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30代以降になると気になり始めるバストの下垂。特に胸が大きい人は貧乳に悩む人よりも胸が垂れやすいため、早めに胸が垂れるのを防ぐケアを始める必要があると言われています。ここでバストがなぜ垂れてくるのか、その原因とバストの下垂を防ぐ方法について、簡単な筋トレからクリニックでの治療まで考えてみましょう。
【監修医師からのワンポイント】
バストの下垂予防には、日々のトレーニング・ケアが重要です。また、すでに下垂してしまったバストの形を整えるには、脂肪注入やシリコンバッグ豊胸などが有効です。特にデコルテ上部にハリを出すことで、リフトアップ効果が得られ、若々しいバストラインが叶います。
目次
- 1.胸が垂れる原因を知ろう
- 1-1.加齢による胸の下垂
- 1-2.出産による胸の下垂
- 2.胸が垂れるのを防ぐために
- 2-1.胸が垂れるのを防ぐ筋トレ
- 2-2.生活習慣の見直しやサプリメントを取り入れたケア
- 2-3.豊胸手術が下垂防止にもつながる
1.胸が垂れる原因を知ろう
胸が垂れるのは年齢だからしかたない……と思っていませんか? しかし胸が下垂する原因は加齢だけではありません。まずは胸が垂れる原因を理解しておきましょう。
1-1.加齢による胸の下垂
胸はそのほとんどが脂肪によって形成されていて内部には筋肉がありません。加齢とともにバストを支えている筋肉である大胸筋や皮膚が衰えると脂肪の重みを支えきれなくなってたるんでしまうのです。このように考えると元々脂肪の量が多い、すなわち胸が大きい人ほどたるみやすいということになります。
また、ハリのあるバストは女性ホルモンによってキープされています。加齢とともに女性ホルモンの分泌量が低下することでも、バストは徐々に下垂してきます。
1-2.出産による胸の下垂
出産や授乳をすることによって20代でもバストが垂れてしまうことがあります。妊娠中は女性ホルモンの量が増え、乳腺が発達してバストが大きくなります。貧乳の人ですら「一時的な巨乳気分を味わえる」と言われているほど。バストの大きい人ならなおさらでしょう。
授乳期間が終わると女性ホルモンのバランスは元に戻り、胸も次第に元の大きさに戻っていきます。一度大きくなった胸によって引っ張られた皮膚はたるみやすくなっているため、元の大きさに戻るにしたがって、バストの肌がシワシワになってしまうこともあるのです。
また胸が大きく張る際にバストを支えているクーパー靭帯と呼ばれる組織も伸びてしまいます。このようにして、出産後、胸が極端にたるんでしまうこともあるのです。
●姿勢による影響
前のめりの姿勢になってパソコンを1日中眺めている・スマホの画面を長時間のぞき込んでいる……。そんな方はいませんか? このような両肩が内側に入った猫背の姿勢を続けていると、バストを支えている大胸筋が弱まってバストの下垂を招きやすくなります。同時に腹筋も衰えるのでお腹がポコンと出るということも。デスクワークが中心の方は要注意です。
●クーパー靭帯の損傷によるもの
バストを支えている組織であるクーパー靭帯は足の靭帯のように太い組織ではなく、網目状に張り巡らされた組織です。そのため、加齢や激しい上下運動などによって伸びきってしまったり、切れてしまったりして元に戻らないこともあるのです。
例えばジョギングや体を上下に激しく動かすポップダンスなどは要注意。ダンサーの方の中には20代の内からバストがおへそのラインまで下垂してしまった……という人もいるそうです。激しい運動やダンスをする方はバストが上下しないようにブラジャーで固定してあげる必要があるでしょう。
2.胸が垂れるのを防ぐために
加齢や出産、その他の原因で一度、胸が垂れてしまうと完全に元に戻すのは難しいと言われています。美しいバストラインをキープするには「垂れてきたな……」と感じる前に胸の下垂を防ぐケアを心がける必要があります。では胸が垂れるのを防ぐにはどんなケアをすればよいのでしょうか。
2-1.胸が垂れるのを防ぐ筋トレ
バストの下垂を防ぐためには大胸筋を鍛える筋トレが有効です。腕立て伏せやジムでのマシントレーニング以外にどこでもできるストレッチやエクササイズを覚えておくとよいでしょう。大胸筋を鍛えるほか、猫背を解消することでもバストの下垂を防ぐことができます。
●腕立て伏せ
