トラネキサム酸とは(概要・基礎知識)
トラネキサム酸はアミノ酸の一種で、抗プラスミン作用(止血効果)や抗アレルギー、抗炎症効果があり湿疹の薬として広く使用されてきた医薬品です。クリニックでは肝斑やシミの治療に使用しています。紫外線を浴びるとメラノサイトと呼ばれる細胞がシミの元になるメラニン色素を作り出します。 トラネキサム酸にはメラニンの生成に必要な物質であるプロスタグランジンの働きを抑えシミができるのを抑えてくれる効果が期待できます。
また、メラノサイトを活性化させ、アレルギーや炎症を起こすプラスミンという物質の働きを抑える「抗プラスミン作用」もあり、新しくシミや肝斑ができるのを防ぐ役割ももっています。
美容クリニックでは肝斑やシミの内服薬としてトラネキサム酸が処方されます。ただし、血栓ができやすくなる恐れがあるため、止血剤を内服している方や脳血栓、心筋梗塞、血栓性静脈炎など、血栓のある方やその疾患のリスクが高い方は慎重に使用する必要があります。
トラネキサム酸の内服薬が使えない場合には、トラネキサム酸のイオン導入ができる美容クリニックもあります。炎症を抑える作用があるため、乾燥肌や敏感肌の方にも適した治療と言えるでしょう。
トラネキサム酸が向いている人(こんなお悩みに)
・しみ、そばかす、肝斑が気になる方ダウンタイム/経過
イオン導入も内服も定期的な通院による経過観察が必要です。費用
トラネキサム酸イオン導入の場合は1回につき4,000〜5,000円程度 内服薬の場合は1カ月あたり6,000円〜8,000円程度リスク・副作用
内服薬では、食欲不振、胸焼け、吐き気、眠気、発疹などが起こることがあります。持病のある方は医師に相談しましょう。妊娠中や授乳中の方は使用できません。*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
監修:
稲葉岳也医師
いなばクリニック
東京慈恵会医科大医学部卒業。大学病院にて経験を積み、横浜市でいなばクリニックを開院する。一般皮膚科をメインにしつつも、美容皮膚科治療も積極的に行っています。
特に、多くの機器を導入しているレーザー治療、光治療においては地域の美容かかりつけクリニックとしてリピーターが多い。HIFUテクノロジーのウルトラセルQプラスなど話題の機器も抑えています。
東京慈恵会医科大医学部卒
慈恵医大附属病院
聖路加国際病院
いなばクリニック院長
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療
美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)に関連する記事
-
“飲む日焼け止め”の効果、口コミ、副作用などがわかる!
紫外線の強さが気になり始める季節。日焼け止めを使って、紫外線防止ケアをしても塗ってから時間がたってしまったり、SPF値の低いものを使っていたりすると「本当に大丈夫かな?」と不安になることはありませんか?うっかり日傘や手袋、サングラスなどを忘れて慌ててしまうこともありますよね。このような日焼け防止ケアに関する不安を払拭してくれるのが、飲む日焼け止めです。ここでは最新の飲む日焼け止めについて詳しく紹介していきます。 目次 1.敏感肌の方、必見!近年人気の飲む日焼け止めとは? 1-1.飲む日焼け止めとは 1-2.飲む日焼け止めの効果とメリット 1-3.飲む日焼け止めの成分①フェーンブロック 1-4.飲む日焼け止めの成分②ニュートロックスサン 1-5.飲む日焼け止めの成分③カロチノイド 1-6.新しいタイプの日本製飲む
この記事は、
六本木スキンクリニックの
鈴木稚子医師が監修しています。 -
ゼオスキンヘルスの効果、料金など。医師指導のもと、自宅ケア
くすみやシミ、肝斑や毛穴の開きや肌のゴワつき……。追い打ちをかけるように現れる肌トラブルやエイジングサインにうんざりしていませんか?肌全体を新しく生まれ変わらせたい、家にいながらしてそんな希望を叶えてくれるのがオバジの「ゼオスキンヘルス」です。トレチノインやハイドロキノンを使って肌を生まれ変わらせるというメカニズムはオバジニューダームと似ていますが、ゼオスキンヘルスは効果を出しつつ、ダウンタイムのダメージを最小限にとどめた新しいシステム。ここではゼオスキンヘルスについて詳しく説明していきます。 目次 1.家にいながら新しく美しい肌を手に入れる!ゼオスキンヘルスとは? 1-1.ゼオスキンヘルスとは 1-2.ゼオスキンヘルスのバリエーションと効果 1-3.ゼオスキンヘルスの治療期間とダウンタイム 1-4.ゼオスキ
