐらいハードモードで忙しかったです。大学病院は臨床・研究・教育という3つの柱があるといわれていて、日本医医科大学は教育的な先生が多かったので、サポートをよくしていただいて何とか頑張って臨床と研究は行いました。
産後に目の下にクマが出来て20キロくらい太って美容医療を始めたのがきっかけで「美容医療はいいな」と思うようになりました
ー専門医も取得され形成外科に長く携われていますが、その後美容医療に進まれた理由は何でしょうか。
M:形成外科と美容医療はもともと被っている分野があります。例えばレーザー治療やボトックスは症状によっては保険診療でも行っておりますし、傷の治し方なども美容医療と重なる部分があり、目の手術なども大学時代から学んでいました。
さらに、産後の勤務先である東京美容医療クリニックさんで勉強させていただいて、その後Wiクリニックさんで大宮院を開院する時に、常勤で院長も務めさせていただきました。Wiクリニックさんを退職した後は、都内の美容クリニックで診療を続けながら当院を開業させていただきました。
ー形成外科の中でもボトックス注射など自費診療につながる診療があり、それが美容医療に気持ちが向いた?
M:お恥ずかしい話ですが、本格的に美容クリニックで勤務を始めたのは、定時で帰れるという理由からです。保険診療では夕方から診察が増えてくるので、なかなか定時で帰るのは難しいことが多かったですが、美容医療の勤務先では「こんなに働きやすいんだ」と感じました。
またインスタグラムなどにも投稿していますが、産後に目の下にクマが出来て20キロくらい太ってしまったんです。当初は「どうでもいいわ」と思っていましたが、電車で窓に映る自分の顔を「あっ、ちょっと嫌だな」と思うようになって、以前勤務していたクリニックで美容医療を始めました。
最初はエラボトックスから始めて、食いしばりが劇的に改善し「ボトックスってすごいな」と感じ、それから目の下のクマ取りや糸リフト、大きな手術では顎下脂肪吸引なども行うと、目に見えた満足感を得られました。それで「これは美容で悩んでいる患者様も喜んでもらえるだろう」と私自身のモチベーションが高くなって「美容医療はいいな」と思うようになりました。
シワの寄り方にも癖があるんです。その癖をよく見て、ご希望に合わせた量を打つのが醍醐味です
ーなるほど。松本先生の得意な施術を教えてください。
M:ボトックスが一番患者様も多いかなと思っています。ボトックスは奥が深く、使い方によっては怖い薬剤です。強く効きすぎると、打った箇所を動かそうと思っても動かせなくなる恐怖感があるんです。私も初めて眉間とおでこに打ってもらった時に、眼を開けるのがとても重くなってしまい、毎日開けるのに苦労しました。
その時の先生は通常クリニックで打っている単位数を打ってくださっただけなんですが「効きすぎてつらいな」と思った時期があり、そこで「自分にはどれくらいが適量なのか」を探るようになって「これくらいの量を打てば満足感を得られる」ことを掴みました。ボトックスの適量は人それぞれで、シワの寄り方にも癖があるんです。
その癖をよく見て、ご希望に合わせた量を打つのが醍醐味です。大手クリニックさんでは短時間で次々と打つ場合も多く、私もその様なバイトをしていたことがありますが、やはりそうではないと思います。そこは拘りを持って今もやっています。 またボトックスは最近は美容院に通う感覚で利用する方も多いと思います。だからこそ大きな失敗をしないように患者様に満足していただけるよう努めています。
ー皆さんどの箇所をご希望されていますか。
M:私が勧めているのは、まずマスクから見える眉間とおでこです。この辺りはツヤっとしていたほうがいいかなと思います。あと目尻も併せてお勧めしていますが、私は、笑った時に出る目尻のシワ(カラスの足跡)が好きなので、あんまりそれを消したくないので、笑顔は残せるように打ちます。
3部位全部に、例えば眉間、目尻、バニーライン(鼻の付け根の辺り)の目の周りにボトックスを効かせすぎると、表情が固まって不自然になるので、笑った時の目などの表情を大事にし、ある程度笑えるように、ここは強く、ここは弱くと適度に緩急をつけて施術するよう気を付けています。
ー他はどの箇所にボトックス注射を打っていますか?
