膣縮小・膣壁縮小とは(概要・基礎知識)

生まれつき、加齢、出産により緩んでしまった膣、膣口を外科的治療で縮小させます。女性器の美容外科的治療はとてもデリケートな内容です。特に膣のゆるみはパートナーとの関係性にも大きく関わるだけでなく、膣のゆるみはお湯漏れ等の日常生活にも影響を及ぼします。

膣縮小の方法としては、膣口から約5センチ奥まで膣粘膜を逆T字に剥離し切除した後、強固な粘膜下結合組織を縫合することによって物理的に縮める方法がメインになります。施術時間は約1時間〜2時間で終わります。術後は抗生剤と鎮痛薬が処方されます。術後1〜2週間は入浴は控え、シャワーのみです。また抜糸については溶ける糸を使用するため必要ありません。術後約1カ月は性交や激しい運動などは控えてください。
膣口形成は膣縮小と同時に、または単独でおこなわれます。膣口2センチ奥までと会陰部の余剰粘膜を剥離、切除し、縫合します。

膣縮小はクリニックによって施術方法がいくつかあります。
膣壁をその裏側からボリュームを出すことで膣の内腔を狭くする方法として、ヒアルロン酸や脂肪注入という方法もあります。ヒアルロン酸は使う種類によって異なりますが6カ月~12カ月で吸収されてしまいます。

膣縮小・膣壁縮小が向いている人(こんなお悩みに)

・膣が緩んでいると感じている方
・出産後膣が緩んでしまった方
・膣デバイスや膣ヒアルロン酸の治療で、満足できなかった方
・膣口のたるみなどの見た目が気になる方

ダウンタイム/経過

大まかな痛みや腫れは約1~2週間で落ち着きます。
術後1〜2週間程、軽度の出血があります。

術後約4〜6週間は性交や激しい運動は控えてください。術後通常溶ける糸を使用するため抜糸はありません。

※ご自身の脂肪使用の場合は脂肪吸引部位の圧迫、抜糸があります。

費用

23~40万円

リスク・副作用

腫れ、出血、感染、内出血、膣口形成術の縫合のみでは膣のゆるみに対する効果が薄い可能性あり

【監修医師からのワンポイント】

膣縮小.膣口形成は膣の緩みが気になる、膣口がたるんでいて見た目が気になる方などにおすすめしています。膣デバイスや膣ヒアルロン酸に比べてダウンタイムが長いですが、効果は1番で満足度も高い治療です。

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

中村綾子医師

女性医療クリニックLUNAネクストステージ

日本泌尿器科学会認定専門医、日本女性骨盤底医学会認定専門医、日本排尿機能学会専門医。横浜市立大学医学部卒業。横浜市立大学付属病院勤務等をへて、女性医療クリニックLUNAネクストステージ院長に就任。女性骨盤底のエキスパートとして、尿漏れや膣のゆるみなどのフェムゾーン疾患やフェムゾーン美容の診療を日々行う。日本で数少ないフェムゾーン医療美容外来や女性性機能外来を立ち上げ、情報発信も積極的に行っている。
得意とする施術は、膣レーザー、膣縮小術、婦人科形成。

2007年 横浜市立大学医学部卒業
2009年 日本赤十字医療センター病院初期研修終了
横浜市立大学附属病院、藤沢市病院、みなと赤十字病院勤務等
2016年 女性医療クリニックLUNAネクストステージ院長就任

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