メーラーファット除去とは(概要・基礎知識)

頬骨とほうれい線の間にある脂肪「メーラーファット」を除去して、たるみを改善する治療です。ほうれい線や頬のたるみは加齢によってお肌の組織が衰えることで、脂肪(メーラーファット)を支えきれなくなることで起こります。この脂肪を除去することでほうれい線やマリオネットライン、ブルドッグラインなどが改善し、お顔がすっきりします。

脂肪の吸引は口のなかや鼻のなかから、カニューレと呼ばれる管を挿入して行います。縫合や抜糸の必要はなく、顔の表面に傷跡が残ることもありません。麻酔を使用するため、術中の痛みはなく、ダウンタイムも短い治療です。

メーラーファットを除去し過ぎても頬がこけて老けて見える恐れがあります。頬の中央、深い部分にある脂肪「バッカルファット」と合わせて、どこからどのくらい脂肪を除去すれば美しく自然な仕上がりになるかは個人差があります。左右のバランスや顔の奥行まで考慮する必要がある繊細な施術であり、医師の高い手技が求められます。他のたるみ施術の適応も含め、医師とよく相談してから施術を受けるようにしましょう。

メーラーファット除去が向いている人(こんなお悩みに)

・頬のたるみを改善したい
・ほうれい線やブルドッグラインが気になる
・引き締ったフェイスラインを手に入れたい
・1回の治療でしっかり効果を得たい
・ダウンタイムが短い治療を選びたい
・痛みが少ない治療を選びたい

ダウンタイム/経過

術中は麻酔を使用し、極細のカニューレで脂肪を除去するため痛みはありません。術後、軽い痛みや腫れがありますが一週間程度で治ります。縫合や抜糸の必要はなく傷跡が残ることもありません。なお、術後は30分程度、圧迫固定する必要があります。

シャワーは当日から、メイクは翌日から可能です。 コンタクトレンズの使用は腫れが引くまで控えてください。

費用

両頬165,000~330,000円(税込)

リスク・副作用

頬がこける、くぼんで見えるようになる恐れがあります。また、骨格や脂肪のつき方には個人差があるため、左右差が生じることがあります。
ごくまれに傷口から細菌が入り、感染症を起こすことがあります。赤みのある腫れや化膿がみとめられたときには速やかに施術を受けたクリニックに相談してください。

【すぐに探せます![地域✕施術]全国おすすめクリニック一覧はこちら】

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

佐藤さゆり医師

美容皮膚科医

東邦大学医学部医学科卒業後、大学病院やその関連施設の皮膚科にて主に勤務。
保険診療から自費診療までオールラウンドで対応できるよう複数の美容クリニックで美容医療の経験を積み、2021年ルラ美容クリニック渋谷本院入職。
得意施術は婦人科形成、ヒアルロン酸豊胸、ヒアルロン酸注入、糸リフト、二重埋没など。

2016年 東邦大学医学部医学科 卒業
2018年 杏林大学医学部付属病院初期臨床研修修了
2018年 杏林大学病院皮膚科 入局
2018年 都内美容クリニック非常勤
2019年 公立福生病院皮膚科 勤務
2019年 佼成病院皮膚科 勤務
2021年 都内美容クリニック 勤務
2021年 ルラ美容クリニック渋谷本院 勤務

エイジングケアの他の治療

エイジングケアに関連する記事

  • 美容入門に美容点滴と美容注射。美肌になりたい、若返りたい、身体が疲れる……そんなときに受けたい

    Contents そもそも美容点滴・美容注射とは? 美容点滴や注射にはどんな種類があるの? 美容点滴を受けるまでの流れを知りたい 美容点滴の価格は? おわりに 【監修医師からのワンポイント】美容点滴は即効性があり、お仕事や家事、育児で疲れている女性の皆様の頼れる味方となる存在です。美肌効果や体調の改善に役立つだけでなく、リフレッシュや若返り効果を得る手段としても有効です。 美容クリニックでは、点滴による美容治療が盛んに行われています。よく芸能人やインフルエンサーの方々が、SNSに「今日は美容点滴に行ってきたよ!」のような投稿をしているのを目にすることがありませんか?点滴の色は無色だったり黄色だったりピンク色をしていたり、どんな薬剤が入ってるのかなと疑問に思いますよね。 また、通常は点滴は病気になったときに入院して受けるイメージが

    この記事は、
    GRAND BEAUTÉ MEDICAL SPA
    河合亜紀医師が監修しています。

  • 女医がすすめる20代後半からのたるみ治療〜対談・原かや院長(八重洲形成外科・美容皮膚科)✕北条かや〜

    「25歳はお肌の曲がり角」なんていうけれど、当時はまだまだ若かった。30歳が近づくにつれ、気になる頬のたるみ、毛穴、目元……。アンチエイジングを始めるにはまだ早い気がするけれど、どんなケアをすればいいの?美容皮膚科・外科って怖くない?そんな疑問を解決すべく、八重洲形成外科・美容皮膚科院長の原かや先生にお話を伺ってきました。奇しくも先生は、インタビュアーの北条かやと同じ「かや」というお名前。勝手にご縁を感じ、対談は大盛り上がり。原かや先生にたっぷり、「ためになるアンチエイジングの話」を聞いてきましたよ!前編、後編に分けてお届けします。 ▼原かや先生、北条かやさん対談記事の後編や他の記事はこちら [ctb column] 若い人には、シミではなくたるみの治療がおすすめ 北条かや(以下H):先生は、形成外科のプロ、かつレーザー専門医・指導医でいらっしゃいます。今日は色々と、お肌のエ