M:顎や口周りにも施術します。例えばお顔に影がある部分は肌のトーンが暗くなるので、顎などにシワが寄る方には表情の力が抜けるように顎ボトックスを打っています。また、口角や口周りはボトックスを打つと、皆さん違和感を感じやすい部分ですが、どうしてもというお悩みのある方には、人中(鼻と上唇の間にある縦の溝部分)や小鼻にも打っていますが、顔の中心部は特に痛みが強いです。
あとは、全顔にも施術できます。全顔打ち放題の場合は、ハリとツヤを出す目的で浅く効かせるマイクロボトックスのように施術します。根本的な治療ではないですが、一時的にお肌にハリツヤがすごく出ます。
ー効果に期間があるんですね。リピートされる方も多いのでしょうか。
M:そうですね。ボトックスの効果は大体3~4カ月持続しますので「3~4カ月おきに定期的に打ちましょう」とお願いしています。ただ、浅く打っている方や弱めに打っている方は、少し早く効果が切れることもあります。
それでも、リピートしていただくことで「この方にはもう少しこうしたほうがよいな」と最適な施術方法も掴んでいくわけで、患者様とのコミュニケーションも大切にしています。
あとクリニックの患者様にはヒアルロン酸希望の方もすごく多いです。
ーヒアルロン酸注入はどのようなお悩みが多いですか。また松本先生が施術で気をつけている点はありますか。
M:ヒアルロン酸に関して今一番多いのは、ほうれい線です。皆さん、ほうれい線はヒアルロン酸で埋められると分かっていらっしゃるので。他にもおでこや顎が多いですが、私が最近すごく拘っているのは下顔面です。
私もそうなんですが、顎が小さいタイプの人はどうしてもこの部分がたるみます。口周りはよく動くからこけやすく、唇の端(口角)から顎に向かう下方向の部分には特にたるみが溜まりやすく盛り上がってきます。
この段差やギャップがマリオネットラインと呼ばれるラインの領域なんですけど、ここを見て「もう少しきれいにしたいな」と感じてしまう方が多いです。 マリオネットラインのこけがある人にはヒアルロン酸を1本から2本注入するとかなり変化が出るので、下顔面のヒアルロン酸注入をお勧めしています。
一番気を付けていることは、ヒアルロン酸による血栓や塞栓です。ヒアルロン酸は体内に残存しますので、私自身もマリオネットラインや唇、ほうれい線に注入していて、普段は問題がありませんが、喉風邪をひいた時に腫れることがあり「まだ残っているな」と感じることがあります。
異物を体内に入れる行為ですので、私はなるべく最小限の使用に留めるよう心がけています。ヒアルロン酸に抵抗がある方には、肌育などのお注射があるのでそちらに促しますし、お顔のこけに悩む方にはピンポイントでのヒアルロン酸注入が非常に効果があるのでお勧めしています。
施術の時には、リスクについてきちんと説明し、また血管内にヒアルロン酸を入れないよう合併症を避けるために先の尖っていない鈍針も使用しています。
ーボトックスとヒアルロン酸は気軽に受けやすい印象で効果も早く現れて患者さんもすごく喜ばれるのではないでしょうか。
M:ヒアルロン酸は即効性がありますからね。注入直後から鏡を見た患者様も「おーっ」と効果を実感していただいています。あとは糸リフトも即効性がある施術になります。
でも大事なことは、HIFUなどのすぐには変化を感じづらい治療も定期的に行い、皮膚と皮下脂肪のバランスをとることです。ヒアルロン酸は足す治療なので、引き締めなどの引き算の治療もコツコツと継続してほしいなと、いつも思っています。
女性の皆さまに満足していただけるようなサポートを目指して開院しました
ーライフ・ビューティークリニック大宮のコンセプトをお聞かせください。
