ジョールファット除去とは(概要・基礎知識)

ジョールファット除去とは、ブルドッグフェイスの改善、マリオネットラインの改善、口元のもたつき解消等のために、口角横・下の脂肪を口の中から、細い吸引管(カニューレ)を入れ、取り除く施術です。一般には脂肪吸引と呼ばれている施術です。口内から施術を行うため、傷跡は目立ちにくいです。ベイザー脂肪吸引を導入しているクリニックでは、超音波のベイザー波をあて、脂肪を溶かして吸引します。

ただし、ジョールファット除去は適応のある方に行われる施術であり、全ての人に向いているわけではありません。施術後に一時的な赤みや腫れ、痛みが生じる可能性があります。施術前には、医師と十分に相談し、リスクや副作用、施術後のケアなどを理解した上で、施術を受けることが重要です。

ジョールファット除去が向いている人(こんなお悩みに)

・マリオネットラインが気になる
・口元にもたつきがある
・口元が垂れ下がってきた
・輪郭をすっきりさせたい
・ブルドッグフェイスになりつつある
・ダイエットや運動をしても、顔の脂肪が落ちにくい人

ダウンタイム/経過

ジョールファット除去のダウンタイムや経過は、個人差がありますが、一般的には以下のようなものとなっています。
【ダウンタイム】
・施術後1〜2日間は、軽度の痛みや腫れ、赤み、ブツブツ感があることがあります。
・施術部位によっては、内出血が起こることがあり、数日から数週間で自然に吸収されます。

【経過】
・施術後3カ月程度で、最終的な効果が出ます。
・施術後は、リバウンドを防ぐために、適度な運動や食生活の改善が必要です。

ただし、施術内容や個人差によっては、ダウンタイムや経過に差異が生じる場合があります。施術前に医師としっかりとカウンセリングを行い、自分に合った施術方法やアフターケア方法について確認しておくことが重要です。

費用

1回あたり20万〜30万程度。ただし、脂肪吸引や糸リフトとの複合施術になる場合は、その費用が加算されます。

リスク・副作用

・一時的な赤みや腫れ、痛み:ジョールファット除去施術後、一時的に赤みや腫れ、痛みが生じることがありますが、通常は数日から数週間程度で改善します。

・感染症:ジョールファット除去施術後に感染症が生じる可能性があります。施術前には、十分な消毒やアフターケアが必要です。

・血腫:ジョールファット除去施術後に、皮下に血腫ができることがあります。血腫は、通常は自然に吸収されますが、場合によっては治療が必要になることがあります。

・神経損傷:ジョールファット除去施術中に、神経損傷が生じる可能性があります。神経損傷は、通常は自然回復することができますが、重度の場合は治療が必要になることがあります。

・取り過ぎによるへこみ、左右差、引きつれなど

上記のリスクや副作用は、全ての患者さんに生じるわけではありませんが、施術前には、医師と十分に相談し、リスクや副作用、施術後のケアなどを理解した上で、施術を受けることが重要です。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

エイジングケアの他の治療

エイジングケアに関連する記事

  • サーマクールFLXとウルセラを二宮医師(東京美容皮膚科クリニック)が特別講義!

    東京・浜松町にある東京美容皮膚科クリニック院長の二宮先生にアンチエイジング治療、特にサーマクールFLX、ウルセラについて解説してもらいました。 アンチエイジング機器の代名詞といっても過言ではないこの2機器。実際に毎日クリニックで治療にあたり、多数の症例を見てきたからこその解説は貴重です。アンチエイジング治療の変遷、機器の進化、類似の機器についてなど、普段医師からはなかなか聞けない情報満載です。治療を検討している方は是非ご覧ください。 目次 ・若返りの種類について ・切る施術 ・切らない施術 ・サーマクールFLXについて ・サーマクールを受ける際の注意点 ・ウルセラについて ・ウルセラを受ける際の注意点 ・多様化するレーザーについて違いを知りたい ・女性はいつからアンチエイジングをするべきか ・年齢や症状に合った施術の選択方法 ・アンチエイジング治療をする際

    この記事は、
    東京美容皮膚科クリニック
    二宮幸三医師が監修しています。

  • ヒアルロン酸製剤の種類と新しいヒアルロン酸製剤の解説、最近の施術傾向とは

    Contents ヒアルロン酸とは ヒアルロン酸を入れる場所 ヒアルロン酸の種類 最近のヒアルロン酸注入の傾向 まとめ ボトックスやヒアルロン酸製剤を用いた治療は美容皮膚科でも美容外科でも毎日たくさんの方が受けられている施術です。数年前まではボトックスやヒアルロン酸といってもまだまだ敷居が高かったり、存在すら知らない方がほとんどでした。 しかし、レーザー治療などで美容医療が広く一般的になってきたことによりボトックスやヒアルロン酸などの注入治療も身近な存在と感じるようになった患者さんが増えています。美容クリニックで勤務する看護師として肌の施術をしながらお話していると、「気になっているけれど私に合っているのかしら?」というお声をよくいただきます。また、ボトックスは定期的に受けているものの、ヒアルロン酸は価格がやや高いため悩んでいるという方も多くいらっし

