ヴェルベットスキンとは(概要・基礎知識)
ヴェルベットスキンはダーマペンとマッサージピールを組み合わせた美肌治療です。ダーマペンは毛穴の凹凸やニキビ、ニキビ跡の治療で人気の施術です。ダーマペンの先には16本の針がついており、この針は髪の毛よりも細い直径0.2mmの極細針です。それぞれが1秒間に120回もの振動で素早く皮膚に穴をあけていきます。穴をあけることで肌の修復過程でコラーゲンやエラスチンが生成され、肌質改善を促していきます。
一方、マッサージピールはトリクロロ酢酸と過酸化水素、コウジ酸を主成分とした美容薬剤です。トリクロロ酢酸は肌の真皮層にある線維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を活発にする働きがあります。そして過酸化水素には炎症作用を軽減する働き、コウジ酸にはメラニンの生成を抑制する働きがあります。
ダーマペンによって肌に穴があけられている状態でマッサージピールをなじませていくことで、肌のハリやツヤに作用する美容成分が皮膚の深いところまで届きやすくなり浸透率が上がります。その結果ニキビ跡やクレーター、開いた毛穴が改善され、くすみやシワのないピンとハリのあるお肌に導く効果が期待できます。
ヴェルベットスキンが向いている人(こんなお悩みに)
・ニキビ跡やクレーターが気になる方・毛穴を引き締めたい方
・肌のくすみが気になる方
・ハリのある肌を目指したい方
・肌に透明感が欲しい方
ダウンタイム/経過
一般的な経過としては、1〜3日程、施術箇所の赤みが続きます。その後、施術後1週間程かけて、皮むけが目立ちます。稀に、顔の赤みや腫れが10日程度続く場合があります。洗顔は施術12時間後から可能です。メイクは翌日から可能ですが、翌々日からにして頂くことをおすすめしています。まれに皮むけから色素沈着を起こすことがあるため、特に施術後1週間は保湿と紫外線対策を十分に行なってください。費用
全顔1回20,000~66,000円(税込)リスク・副作用
・赤みや熱感(3日程度)・内出血やむくみ(10日程度)
・乾燥やかゆみ(5日〜10日程度)
・皮膚剥離(2日〜10日程度)
*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
監修:
大谷万里子医師
ALOOP CLINIC & LAB
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業。研修医を経て同大学病院皮膚科に入局。その後都内某有名美容皮膚科、同時期に複数の保険診療皮膚科を経験する。2021年青山美容クリニック院長就任。現在はALOOP CLINIC & LABに所属。
自身も酷いニキビに悩まされた経験から、肌と心の健康がいかに直結しているか実感する。患者様のお悩みに寄り添う診療、本来持っているナチュラルな美しさを提案することを大切にし、医療脱毛、しみ、しわ、たるみ治療、AGA治療など幅広い施術を行う。
プライベートでは、インスタグラムで愛犬のトイプードルも投稿しています。大学在学中の2010年ミス慈恵医大に選ばれる。
日本美容皮膚科学会正会員
日本皮膚科学会正会員など
2016年3月 東京慈恵会医科大学医学部医学科卒業
2016年4月~
2018年3月 東京医療センターに研修医として勤務
2018年4月~
2020年3月 東京慈恵会医科大学 皮膚科入局 出向先の東京逓信病院にて勤務
2020年6月~
2021年9月 都内某有名美容皮膚科にて勤務 同時期に複数の保険診療皮膚科、美容皮膚科にて非常勤として勤務 (指導を含む)
2021年10月 青山美容クリニック院長就任
ペルレクリニック入職
ALOOP CLINIC & LAB入職
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)に関連する記事
-
30代以降の肌のくすみを現実的に改善する方法
くすみとは肌の潤いや透明感、明るさが感じられない状態のことをいい、顔全体にできることが多いです。肌荒れのように分かりやすい症状が出ることがなく、自分の肌がくすんでいると気づかず、症状が慢性化してしまうケースもあります。 くすみにはさまざまなタイプがあり、原因によって対処方法も変わってきます。ここでは、くすみの症状とそれによって顔の印象がどう変わるか、そして効果的な治療法についてご紹介します。 【監修医師からのワンポイント】肌の黄みが増えた、透明感やツヤがなくなったと感じていませんか?そのくすみの原因を知り、解決することが美肌への第一歩です。日々のスキンケアやクリニックでの施術など、美容皮膚科にご相談ください。 くすみの原因、どんな状態か くすみの症状は大きく4つに分けられ、それぞれ考えられる原因が異なります。まず、顔全体の血色が悪
この記事は、
東京銀座メディカルクリニックの
店網均医師が監修しています。 -
これってもしかして肝斑……? 多くの女性を悩ませる肝斑の特徴とその治療法とは