この記事は、
よだ形成外科クリニックの
依田拓之医師が監修しています。 -
ツヤツヤ美肌に導くメソナJ(エレクトロポレーション)とは
毎年6月くらいの梅雨時期になると、気温も上がりだんだんと紫外線が強くなってきます。湿気はあるのになぜか乾燥するなと思われる方も多いのではないでしょうか。気温と湿度が高いことによって汗や皮脂が出ており、汗が蒸発することによって肌が乾燥してしまい、中には自身の汗や皮脂でかぶれてしまうケースもあります。 筆者は混合肌のため常日頃からTゾーンは皮脂が多くテカるのに、フェイスラインなどのUラインは乾燥してしまうためよくクリニックではイオン導入やエレクトロポレーションを行います。エンビロンのイオン導入やメソナJでのエレクトロポレーションをすると肌に薬剤や美容成分が浸透し保湿や鎮静を行ってくれます。 そんな梅雨には、美容クリニックでしっかり乾燥ケアをしたいと相談されることもしばしばあります。6月は特にジューンブライド(6月の花嫁)ということもあり、結婚式を間近に控えた患者様もいらっしゃいます
この記事は、
マリポサビューティークリニックの
広島光恵医師が監修しています。 -
現場を熟知する美容ナースによるピコレーザーのおさらい。実際結果が出た相乗効果がある治療も解説
Contents そもそもレーザーとは? ピコレーザーの基本 ピコレーザーでできる治療 ピコレーザーの機械の種類と特徴 ピコレーザーと相乗効果のある治療 ピコレーザーのその他の治療法 まとめ シミ治療や毛穴治療を検討されたことがある方はピコレーザーというワードを聞いたことがあるのではないでしょうか? 似たような機械でQスイッチレーザーというものがあり、以前シミ取りをQスイッチレーザーで受けたという方もいると思います。 今回はよく耳にする「ピコレーザーってつまり何?」「ピコレーザーの中にも色々な種類があるけど違いはあるの?」「Qスイッチレーザーなどの他のレーザーとの違いは?」など基本的な疑問から少し難しいところまで、現役美容ナースの日々の治療経験をベースにお伝えしていきます! 【監修医師からのワンポイント】従来のQスイッチレーザーと比較して、機種
この記事は、
TANAKA SKIN CLINICの
田中陽奈医師が監修しています。 -
プラズマ治療とは? Neo Genについて解説〜ニキビ・リジュビネーション治療に〜
レーザーやIPL(光治療)とは異なるジャンルのプラズマ治療について聞いたことはありますか?「プラズマって名前では聞いたことがあるけどそもそも何なんだろう?」「プラズマにも美容効果があるんだ」と感じた方も多いかと思います。 プラズマ治療についてこの記事で全て解説していきます! そもそもプラズマって? そもそもプラズマとはどういったものかについてお話ししていきます。 プラズマとは物質の第4の状態だと言われています。 物質は①固体②液体③気体と温度が上昇するに伴い形を変えていきますよね。プラズマは気体をさらに温めることで電子(マイナス)と陽イオン(プラス)にまで分解された状態が④プラズマです。 自然現象だとオーロラや稲妻、身近なものだと照明などがプラズマの状態にあたります。医療現場でも器具の滅菌や止血などに利用されています。
-
ニードルRFの人気機器ポテンツァとは。ドラッグデリバリーなど様々なモードも解説
「ポテンツァ」というワードを最近、美容医療業界では頻繁に耳にするようになってきました。美容医療の中ではニードルRFといえばポテンツァというくらい有名になった機械ですが、まだまだ新しい機械ですので、初めて耳にする方も少なくはないでしょう。 ニードルRFにもシルファームやモフィウスといった機械がありますが、どのように違うのかがわかりにくいというお声も多く、今回は同じニードルRFでもそれぞれどのような特徴があるのかについて細かく解説していきます。 ポテンツァはここ2〜3年で広まってきた新しい機械ですが、東京や大阪を中心に導入している美容クリニックが増加し続けています。なぜこのように人気になったのか、ポテンツァとはどのような機械なのでしょうか? 【監修医師からのワンポイント】ポテンツァはニードルRFということで毛穴やニキビ跡の凹凸など、質を良くする治療ではありますが、同時に血
この記事は、
麗ビューティー皮フ科クリニックの
居原田麗医師が監修しています。
他の治療カテゴリ
スポンサーリンク