肩幅よりやや広いくらいの位置に手をついて腕立て伏せをする。ヒジを曲げるときに息をゆっくりと吐き、元の姿勢に戻るときに息を吸うようにする。初めのうちは両ヒザをついた状態で行ってもOK。
●合掌のポーズ
胸の前で両手を合わせて合掌のポーズをとる。両ヒジは下がらないよう、水平に保つ。息を吐きながら両手に力を入れ、5秒キープ。5~10回程度繰り返す。
●大胸筋のストレッチ運動
まっすぐに立った状態で両手を後ろに回して組む。腕を伸ばしたまま、肩甲骨を寄せるようにして手を持ち上げる。縮こまった大胸筋を伸ばし、猫背の解消にも役立つ。
猫背や肩こりは姿勢が悪くなって、全身のゆがみにつながるだけではなく老けた見た目になってしまいます。姿勢を改善することでバストアップだけではなく、肩こりも解消されるので一石二鳥ですよ。
2-2.生活習慣の見直しやサプリメントを取り入れたケア
バストの下垂は加齢や出産・授乳だけが原因ではありません。姿勢の悪さや運動不足による大胸筋の衰え、激しい運動によるクーパー靭帯の損傷、急激なダイエットによる体重変化などが原因になることもあります。
大胸筋を鍛える筋トレや適度な運動で筋肉を衰えさせないようにしたり、姿勢を正しく保ったりといった生活習慣の見直しもプラスしてみましょう。また出産やダイエットなどで、急激なバストサイズの変化が予測されるときには肌のハリをキープするバストケアコスメなどを取り入れて筋肉だけではなく、皮膚の衰えも防いであげるようにしてみてはいかがでしょうか。
また加齢によって肌の張りをキープするコラーゲンが作られにくくなると、バストの肌も衰えて下垂につながることがあります。女性ホルモンのバランスを整える効果があると言われているプエラリアミリフィカのサプリメントなどを補助的に使ってみてもいいでしょう。肌のハリアップにも効果が期待できますよ。
2-3.豊胸手術での下垂改善
授乳後、極端にバストが垂れてしまったようなケースでは外科手術による下垂改善を考えるのもひとつの方法です。こうした乳房吊り上げ術は出産・授乳の経験がない人でも手術を受けることができます。たるんでしまった余分な皮膚を切って、縫合する手術です。方法には切開範囲が乳輪の周りだけのもの、乳房の下部のほうまである程度広く切開する方法など下垂の程度により違い、オペ後の傷跡の大きさも方法により異なります。
基本的に、以前行った豊胸手術は授乳に影響を与えないとされています。授乳後にボリュームダウンした場合には、シリコンプロテーゼの挿入や自分の脂肪を注入する豊胸術で、ボリュームアップする選択肢もあります。
3.まとめ
バストの下垂は、加齢の他に姿勢や生活習慣なども大きく影響するため、早め早めの予防ケアが肝心です。30代、40代になったとき「昔は美乳だったのに……」とため息をつかないためにも、1日も早くバストの下垂を防ぐケアをはじめたいですね!
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込です。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

Emiri
美容系全般得意なライター。自身でも美容医療を実践。
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監修:
柴田祐梨英 医師
東岡崎美容クリニック
浜松医科大学医学部医学科卒業後、同大学病院などで形成外科医として勤務。外科的施術や救急現場での外傷対応など1,000件以上の手術を経験。中でも眼瞼下垂や眼瞼内反症といった眼瞼疾患の手術において豊富な執刀実績を持つ。その後、大手美容外科では院長を歴任し、豊胸手術や婦人科形成、バスト関連の症例は東海エリアの女性医師としてトップクラスの実績を誇る。2024年7月東岡崎美容クリニック開院。自身は院長として、夫婦で診療を行なっている。二重、目の下のクマ取り、婦人科形成を得意とする。
浜松医科大学医学部医学科卒業
磐田市立総合病院
浜松医科大学形成外科入局
島田市立総合医療センター形成外科
大手美容外科院長歴任
現在 東岡崎美容クリニック院長
この記事の監修ドクターが所属するクリニック
- 住所: 愛知県岡崎市明大寺町川端19-13 山七東岡崎ビル2F
- 最寄駅: 東岡崎駅徒歩1分(北口バス停すぐ前)
- 院長: 柴田 祐梨英
- 診療時間: 10:00〜19:00
- 休診日: 不定休(Instagramに記載)
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