乳房縮小術とは(概要・基礎知識)

乳房縮小術はバストの組織や脂肪を取り除いてボリュームを減らし、あまった皮膚を切除・縫合することでバストを小さく整える手術です。乳房縮小をすることで、大きすぎるバストを整えてバストの形を保つことができます。全体のバランスを整えるだけでなく、大きすぎるバストが原因の肩こりや腰痛、運動障害、垂れているバストの裏側の皮膚の湿疹やびらんなどを改善する効果もあります。

手術方法は元のバストの大きさ、形、希望する仕上がりによって異なります。手術の方法によっては、傷跡が目立つリスクがあります。乳頭・乳輪は本来の乳頭・乳輪の一部もしくは全部を、新しいバストにおいて良い位置となるように考慮して移動します。

クリニックによっては、乳房縮小のことをリダクション、マンマリダクションと呼ぶところもあります。

乳房縮小術が向いている人(こんなお悩みに)

・大きすぎるバストを小さく、美しい形にしたい方
・バストが大きいことで生活に支障がある方

ダウンタイム/経過

痛み、腫れ、内出血は約2週間で落ち着きます。痛みに関しては病院から痛み止めが処方されるため服用してください。
病院によってはドレーンを挿入し、術後2~3日で抜去を行います。術後約2~3カ月はワイヤーなしのブラジャーを装着します。

費用

78~220万円

リスク・副作用

腫れ、痛み、内出血、感染、授乳への影響、傷跡、バストのサイズが希望と違ってしまう可能性(大きい、小さい)、知覚異常、乳輪・乳頭の位置(高い、低い)、乳頭・乳輪のサイズ(大きい、小さい)、左右差、一時的な感覚麻痺、乳首や胸の皮膚壊死、乳輪の境界がくっきりしてしまう

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

五反田希和子医師

美容外科医

長崎大学医学部医学科卒業。
美容医療は「喜びの医療」をモットーに診療し、形成外科専門医のほかに日本レーザー医学会専門医としての資格を持つ。

長崎大学医学部医学科 卒業
国立病院機構 九州医療センター
久留米大学病院 形成外科
済生会福岡総合病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
宗像水光会病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
済生会二日市病院 形成外科
ビスポーククリニック福岡院 院長

豊胸・バストの他の治療

豊胸・バストに関連する記事

  • 胸が垂れる原因と普段の超カンタン筋トレで下垂予防!

    30代以降になると気になり始めるバストの下垂。特に胸が大きい人は貧乳に悩む人よりも胸が垂れやすいため、早めに胸が垂れるのを防ぐケアを始める必要があると言われています。ここでバストがなぜ垂れてくるのか、その原因とバストの下垂を防ぐ方法について、簡単な筋トレからクリニックでの治療まで考えてみましょう。 【監修医師からのワンポイント】バストの下垂予防には、日々のトレーニング・ケアが重要です。また、すでに下垂してしまったバストの形を整えるには、脂肪注入やシリコンバッグ豊胸などが有効です。特にデコルテ上部にハリを出すことで、リフトアップ効果が得られ、若々しいバストラインが叶います。 目次 1.胸が垂れる原因を知ろう 1-1.加齢による胸の下垂 1-2.出産による胸の下垂 2.胸が垂れるのを防ぐために 2-1.胸が垂れるのを防ぐ筋トレ 2-2.生活習慣の

    この記事は、
    東岡崎美容クリニック
    柴田祐梨英医師が監修しています。

  • 出産後のボディラインとバストに、脂肪吸引+脂肪注入豊胸を。水の森美容外科総院長が徹底解説

    今回は全国5カ所に展開する、水の森美容外科の総院長である竹江渉先生に、脂肪吸引と取った脂肪を使ってバストアップする脂肪注入豊胸について、詳しく解説して頂きました。 通常の脂肪吸引のメリット、デメリットはもちろん、産後の女性の多くが直面するボディラインの悩み、授乳後のバストの萎縮などのお悩みについてもその解決法を丁寧且つ明確にお答えいただきました。 目次 ・水の森美容外科の脂肪吸引の特徴 ・脂肪吸引の失敗とは ・脂肪吸引で取れる脂肪量は? ・脂肪吸引後の圧迫の重要性 ・産後の身体の弛み ・産後に脂肪吸引、脂肪注入豊胸するメリット、デメリット ・一度の施術で胸に脂肪注入できる量 ・脂肪注入豊胸でできるしこりとは ・脂肪吸引のダウンタイム ・脂肪吸引後のリバウンドはこうして起こる ・脂肪注入豊胸の定着率を高めるコツ ・脂肪吸引、脂肪注入豊胸のカウンセリ

