乳輪縮小術・モントゴメリー腺除去とは(概要・基礎知識)

女性の乳輪の大きさは平均約38mmと言われていますが、バスト全体とのバランスが重要です。乳輪縮小術とは先天的に大きい乳輪や産後の授乳で大きくなってしまった乳輪を一部切除して小さくする手術です。乳頭の根元か乳輪の縁(肌色の皮膚との境目)で切除することが多いです。

乳輪縮小で縮小できる面積はクリニックにより異なるので事前に入念なカウンセリングを行う必要があります。なお、モントゴメリー腺(乳輪にあるぶつぶつ)が気になる場合、一緒に処置が可能ですので医師に相談しましょう。

乳輪が大きいと思っている方で実は色が濃いために目立っているという場合もあります。その際にはトレチノインとハイドロキノンなど美白作用のある塗り薬やレーザー治療で乳輪の色を薄くし、乳輪を小さく見えるようにできる場合もあります。メスを使用せずダウンタイムがないため気軽に改善することが可能です。

乳輪縮小術・モントゴメリー腺除去が向いている人(こんなお悩みに)

・成長に伴い乳輪が大きくなってしまった方
・生まれつき乳輪が大きい方
・授乳後に乳輪が大きくなってしまった方

ダウンタイム/経過

痛み、腫れ、内出血は約2週間で落ち着きます。抜糸は術後2週間頃に行います。傷の縫合部はギャザー状になり、傷の赤みは数カ月かけて薄茶色から白っぽい瘢痕になります。

費用

22~63万円

リスク・副作用

腫れ、痛み、傷跡(乳輪がギャザーがよった状態になる、幅広になる)、左右差、効果を感じにくい、小さすぎる、乳頭の平坦化、一時的な感覚麻痺、感染

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

服部有美医師

BIANCAクリニック銀座

東京医科大学医学部卒業。その後形成外科医とし勤務。銀座ケイスキンクリニック形成外科担当や大手美容外科で勤務し、2019年よりBIANCAクリニックにて勤務。
形成外科医専門医としてのスキルを活かし、目元や顔のエイジングケア全般の施術を得意としています。SNSではスキンケア情報やボトックス注入、肌系メンテナンスなど自身が受けた施術を発信しています。プライベートはママ業も忙しい。

東京医科大学医学部 卒業
東京女子医科大学 卒後臨床研修センター入職
2011年 東京女子医科大学 形成外科 入局
2013年 日本大学医学部附属板橋病院 形成外科 出向
2017年 銀座ケイスキンクリニック 形成外科担当医
2018年 城本クリニック入職
2019年 BIANCAクリニック入職

豊胸・バストの他の治療

豊胸・バストに関連する記事

  • 胸が垂れる原因と普段の超カンタン筋トレで下垂予防!

    30代以降になると気になり始めるバストの下垂。特に胸が大きい人は貧乳に悩む人よりも胸が垂れやすいため、早めに胸が垂れるのを防ぐケアを始める必要があると言われています。ここでバストがなぜ垂れてくるのか、その原因とバストの下垂を防ぐ方法について、簡単な筋トレからクリニックでの治療まで考えてみましょう。 目次 1.胸が垂れる原因を知ろう 1-1.加齢による胸の下垂 1-2.出産による胸の下垂 2.胸が垂れるのを防ぐために 2-1.胸が垂れるのを防ぐ筋トレ 2-2.生活習慣の見直しやサプリメントを取り入れたケア 2-3.豊胸手術が下垂防止にもつながる 3.まとめ 1.胸が垂れる原因を知ろう 胸が垂れるのは年齢だからしかたない……と思っていませんか?しかし胸が下垂する原因は加齢だけではありません。まずは胸が垂れる原因を理解しておきましょう。 1-1.加齢

  • 豊胸術のリスクを美容外科医が教えます

    大きなバストを求める女性の要望に対応するために、バストサイズを確実に大きくする方法がプロテーゼを用いた豊胸術になります。ここではプロテーゼを用いた豊胸手術を中心に解剖から、リスク、ダウンタイムまで分かりやすく解説します。 豊胸術・プロテーゼ挿入位置はこうして決める ご自分のバストがどのようになっているか、想像したことはありますか?皆さまのバストは、下のイラストの様に筋肉組織、乳腺組織、皮膚および皮下脂肪から構成されています。 体質や体格、希望する豊胸手術によって、どこに何を入れるかが異なり、当然ながらダウンタイムなどにも影響してきます。プロテーゼの場合ですと、代表的な挿入位置は乳腺の下層、大胸筋表面にある筋膜の下層、大胸筋の下層の3種類です。 この3種類の中で感染、拘縮といったリスクが相対的に高