M:私はずっと埼玉県に在住し大宮にお世話になってきましたので、大宮の皆さんに恩返ししたいという気持ちで当初からここで開業したいと決めました。当院のコンセプトは、美肌、たるみ、婦人科形成の3つの柱です。
美肌はシミとりなどの美白、肌育やボトックスを用いたハリやツヤ、小ジワの改善を目指しています。たるみについては、お顔のたるみ治療に重点を置き、お顔がたるむ部分、例えばマリオネットラインなどたるみの改善に取り組んでいます。婦人科形成については、メスを使う治療が中心ですが、多くの女性が悩んでいる小陰唇の形や脱毛後に形が気になる部分の改善を行なっています。
20代から60代まで、様々な理由で多くの患者様に来院していただいています。例えば小陰唇も若い方では中高校生から悩まれていて「20代になってようやく来れました」という方もいらっしゃいます。
また出産後の変形や将来の介護を見据えたケアを希望する方も多いです。私も婦人科形成の手術がすごく好きで、デザインも人それぞれの形が違うので、かなり拘っています。
婦人科形成の手術はメスを使いますが、お顔にはなるべくメスをあまり使わない治療を中心に、女性の皆さまに満足していただけるようなサポートを目指して開院しました。
ーなるほど。婦人科形成は、手術など抵抗がある患者さんも多いと思いますが、カウンセリングで松本先生が心がけていることはありますか。また、他にはどんなお悩みがありますか。
M:先ほどもお話したように、長年悩んでいたという方もいらっしゃいますし、手術は下着を脱いで、開脚台に乗っていただくので、初対面の先生に自分の下半身を見せるのはすごく抵抗があると思います。なので、プライバシーを尊重し、患者様が緊張しないように柔らかく接するよう心がけています。スタッフは全員女性で完全予約制にしているのもそのためです。
婦人科形成での一番多いお悩みは小陰唇が擦れて痛いというものです。2番目に小陰唇の左右の大きさの違いや色みが気になるといった悩みです。あと余分なシワが出ることなどで生じる大陰唇のたるみや男性でも包茎があるように女性の陰核包茎など様々な悩みがあります。
婦人科形成の治療は、見た目だけでなく、機能的な部分も改善されるので、患者様の満足度は非常に高いです。悩まれてる方がいたら、勇気を出して一歩足を踏み出してクリニックにお越しいただけたら、と思っています。
ー婦人科形成(小陰唇縮小)で先生が一番拘っていることはありますか。
M:デザインがとても重要です。切って縫う技術は形成外科で長年培っていますので、難しいことを特にやっているとは思っていないです。でもデザインに関しては、難しいケースもあるので今までの治療経験が大事だと思っています。「ここをこう切れば綺麗になる」と予想ができますので。
婦人科形成はこれが正解だというオーソドックスな形がまだあまりはっきりしておらず、この分野について私は学会で発表もさせていただきました。
診察の時は患者様と一緒にデザインを確認し、術後の形をイメージしてもらうようにしていますが、小陰唇に関しては、個人の希望によっては切りすぎないようにし、将来的に膣の乾燥を防ぐための一定のサイズは残すことをお話ししています。
他院さんの症例写真を持って来られ「こんな風に切ってほしい」と言われることもありますが、あまりにも攻めて切っているデザインには慎重になります。限られた時間の中で、患者様に術後のイメージがしやすくなるように心がけています。
形成外科時代の雰囲気と違い「この小ジワよくなりましたね」といった近い距離感でのコミュニケーションができ、とても幸せです
ー美容医療の医師をしていてよかったことは何ですか?