    この記事は、
    Bellefeel Clinic新宿
    中務秀一医師が監修しています。

  • 日本生まれのRFたるみ治療機器サーマジェンとは。HIFUとの比較、相乗効果も解説

    Contents サーマジェンとは サーマジェンの痛みやダウンタイムについて やはり継続治療が必要? サーマジェンと併用すると良い施術 まとめ 美容クリニックに勤務する筆者は、様々な美容施術や美容外科のオペを受けたり、クリニック専売のスキンケアを使用しています。患者さんの痛みや不安を理解するためということはもちろんなのですが、肌や顔にコンプレックスがあるため少しでも自分の理想とする自分になるべく、数えきれないくらいの施術を行っています。 様々な施術を行ってきて特に気に入っているのは、20代後半に入って顔のたるみが気になるようになってきたため受けたサーマジェンです。たるみ治療といえば、ハイフも人気ですし私自身もとても好きで、特にリニアを定期的に継続して行っていたのですが、ダイエットで8キロほど痩せたことによって皮膚の表面がたるんでしまったのです。 リニ

  • ママが溶ける糸(ショッピングリフトなど)の施術初体験! ビフォア・アフター症例写真つき/有楽町高野美容クリニック

    子育ては楽しいけど大変!元気盛り4歳男児と格闘の日々 現在、4歳の男児を子育て中の山本(33歳)と申します。息子は今年4月から幼稚園に通う活発な男の子です。息子が幼稚園に通っている間、広告関係のパートタイマーとして勤務しています。 今まで息子と外出する時は家を出るまでが戦いの毎日でした。食事にお着替え、歯磨きをするのに鬼ごっこのように追っかけ回す状態(笑)。私自身支度をする時間はありません。日焼け止めを塗って終わり。さあ出かけようと外にでると外に出ても追っかけ回す……というのが日常でした。 大変でイライラすることも多々ありますが(苦笑)、子供と触れ合う時間はとても貴重で今しかできない特別な時間でもありました。そんな息子も幼稚園に通うようになり自立心が芽生え、身の回りのことを自分で率先してやるようになりました。母親の出番もほんの少しですが少なくなっていき、頼もしくなった息

    この記事は、
    有楽町高野美容クリニック
    高野邦雄医師が監修しています。

  • 失敗しないクリニック・医師選びのコツは女医の顔にあり!?〜対談・原かや院長(八重洲形成外科・美容皮膚科)✕北条かや

    30歳。アンチエイジングを始めるにはまだ早い気がするけれど、どんなケアをすればいいの?美容皮膚科・外科って怖くない?そんな疑問を解決すべく、八重洲形成外科、美容皮膚科院長の原かや先生にお話を伺うシリーズ、後編です。かや先生の「美の秘訣」や、信頼できる美容外科の選び方など、内容盛りだくさんの後編、スタート! ▼原かや先生、北条かやさん対談記事の前編や他の記事はこちら [ctb column] 早い段階から施術して、40~50代になったときに綺麗でいられるのが理想 北条かや(以下H):タカナシクリニックの高梨先生いわく、実年齢マイナス3割は若見せできるらしいんです。エイジングの治療でどれくらい若返るか、知りたいのですが。 原先生(以下K):難しいですね。たとえば45歳で初めて美容外科に行って、若返る施術を考えるよりは、早い段階(ちょっと老けたかな?というような段階)から美容外

    この記事は、
    八重洲形成外科・美容皮膚科
    原かや医師が監修しています。

  • ぽよっとした口元のたるみを本気で解消したい! どの治療を選択する?

    昨今のコロナ禍で、マスクをすることが当たり前になっていますね。では、今後マスクを外して生活するにあたって1番気になるのは目の下からフェイスラインまでの中顔面及び下顔面です。特に、ほうれい線や口元のぽよっとしたたるみで悩まれている方が多いです。ダイエットで改善すると思っても効果がなかったり、そればかりか歳を重ねるにつれ増悪したかな?なんて方もいるかもしれません。今回は、そんな口横のなかなか落ちないぽよっとしたたるみについて解説していきます。 顔のマッサージや筋トレなどYouTubeやInstagramで様々なものが紹介されていますが、美容看護師として言わせていただくとそれでは口元のぽよっとしたたるみには効果が薄く改善はほぼしないと考えられます。なぜなら、口横は筋肉がつきにくく脂肪のボリューム・下垂だけではなく、皮膚の下垂にも原因があるからです。 【監修医師からのワンポイント】たる

    この記事は、
    TRUE.ginza
    岩田勇児医師が監修しています。

エイジングケアのコラムを見る

の治療カテゴリ