カーボンピーリング(レーザーピーリング)とは(概要・基礎知識)
マックスピーリング、マックスピールとも呼ばれる毛穴専用の施術法です。カーボン(炭素)微粒子状を含んだローションやクリーム、ジェルなどを肌に塗布して毛穴に詰めて、黒い色に反応するQスイッチヤグレーザーを低出力で照射し、レーザーピーリングしていく施術法です。レーザーを照射すると瞬時に肌表面のカーボンが蒸散し、角栓や角質、産毛などが一緒に除去されて毛穴が引き締ります。肌のキメが整い、滑らかになるだけではなく与えられた熱によって線維芽細胞が活性化され、コラーゲン生成が促進して肌にハリや弾力が戻ってきます。また、過剰な皮脂の分泌やニキビ菌の働きを抑制し、ニキビ肌の改善にもつながります。
レーザー照射時にバチバチと激しい音がしますが、肌へのダメージは少なく、痛みは我慢できる程度。他の治療と組み合わせることもできます。また、赤みや腫れなどもほとんどなく治療後すぐにメイクできるほどダウンタイムが軽いのが特徴です。
カーボンピーリング(レーザーピーリング)が向いている人(こんなお悩みに)
・毛穴の開きや黒ずみが気になる方・ニキビが気になる方
・肌表面のざらつきを解消したい方
ダウンタイム/経過
痛みはゴムで弾かれた程度でわずかな熱感があります。術後の赤みはメイクでカバーできる程度で、肌が弱い人でも当日中にはおさまります。1回の治療でも変化を感じることができますが、継続して治療するとさらに効果的です。
施術後1~3週間程度で毛穴が引き締まって化粧ノリが良くなってきます。
3週間おきに4回程度施術をしたのち、3カ月ごとに経過観察で通院するのが望ましいです。
費用
1回5,000円~10,000円が相場リスク・副作用
ごくまれに産毛に反応して毛嚢炎を起こすことがあります。*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
監修:
稲葉岳也医師
いなばクリニック
東京慈恵会医科大医学部卒業。大学病院にて経験を積み、横浜市でいなばクリニックを開院する。一般皮膚科をメインにしつつも、美容皮膚科治療も積極的に行っています。
特に、多くの機器を導入しているレーザー治療、光治療においては地域の美容かかりつけクリニックとしてリピーターが多い。HIFUテクノロジーのウルトラセルQプラスなど話題の機器も抑えています。
東京慈恵会医科大医学部卒
慈恵医大附属病院
聖路加国際病院
いなばクリニック院長
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療
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