    この記事は、
    水の森美容クリニック 東京銀座院
    竹江渉医師が監修しています。

  • 陥没乳頭でも授乳はできる? 原因から治療法まで

    母乳は赤ちゃんにとって大切な栄養源であり、授乳を行うことによって、お母さんと赤ちゃんの結びつきがより深くなるといわれています。ところが、その大切な授乳シーンで乳頭が奥にひっこんでしまう陥没乳頭という状態に悩まされることがあります。陥没乳頭とはどのような状態か説明させて頂くとともに、治療法など医師の見解を取り入れながら解説して行くことにします。 もくじ 1.陥没乳頭とは 2.母乳のメリット・デメリット 3.陥没乳頭になってしまったときの授乳方法 4.陥没乳頭の治療法その1 5.陥没乳頭の治療法その2 まとめ 【監修医師からのワンポイント】実に女性の約10-20%が陥没乳頭と言われています。中〜重度では授乳が困難になったり、窪んでいる溝の部分に雑菌が繁殖しやすく乳腺炎を繰り返す原因にもなるため、適切な治療が必要です。手術自体は1時間程度で日帰りで可能です。最

    この記事は、
    eクリニック 横浜みなとみらい院
    阿部絵里香医師が監修しています。

  • 陥没乳頭の方法、リスクなど。条件を満たせば保険適用も

    皆さんは自分自身のバストに自信がありますか?ある、と答える方はそれほど多くないのではないでしょうか。バストの大きさやハリ、乳頭部分の色など、バストに関する悩みは意外に多いもの。そのなかでも人に相談しづらいのが、陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)です。陥没乳頭とはその名の通り、乳首がへこんで内側に入っている状態のこと。見た目でコンプレックスを抱きやすいほかにそのままにしておくと将来的に授乳ができないケースもあります。ここで陥没乳頭の悩みを解消する方法について、10人の先生方の見解をまとめてみました。 目次 1.陥没乳頭とは 1-1.陥没乳頭とはどんな症状? 1-2.陥没乳頭の原因とは 1-3.陥没乳頭だと授乳できなくなる? 2.陥没乳頭の悩みを解消する方法 2-1.陥没乳頭を改善するマッサージ 2-2.美容外科で行う陥没乳頭の手術 2-3.陥没乳頭の手術、メリットとデメリ

    この記事は、
    よだ形成外科クリニック
    依田拓之医師が監修しています。

  • 脂肪注入豊胸術のメリット、デメリットとは

    自分の体から吸引した脂肪をバストに注入してバストアップを図るのが脂肪注入豊胸です。脂肪注入による豊胸はシリコンバッグやヒアルロン酸など異物を入れる方法と比較して安心と感じている方も多いと思いますが、実際にはどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。また、同じように吸引した脂肪を遠心分離器にかけてから使用する「コンデンスリッチ豊胸」とはどんな違いがあるのか?など、脂肪注入豊胸に関する疑問にお答えしていきます。 【監修医師からのワンポイント】脂肪豊胸とは自分の脂肪を胸に注入する施術です。他のヒアルロン酸注入やシリコン豊胸と違い、自然な柔らかいバストをつくることができます。足を細く胸は大きく、などスタイルも整えることが出来るかなり需要の多い施術です。脂肪注入豊胸について知りたい方も多いと思いますので、是非一度読んでみてくださいね。

    この記事は、
    豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック
    澤口悠医師が監修しています。

  • ヒアルロン酸豊胸術の効果、しこり、硬さ、痛みについて

    「胸がもう少し大きかったら……」とため息をついたことはありませんか?女性なら誰もが憧れる豊かなバスト。でも、シリコンバッグを入れるような大掛かりな手術は怖くて受けられないという方も多いでしょう。そこで、考えてみたいのがヒアルロン酸注射による豊胸の施術です。ここでは気軽にバストアップできる印象のあるヒアルロン酸豊胸のメリットやデメリット、最新の情報などについて詳しく説明していきます! 目次 1.ヒアルロン酸による豊胸ってどんな施術? 1-1.ヒアルロン酸豊胸のメリット 1-2.ヒアルロン酸豊胸、何cc注入するのがオススメ? 1-3.ヒアルロン酸豊胸による授乳や乳がん検査への影響 1-4.豊胸に使用するヒアルロン酸の種類 1-5.ヒアルロン酸豊胸のデメリット。術後は痛い?マッサージは必要? 1-6.ヒアルロン酸

豊胸・バストのコラムを見る

の治療カテゴリ