【監修医師からのワンポイント】 肝斑は完治が難しい、やっかいなシミの一種です。内服治療や外用治療、レーザーなどを組み合わせて複合的な治療が必要になります。ご自身でも普段から紫外線ケアや、洗顔やメイクのときにこすらないように注意するなど、肝斑を悪化させない工夫をしっかりと行ってくださいね。 そもそも肝斑って何? 肝斑(かんぱん)という言葉を一度は耳にしたことがある人は多いと思いますが、肝斑はいわゆるシミの一つです。 ほほ骨から鼻にかけての部分や額、口の周りにみられることが多い薄茶色の色素斑で、左右対称に出現するのが特徴です。また輪郭はあいまいではっきりしないものが多く、広い範囲にもやっと広がって見えます。 一般的にシミと呼ばれているものは老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)といい、こちらは左右対称にできるものではなく輪郭もはっきりとしているものが多いため、
この記事は、
PRIMA CLINIC (プリマクリニック)の
佐藤亜美子医師が監修しています。 -
イオン導入の20倍の効果を誇るケアシスS。お悩みに合った美容成分も紹介
Contents ケアシスSとは イオン導入との違い ケアシスSの症例 導入する美容成分の選び方 ケアシスSとはエレクトロポレーションという美容成分を導入する施術です。 似たような導入の施術だとイオン導入がありますが、ケアシスSはその20倍もの高い効果があると言われています。今回はそんなケアシスSを徹底的に解説し、お悩みに合った導入成分についてもお話ししていきます! 【監修医師からのワンポイント】エレクトロポレーションは針を使用せず有効成分を肌の深部まで浸透させることができ、ダウンタイムもほぼないという超万能な美肌メニュー。各施術との相性が良く同日施術できるメニューが多いこと、大事なイベント当日でも施術ができることがおすすめポイントです。 ケアシスSとは ケアシスとは分子の大きな薬剤を45℃から-20℃まで温度を調整しな
この記事は、
ちぐさ内科クリニック覚王山の
近藤千種医師が監修しています。 -
美容クリニックでほくろを取る方法
ポツンとある小さなものから、顔の印象を左右するような大きなものまでいろいろな種類、大きさがあるほくろ。 「このほくろがなければ顔の印象が変わるのに」 「新しくできたシミのようなほくろをなんとかしたい」 「ほくろが膨らんできたような気がするけど、これってそのままにしておいて大丈夫?」 こんな悩みをお持ちの方は意外に多いのではないでしょうか。ここではほくろができる原因や最新のほくろ治療について詳しく説明していきます。 目次 1.気になるほくろを取るには? 1-1.ほくろができる原因とは 1-2.ほくろは生まれつき?増えることもある? 1-3.放置しない方がいいほくろとは 1-4.自力でほくろを取る方法ってあるの? 2.美容外科・美容皮膚科で行うほくろを取る治療 2-1.炭酸ガスレーザー 2-2.切
この記事は、
六本木スキンクリニックの
鈴木稚子医師が監修しています。 -
ケミカルピーリングを受けられない人、注意点のまとめ
ニキビや吹き出物、毛穴詰まりに効果的であるといわれているのが、美容皮膚科などの医療機関で受けることができるケミカルピーリングです。ケミカルピーリングは表皮に溜まっている古い角質を薬品の力を借りて軟らかくし、無理なく剥がすという方法であるため、適切に行うことによりお肌のターンオーバー周期を正常化させる効果を期待することができます。ですが、ケミカルピーリングを受けるに当たっては注意が必要で、ケミカルピーリングを受けることができない人も存在しています。 【監修医師からのワンポイント】 ケミカルピーリングは、ニキビや小さいシミ、小ジワの改善など様々な効果が期待できる治療です。治療中の疾患のある方、妊娠中の方など以外にも、角質が痛んでいると、ピーリングが予想以上に深くなりますので、前日の顔剃り、パック、スクラブ洗顔は避けるようにしてくださいね。 ケミカルピーリングを受けるこ
この記事は、
PRIMA CLINIC (プリマクリニック)の
佐藤亜美子医師が監修しています。 -
保険診療と美容皮膚科でのニキビ治療を施術ごとに詳細解説
筆者は現役の美容ナースとして、日々ニキビに悩む患者様と接しています。お肌の悩みは年代や肌質によって多種多様に存在しており、そのお肌悩みで精神的に辛くなったり落ち込んだりする方も少なくありません。 その中でも、「ニキビ(尋常性ざ瘡)」は思春期の方から30〜50代まで日本人の90%以上が経験し、男女共に幅広く悩まれている方の多い疾患です。私自身、中学生の頃からニキビに悩み皮膚科へ毎月通ったり美容皮膚科で施術したりと社会人になってもニキビには悩まされました。 その治療法も今のように確立されておらず、ネットの不確かな情報から間違ったケアをしてしまい、ニキビが慢性的に治らず悪化してしまったこともありました。ここからは、ナースとして、美容クリニックでのニキビ治療の経験もまじえ、ニキビの治療について細かく解説していきます。 【監修医師からのワンポイント】 ニキビは保険診療で治療が可能
この記事は、
ウェンデルクリニックの
下里柚季医師が監修しています。
他の治療カテゴリ
スポンサーリンク