    この記事は、
    八重洲形成外科・美容皮膚科
    原かや医師が監修しています。

  • 品川美容外科 新宿院 板井徹也医師【イケメン医師に会いたい! 第十一回】

    人気企画「イケメン医師に会いたい!」第十一回は美容医療を全国に提供し続けて31年、品川美容外科新宿院院長の板井徹也(いたいてつや)先生です。 俳優の玉木宏さんを彷彿とさせる爽やかな笑顔と落ち着いた優しい語り口調が印象的です。もともとは救急医としての経歴をもち、同期の医師からの誘いで美容医療に転身された板井先生。リピーターの患者様を大切にするクリニックの院長として、患者様と真摯に向き合い、クリニックグループ全体のことまで考えて日々の診療をされている姿勢が見えました。 板井先生に美容医療に対して感じていることや、話題の治療や流行しそうな美容医療について詳しく語っていただきました。 父親は頭が良く、真面目で生徒会長を務めるような人でした。医学部を目指していましたが、当時は医学部に行かせる資金がなく、進学を断念した父の願いを叶えたいと思いました ー医師を志した理由を教えて

    この記事は、
    品川美容外科 新宿院
    板井徹也医師が監修しています。

  • たるみ治療はレイヤー(層)で考える! レイヤーごとのたるみ治療方法

    たるみ治療といえば、最近ではハイフが1番人気のある施術かもしれません。ですが、もっとよく調べるとハイフ以外にもたくさんのたるみ治療があることに気がつくと思います。超音波、RF、ヒアルロン酸……一体自分的にはどれがたるみに効果のある治療なのか、調べても一般の方が理解するのはとても難しいと思います。 多くの治療を比較して、どの治療が自分に1番効果があるのか、皆さん迷ってしまうのではないでしょうか? 今回はそんなたるみ治療難民の皆さまに、クリニックではどういった考え方でたるみ治療を提案しているのか、ドクターはどこを診てたるみ治療をすすめているのか、そのひとつの極意をお伝えしていきます。 【監修医師からのワンポイント】たるみは年齢とともに進行し、誰しも避けられない変化です。たるみを完全に元通りにすることは難しいですが、個人に合った治療方法により、大きく改善したり予防的な効果が期待でき

    この記事は、
    PERSONAL BEAUTY CLINIC TOKYO 銀座
    川守田詩乃医師が監修しています。

  • 綺麗なお尻を作る方法。筋トレ、エクササイズ〜美容クリニックまで

    皆さんは「キレイなお尻」というと、どんなお尻を思い浮かべますか?これまで女性が考える理想のお尻というと「小さくて目立たないお尻」と答える人が多かったのではないでしょうか。でも、最近はこんな風潮が少しずつ変わってきているようです。ここでは今どきのキレイなお尻を手に入れる方法について詳しく紹介していきます。 目次 1.モテにも直結する?男性も女性も憧れるキレイなお尻になる! 1-1.理想のヒップサイズ 1-2.理想のヒップの形 1-3.キレイなお尻は肌の質感も重要! 1-4.理想のヒップを持つ有名人 2.キレイなお尻を手に入れるためのセルフケア 2-1.キレイなお尻のためのエクササイズ

  • 顔のリフトアップ法を知りたい! 30代後半からのリフトアップ術

    頬のラインを中心に顔全体がもう少し、リフトアップしたら見た目年齢がぐんと若返るのに……。鏡を見ていて、そんな風に思ったことはありませんか?エイジングサインの中でもコスメやサプリメントなどで解消しにくい、たるみ。しかし現在では、さまざまな方法でたるみにアプローチできるようになっています。ここで最新の顔のリフトアップ方法について詳しく説明しましょう。 【監修医師からのワンポイント】顔のたるみは表皮・真皮・皮下脂肪・筋肉・骨まで様々な層の変化が重なって起こるため、一人ひとりの状態に合わせたアプローチが必要です。現在のたるみの程度やライフスタイルを考慮して、その方に最適な治療計画を組み立てることが重要といえます。 目次 1.美容外科でできる顔のリフトアップ方法とは?〜手術による切る顔のリフトアップ〜 2.切らない顔のリフトアップ方法いろいろ 3.顔のリフトアップまとめ〜効

    この記事は、
    山本クリニック ソフトメディ(山本クリニック Softmedi)
    山本晴香医師が監修しています。

エイジングケアのコラムを見る

の治療カテゴリ