CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)とは(概要・基礎知識)
炭酸ガスレーザーは水分に反応し熱エネルギーを発生させる波長(10600nm)のレーザーで、治療する部位を瞬間的に蒸散、蒸発させます。この際、周辺の血管は熱により一瞬で固まるので、出血がほとんどありません。水分量の多いイボやほくろ、もりあがったシミの除去に適した治療方法です。蒸散させるのは皮膚の表面のみで、皮膚の深い部分や周辺の正常な皮膚にダメージを与えることがほとんどありません。そのため傷跡が残りにくく、患部の回復も早いのが特徴です。切開してイボやほくろを取り除く治療に抵抗のある方や液体窒素で効果がなかった方などにもおすすめです。
イボやほくろの大きさにもよりますが、治療時間は5分から10分程度と短く、局所麻酔を使用しますので痛みに耐えられないということはほとんどありません。
なお、根深いイボやほくろなどは2回に分けて治療することがあります。テープでの保護や紫外線防止、かさぶたを無理矢理、はがさないなど術後のケアも重要な治療なので医師のアドバイスに従うようにしましょう。
CO2レーザー(炭酸ガスレーザー)が向いている人(こんなお悩みに)
・イボやほくろを除去したい方・切開する治療には抵抗がある方
・盛り上がったシミやあざを改善したい方
ダウンタイム/経過
施術後、数日から2週間くらいで患部がかさぶたになります。この間はテープなどで保護する必要があります。その後、かさぶたが剥がれたあと患部は赤くへこんだような状態になり、1カ月程度で色素沈着のシミができたような状態に変化します。
さらに3カ月から半年経過すると、周辺の肌と同じ色になってほとんど目立たなくなります。
費用
1ミリ2,000~10,000円※大きさにより異なるリスク・副作用
患部が赤くはれたり、色素沈着が残ることがあります。赤みは徐々に消失しますが、色素沈着の解消には外用薬を用いることもあります。*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
監修:
蘇原しのぶ医師
しのぶ皮膚科
東海大学医学部卒業。皮膚科医として大学病院で経験を積み、都内の皮膚科にて副院長を歴任。2016年しのぶ皮膚科開院し院長に就任。
しのぶ皮膚科では、一般皮膚科治療はもちろん、美容治療はヒアルロン酸注入を中心に、先生目当てに患者様が来ている。安心してリピートできるクリニックとして人気に。さまざまなSNSで積極的に発信、テレビ出演も多数。
日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医
日本皮膚科学会会員など
東海大学医学部卒
北里大学皮膚科
獨協大学皮膚科
新宿皮フ科副院長
しのぶ皮膚科院長

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の治療が受けられるクリニック
- 住所: 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1丁目133-2 医療モール WelBe 5F
- 最寄駅: JR線、東武線大宮駅西口徒歩2分
- 院長: 伊藤 哲郎
- 診療時間: 10:00~19:00
- 休診日: 年中無休
- 住所: 大阪府大阪市北区梅田1-11-4大阪駅前第4ビル6F
- 最寄駅: JR大阪駅中央改札口徒歩約7分、JR北新地駅東改札口徒歩約5分、阪神梅田駅D-28出口徒歩約5分、阪急梅田駅中央改札口徒歩約10分、地下鉄御堂筋線梅田駅南改札口徒歩約5分、地下鉄谷町線東梅田駅9番出口徒歩約3分、地下鉄四つ橋線西梅田駅7~10番出口徒歩約5分
- 院長: 松下 尚弘
- 診療時間: 10:00~20:00
- 休診日: 年中無休
- 住所: 北海道札幌市中央区北5条西2-5 JRタワーオフィスプラザさっぽろ13F
- 最寄駅: JR札幌駅直結
- 院長: 梶山典彦
- 診療時間: 10:00~19:00
- 休診日:
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)に関連する記事
-
美容クリニックでほくろを取る方法
ポツンとある小さなものから、顔の印象を左右するような大きなものまでいろいろな種類、大きさがあるほくろ。 「このほくろがなければ顔の印象が変わるのに」 「新しくできたシミのようなほくろをなんとかしたい」 「ほくろが膨らんできたような気がするけど、これってそのままにしておいて大丈夫?」 こんな悩みをお持ちの方は意外に多いのではないでしょうか。ここではほくろができる原因や最新のほくろ治療について詳しく説明していきます。 目次 1.気になるほくろを取るには? 1-1.ほくろができる原因とは 1-2.ほくろは生まれつき?増えることもある? 1-3.放置しない方がいいほくろとは 1-4.自力でほくろを取る方法ってあるの? 2.美容外科・美容皮膚科で行うほくろを取る治療 2-1.炭酸ガスレーザー 2-2.切
この記事は、
六本木スキンクリニックの
鈴木稚子医師が監修しています。 -
韓国で話題の注入剤ジュべルック(Juvelook)を徹底解説。ニキビ跡、クレーター治療で行き詰まった方にも