M:患者様の喜びを一緒に感じられることです。当院には40代から60代の女性が多く来院されますが、美に対して意識が高いお姿を見ると、私自身も「年をとっても皆さんのようにきれいな女性になれるんだ」とむしろ勇気を頂いています。
美容医療は、患者様と”一緒に頑張っていく同志”という感じがあり、この距離感は一般的な保険診療や形成外科時代の雰囲気と全く違います。「この小ジワ、よくなりましたよね」「あの施術、効果ありましたよね」といった近い距離感でのコミュニケーションができ、とても幸せです。
ーこちらにいらっしゃる患者さんに多いお悩み、また男性の患者さんはいらっしゃいますか。
M:多いのはシワ、シミ、たるみですが、特にたるみが多いです。マリオネットラインなど口周りの下顔面のたるみのお悩みが多いと感じます。もちろん男性の患者様もいらっしゃいます。男性の方のお悩みではイボ取りやほくろ除去が多く、炭酸ガスレーザーを使って治療しています。友達のお父さまも受けてくださったのですが、かなり満足度が高い様子で喜んでいただけました。
細い針を使ってお痛みを最小限に抑えるように、針の細さにはすごく拘っています
ー治療の際の痛み対策はどのようにされていますか。
M:私自信が痛みに弱く、途中でやめたくなることがあるので、痛み対策にはかなり拘っています。自分にボトックスを打つ時にも麻酔クリームを使っていますが、ご希望の方には有料ですが提供しています。また婦人科形成では、まず麻酔クリームを局所に塗って、痛み止めの注射を打つ時の痛みを緩和しています。
笑気麻酔もあるのでそれらを使用し、さらに麻酔を打つ時もなるべく細い針を使って、お痛みを最小限に抑えるように、針の細さにはすごく拘っています。何度刺してもへたれない、日本製の針を使っています。これだけこだわっていますが、すべての施術で、針代は特にいただいていません。
皮膚と皮下脂肪のバランスを大事に。年齢に関係なく体重の増減があまりないように意識することが大切だと思います
ー痛み対策は徹底されているのですね。つぎに、女性はいつからエイジングケアを始めたほうがいいでしょうか。
M:私自身は37歳くらいから本格的に始めましたが、後悔したのが体重の増減が大きくて、すごく皮余りが出てしまったことです。ですので、皮膚と皮下脂肪のバランスを大事にするため、年齢に関係なく体重の増減があまりないように意識することが大切だと思います。
妊娠や出産というイベントがある場合の体重管理は難しいですが、20代では体型は元に戻りやすいですが、30代後半からは体型をキープするために気を付けたほうが良いと思います。
30代前半には美容の情報収集をするなどし、30代後半から本腰を入れてボトックスなどを始めるのが良いと思います。最近では20代の方が「糸リフトを年に1回しないと駄目ですか?」と尋ねてくることがありますが「ちょっと早いのかもしれないです。もう少し後でもいいのでは?」とアドバイスしています。
若い人たちは韓国の美人な方を目標にしているので、すごく意識が高いと感心します。これから先、どんなきれいな60代が出てくるのか楽しみです(笑)。
私も術後大変だったので、手術は怖い、切りたくないと感じる患者様の気持ちはよく分かります
ー松本先生がご自身で受けて効果があった美容医療の施術、先ほどボトックスなどをお話くださいましたが、詳しく教えていただけますか。
M:私が特に満足度が高かったのはボトックスです。ボトックスはエラに打つことで食いしばりなどの症状を改善することが可能です。表情筋の動きを止めるので、表情ジワや、お肌のハリなど、ある程度のお悩みなら大体解決できると感じています。
あとはヒアルロン酸です。たくさん入れるのではなく、唇や顎にちょっぴり入れるだけで全然違いますので多幸感があります。私も法令線と、マリオネットと、上唇にほんの少しだけ入っています。あとは目の下のクマ取りをやってよかったと思います。
ーご自身のクマを取って何年ほど経っているのでしょうか。
M:37歳から本格的に美容医療を始めているので、約5年です。
ー自然ですごくきれいですね。