    この記事は、
    プリモ麻布十番クリニック
    大場教弘医師が監修しています。

  • 脂肪注入豊胸術のメリット、デメリットとは

    自分の体から吸引した脂肪をバストに注入してバストアップを図るのが脂肪注入豊胸です。脂肪注入による豊胸はシリコンバッグやヒアルロン酸など異物を入れる方法と比較して安心と感じている方も多いと思いますが、実際にはどんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。また、同じように吸引した脂肪を遠心分離器にかけてから使用する「コンデンスリッチ豊胸」とはどんな違いがあるのか?など、脂肪注入豊胸に関する疑問にお答えしていきます。 【監修医師からのワンポイント】脂肪豊胸とは自分の脂肪を胸に注入する施術です。他のヒアルロン酸注入やシリコン豊胸と違い、自然な柔らかいバストをつくることができます。足を細く胸は大きく、などスタイルも整えることが出来るかなり需要の多い施術です。脂肪注入豊胸について知りたい方も多いと思いますので、是非一度読んでみてくださいね。

    この記事は、
    豊洲内科・糖尿病 / 形成・美容外科クリニック
    澤口悠医師が監修しています。

  • ヒアルロン酸豊胸術の効果、しこり、硬さ、痛みについて

    「胸がもう少し大きかったら……」とため息をついたことはありませんか?女性なら誰もが憧れる豊かなバスト。でも、シリコンバッグを入れるような大掛かりな手術は怖くて受けられないという方も多いでしょう。そこで、考えてみたいのがヒアルロン酸注射による豊胸の施術です。ここでは気軽にバストアップできる印象のあるヒアルロン酸豊胸のメリットやデメリット、最新の情報などについて詳しく説明していきます! 目次 1.ヒアルロン酸による豊胸ってどんな施術? 1-1.ヒアルロン酸豊胸のメリット 1-2.ヒアルロン酸豊胸、何cc注入するのがオススメ? 1-3.ヒアルロン酸豊胸による授乳や乳がん検査への影響 1-4.豊胸に使用するヒアルロン酸の種類 1-5.ヒアルロン酸豊胸のデメリット。術後は痛い?マッサージは必要? 1-6.ヒアルロン酸

  • 陥没乳頭、真性と仮性の違いとは?

    今、陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)に悩む女性が増えていると言われています。陥没乳頭とは乳頭部分がへこんでいたり、平らだったりする状態のこと。見た目が不自然でコンプレックスを抱きやすいというだけではなく、そのままにしておくと将来的に授乳ができない可能性も出てきます。ここでは陥没乳頭の症状と真性、仮性の違い、保険適用で手術ができるかどうかなどについて詳しく説明していきます。 目次 1.陥没乳頭とは 1-1.陥没乳頭には真性と仮性がある 1-2.陥没乳頭の原因とは 1-3.陥没乳頭だと授乳ができない? 1-4.陥没乳頭と違う?扁平乳頭とは 2.陥没乳頭を改善する方法とは 2-1.陥没乳頭を改善するセルフケアグッズ 2-2.陥没乳頭の外科手術 2-3.陥没乳頭の外科手術は保険でできる? 2-4.陥没乳頭の手術は保険でやらないほうがいい? 3.まとめ

    この記事は、
    よだ形成外科クリニック
    依田拓之医師が監修しています。

  • 理想のバストサイズが簡単な計算法でわかる! 理想の芸能人は?

    自分に合った理想のバストサイズをご存知ですか?他人と比べようとも比べづらいところですよね。しかし安心してください。今回は簡単に算出できる計算法とともに、理想のバストを持つ芸能人達の美乳の秘訣までをご紹介します! 目次 1.自分の理想のバストサイズを知ろう 1-1.理想のバストサイズの計算法とは? 1-2.理想のバストに大切なもの3つ 2.理想のバストを持つ芸能人3人! 2-1.小嶋陽菜 2-2.綾瀬はるか 2-3.深田恭子 2-4.筧美和子 3.まとめ〜芸能人のサイズは、全体的に細め! 【監修医師からのワンポイント】皆さんは自分のバストのサイズに満足していますか?私は日々たくさんの女性のボディのお悩みをお聞きしていますが、女性の皆様のボディのお悩みは本当に多岐に渡ると思っています。中には、プロの私から見てもとっても綺麗なボディなのに、コンプレックスで

    この記事は、
    さくらビューティークリニック銀座
    富田さくら医師が監修しています。

豊胸・バストのコラムを見る

の治療カテゴリ