Contents ジュべルックでキーとなるポリ乳酸とは ジュべルックの効果・特徴 ジュべルックは、ヒアルロン酸・ボトックスとなにが違う? 手打ちだけではないジュべルックの注入方法 ジュべルックの施術中の痛みやダウンタイム おわりに 韓国は“美容大国”というのがみなさんの中で認知されていると思います。最近では美容施術を受けるためにわざわざ韓国まで足を運ぶという声も増えていますね。SNSでも美容インフルエンサーたちが美容目的で渡韓しています。 そのような美容感度が高い方々の中では、韓国の美容医療のトレンドワードで『ジュべルック』という名前を見かけることが増えたのではないでしょうか?どうやらニキビ跡に効くらしいとか、毛穴が改善するらしいとかまだまだ施術として浸透していないかもしれませんが、ここ最近人気を高めています。今では韓国から日本にもジュべルックが入って
この記事は、
X CLINIC 恵比寿院の
上井廉絵医師が監修しています。 -
韓国発の水光注射。効果や痛み、費用について
目次 1.韓国発祥の美容・水光注射ってどんな美肌効果があるの? 1-1.水光注射とは 1-2.水光注射の効果 1-3.水光注射のメリットとは 1-4.水光注射の痛みは? 1-5.水光注射のダウンタイム、跡や赤み、内出血がある? 2.水光注射の費用 3.まとめ 【監修医師からのワンポイント】美容成分を極細の針で皮膚に直接注入することで、乾燥知らずの、ツヤと潤いのあるお肌を目指せる水光注射。ダウンタイムも比較的少ないためとってもオススメです。 1.韓国発祥の美容・水光注射ってどんな美肌効果があるの? 透明感のある美しい肌に定評がある韓国人女性。透明感があってきめが細かく、かつ健康でトラブルのない美肌に憧れている方も多いのでは?そんな美容大国・韓国で人気を集めているのが水光注射(すいこうちゅうしゃ)です。エイジングによって
この記事は、
THE YOKOHAMA FRONT BAYSIDE CLINICの
黒沼亜美医師が監修しています。 -
美容皮膚科医の日常コスメ、スキンケア法公開!〜対談・原かや院長(八重洲形成外科・美容皮膚科)✕北条かや〜
アラサーからのアンチエイジングは、初めてのことだらけ。スキンケアはどんなものを使えばよいの?お肌に有効な成分って?美容皮膚科医の原かや先生に、北条かやが質問をぶつけるインタビュー、第3弾では女医さんが実際に使っているスキンケア化粧品が明らかに!読めば絶対ためになるシリーズ、いよいよ最終回です。 ▼原かや先生、北条かやさん他の対談記事はこちら [ctb column] 「レーザーからボトックス、ヒアルロン酸……大抵のことはしています」 北条かや(以下H)かや先生はどんな治療をお肌にされているんですか? 原先生(以下K)もうね、レーザーからボトックス、ヒアルロン酸、大抵のことはしていますよ。 H:おぉ!羨ましいです。 K:鼻のあたりの毛細血管も、レーザーでバチッと。自分で施術します。鏡を見て場所を確認して、目をつぶってバチッとやる。あまり大きな声で言えないので
この記事は、
八重洲形成外科・美容皮膚科の
原かや医師が監修しています。 -
ドクターズコスメ始めるならこれ! 人気ブランド10選
美肌を手に入れるために、みなさんはどんなアイテムでお手入れをしていますか? 美しい肌を目指すなら、まずは健康な肌を目指すのが近道。そんなときにトライしてみたいのがドクターズコスメです。 ドクターズコスメとは皮膚科医などの医師や医療機関が開発または、監修しているコスメのこと。医学的な根拠に基づいて作られているため、一般的なコスメよりも違いを実感しやすい、安全性が高い、肌にいい成分が高濃度に配合されているなどのメリットがあります。 基本はドクターズコスメは、診察をうけてからの販売となります。 診察無しによるドクターズスメ販売による肌トラブルに関してが問題視されています。 ここでは定番と呼ばれるアイテムから最新のものまで、注目を集めているドクターズコスメ10選を紹介していきます。美肌を目指して集中ケアを考えている方、必見ですよ!
この記事は、
福井内科医院の
福井美典医師が監修しています。 -
保険診療と美容皮膚科でのニキビ治療を施術ごとに詳細解説
筆者は現役の美容ナースとして、日々ニキビに悩む患者様と接しています。お肌の悩みは年代や肌質によって多種多様に存在しており、そのお肌悩みで精神的に辛くなったり落ち込んだりする方も少なくありません。 その中でも、「ニキビ(尋常性ざ瘡)」は思春期の方から30〜50代まで日本人の90%以上が経験し、男女共に幅広く悩まれている方の多い疾患です。私自身、中学生の頃からニキビに悩み皮膚科へ毎月通ったり美容皮膚科で施術したりと社会人になってもニキビには悩まされました。 その治療法も今のように確立されておらず、ネットの不確かな情報から間違ったケアをしてしまい、ニキビが慢性的に治らず悪化してしまったこともありました。ここからは、ナースとして、美容クリニックでのニキビ治療の経験もまじえ、ニキビの治療について細かく解説していきます。 【監修医師からのワンポイント】 ニキビは保険診療で治療が可能
この記事は、
ウェンデルクリニックの
下里柚季医師が監修しています。
他の治療カテゴリ
スポンサーリンク