M:ありがとうございます。実は、クマ取り後にしこりが残ってしまい、自分でケナコルト注射(しこりなどのボリュームを減らすステロイド)を打ったりして大変でした。手術はこのように元に戻せないこともあるため、怖い、切りたくないと感じる患者様の気持ちはよく分かりますので、注入で治療できるクマもありますし、当院ではなるべく手術以外の治療も充実するようにしています。
日々の生活の中でダウンタイムなどがあるので、ライフビューティークリニックではそういった患者様のご負担も減らしつつ効果のある治療を提供していきたいと思っています。
患者様と一緒に美しく年を重ねる関係を築くことが第一の希望なので20年、30年と「お互い綺麗に老いていきましょう」と言い合える関係を目指しています
ーでは今後どのようなクリニックにしていきたいですか。
M:同年代の同志の女性の方々を診させていただくことが励みになっていますので、皆様に試しやすく継続しやすい、安価な価格設定で美容医療を行っていただけるように続けていきたいです。長いお付き合いを通じて、その患者様と一緒に美しく年を重ねていけるような関係を築くことが私の第一の希望です。これから20年、30年と「お互いきれいに老いていきましょう」と言い合える関係を目指しています。
ー形成外科専門医の女性の先生がお一人で開業されているのは珍しいなと思いました。皮膚科専門医の女性の先生は多いと思うのですが。
M:形成外科は傷の修正、お顔のできものを取るなど見た目の問題の改善が日常のQOL(Quality of life)に直結している分野で、美容にも通じる部分が多く、ニーズが高い診療科だと思っています。傷を綺麗に治すことは、癌など命に直結する治療の前では二の次になりますが、日々の生活の中ではとても大事なことです。
整形外科や皮膚科に比べると認知度が低い診療科になると思いますが、美容医療と併せて私は自分の得意な小手術で皆さんのQOLを改善していくお手伝いが出来ればと思っています。
土日は料理をせず、コンロに火をつけない信条で生きています(笑)。ケータリングなどを利用して、何とか仕事と家庭を両立させています
ーここからは、プライベートについてお伺いします。オフの過ごし方や趣味などはありますか。
M:今嵌まってるのは『ニャンコ大戦争』というゲームです。夜寝る前に少しだけ子供と一緒に「ちょっとニャンコやろうか?」という感じで遊んでいて、日本や世界を守っています(笑)。
オフはほとんどなく、クリニックは水曜日と日曜日が休みですが、日曜日は子供のために時間を費やす日で、水曜日はミーティングや書類仕事などをする日なので、実質的にオフはないようなものです。トイレに行けたら「ふうっ」と一息つく感じですね。
ニャンコ大戦争が唯一の息抜きで「ゴールデンウィークにどこにも行けないから、ニャンコに課金するよ」と課金もしてしまいました(笑)。子供に悪いことを教えてしまったと反省しました。
ー休みの日などあまりないようですが、今お仕事とプライベートの両立はどの様にされていますか。
M:なるべく仕事は家に持ち帰らないようにしていますが、そうするとインスタグラムの更新が滞ってしまいますね……。家でインスタグラムなどSNSの仕事を始めると延々と続いてしまうので、家ではなるべく携帯を見ないように心掛けてはいます。
とはいえ、いいお母さんをやっているわけではなくて、土日は料理をせず、コンロに火をつけない信条で生きています(笑)。
マクドナルドやケータリングを利用して、何とか仕事と家庭を両立させています。最近は断捨離をしていて、荷物を減らし、生活をシンプルにするように心がけています。
患者様には主人の愚痴を言うこともあります。患者様との話題の一つです(笑)
ー少し質問が変わりますが、若い頃の忘れられない恋愛を教えてください。
M:えーっ……レオナルド・ディカプリオでしょうか。
ーディカプリオと恋愛していたのでしょうか?
M:はい、大恋愛していましたが、完全な片思いでした。そりゃそうだ。本当にディカプリオが大好きで『スクリーン』や『ロードショー』という映画雑誌を買って、サイン入りのポートレートなども集めていました。
ーご主人はディカプリオ似?
M:残念ながら純日本人です(笑)。患者様には主人の愚痴を言うこともあります。患者様との話題の一つで、よく吐き出させていただきます(笑)。私はディカプリオの若い頃の顔が大好きでしたが、彼の成人してからの派手な女性遍歴を伺うと「私の青春を返して」と思ってしまいます(笑)。
スワンクリニック銀座の福澤見菜子先生と、S Clinic Yokohamaの篠田令奈先生のお二人はとても尊敬しています
ー松本先生の憧れの医師はいらっしゃいますか。
M:スワンクリニック銀座をご開業されている、福澤見菜子先生です。福澤先生は婦人科形成と糸リフトの分野でご活躍されて技術も非常に高く、私のいわゆるお師匠さんです。前のクリニックでご一緒に勤務をさせていただいたのがご縁で、色んなことを教えていただきました。特に患者様への真摯な対応は素晴らしく「こういう先生に診てもらいたい」と私が思うお手本です。
S Clinic Yokohamaをご開業されている篠田令奈先生も尊敬しています。3人のお子さんの母でありながらご開業され、フットワークが軽い方です。オン・オフをしっかりと分けて働かれている印象で、子育てもされている姿は私の理想です。篠田先生のように多忙な生活を楽しくこなし、勉強会にも積極的に参加される姿勢は素晴らしいです。
私は篠田先生ほどフットワークが軽くなく、開業してからまだ1歩も大宮から出れていないですが(笑)。
リアンクリニックさんのインスタはナースさん含め全員で「これがいいよ」と発信して楽しく盛り上がっていて、私の目標です
ー最後の質問です。インスタの症例写真で気になっている医師を教えてください。
M:医師ではなくクリニックになりますが、表参道のリアンクリニックさんです。リアンクリニックさんは藤尾先生ご夫婦がご開業された表参道のクリニックです。
特に素晴らしいと思うのは、先生お一人だけがSNSで「これがいいですよ」と発信しているのではなく、ナースさん、カウンセラー含め全員で「これがいい!」とワーッと楽しく盛り上がっている点です。私の目標でもある、クリニック全体で楽しく盛り上がることができる、すてきな雰囲気のクリニックです。明るいスタッフの方々の投稿を拝見すると元気が出ます。
プラス5(松本先生をよく知るための5つの質問)
Q:医療現場(美容でなくてもOKです)で経験した中で、最も驚いたエピソードは何ですか?
A:カンファレンスの多さと準備の大変さ、カルテやサマリーの入力、論文などOffice系のデスクワークの多さ! 医学部は理系ですが、仕事は全く理系じゃないと思います。
Q:もし時間とお金に制約がなければ、どの国に住んでどんな仕事をしてみたい?
A:バリ島で、ガムランの流れるお店でお香をたっぷり炊いてエステティシャンとして働きたいです。
Q:職業とは全く関係ないけれど、密かに得意なスキルや特技はありますか?
A:関係あるんですが、面白い動画を作る才能はあると思っています。今時間がたっぷりできたら美容あるあるネタなどまとめて動画やインスタ投稿を作ってみたいです! コールトゥビューティーさんに雇ってください。
Q:未来の自分に一つだけアドバイスできるとしたら、何を伝えますか?
A:食べることや生活する楽しみを持って、仕事以外にも趣味を見つけて。
Q:ディカプリオ出演作ベスト3を教えてください。
A:『太陽と月に背いて』、『インセプション』、『ギャングオブニューヨーク』
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
ライフビューティークリニック大宮
住所:埼玉県さいたま市大宮区宮町1丁目67 あづまビル7階
電話番号:048-778-7597
診療時間:09:30~17:30
休診日:水・日・祝日不定休
カウンセリングを申し込む
※松本医師の診察をご希望の場合、ご予約時にその旨お伝え下さい。
撮影:田淵日香里
スポンサーリンク
監修:
松本典子 医師
ライフビューティークリニック大宮
川崎医科大学卒業。形成外科専門医。地域への恩返しを目指して2023年12月ライフビューティークリニック大宮を開業。美肌治療、たるみ治療、婦人科形成(女性器形成)を中心に美容医療と保険診療を提供。患者さんと共に歳を重ねていきたいという想いから、通いやすい価格帯を設定しています。治療の際の痛みに配慮し、ダウンタイムを最小限に抑え、デザインにもこだわった美容外科手術、レーザーや注入治療、美容皮膚科など豊富な治療を提供しています。
得意施術は、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、糸リフト、婦人科形成。
2009年 川崎医科大学 卒業
2009年 自治医大附属さいたま医療センター 初期研修
2012年 日本医科大学付属病院 形成外科・再建外科・美容外科 後期研修
2014年 日本医科大学付属救命救急センター 助教
2019年 東京美容医療クリニック
2020年 日本医科大学形成外科・再建外科・美容外科 非常勤講師
2021年 Wiクリニック大宮院 院長
(その後、都内美容外科・美容皮膚科クリニックで美容医療の研鑽を積む)
2023年 ライフビューティークリニック大宮 開院
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 埼玉県さいたま市大宮区宮町1丁目67 あづまビル7階
- 最寄駅: JR大宮駅東口徒歩1分
- 院長: 松本 典子
- 診療時間: 09:30~17:30
- 休診日: 水・日・祝日不定休
スポンサーリンク