ダブロとは(概要・基礎知識)

ウルセラと同様、高密度焦点式超音波=HIFU(ハイフ=High Intensity Focused Ultrasound)を使ってSMAS層を引き上げ、たるみを改善する切らないフェイスリフト治療です。熱のエネルギーによって皮膚のたんぱく質が変性し、即効性ある引き締め効果(スキンタイトニング)が得られ、創傷治癒作用がもたらすコラーゲンの生成促進によって徐々にハリが増していくという点もウルセラと同じです。

ダブロはウルセラと比べて熱が広く分散して作用するため、痛みが少ないという特徴があります。面で皮膚を引き上げることが可能なので、フェイスラインのたるみ改善にも適しています。効果の持続期間はウルセラに比べて短めですが、ウルセラより施術費用が安価であることもメリットでしょう。ウルセラのアフターケアとしてダブロの施術を受けるとより効果的です。

なお、ウルセラはアメリカで開発されたマシンでFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けていますが、ダブロは韓国で開発されたマシンなのでKFDA(韓国食品医薬品局)の認可のみ受けておりFDAの認可は受けていません。

ダブロが向いている人(こんなお悩みに)

・たるみを解消したい方
・リフトアップしたい方
・フェイスラインを整えたい方
・ほうれい線や頬のたるみが気になる方
・額のしわが気になる方

ダウンタイム/経過

施術直後、筋肉痛のような痛みが出ることがありますが、徐々におさまります。
施術直後から引き締め効果を実感できるが、ハリ改善効果のピークは施術から3カ月後。その後半年~1年ほどかけて、徐々に効果が消えていく。

費用

顔全体で15~25万円前後

リスク・副作用

赤みやほてり、むくみが出ることがありますが、数時間で消失します。
ごくまれに腫れが1~2週間程度続くことがあります。

【すぐに探せます![地域✕施術]全国おすすめクリニック一覧はこちら】

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

大久保由有医師

BIANCAクリニック表参道

北里大学医学部卒業。大学病院にて形成外科・皮膚科・麻酔科を経験。その後大手美容外科、皮膚科にて院長を歴任後、2018年からBIANCAクリニック勤務。
得意施術はエイジングケアと輪郭形成。インスタグラムで多くの美容発信を行い人気です。休日は筋トレやヨガの資格を活かしてトレーニング中。

日本美容皮膚科学会
日本抗加齢学会

北里大学医学部卒業
順天堂大学附属順天堂医院にて形成外科・皮膚科・麻酔科を研鑽
2017年 国際医療福祉大学三田病院勤務、美容外科・美容皮膚科クリニックにて院長を歴任
2018年 BIANCAクリニック入職

エイジングケアの他の治療

エイジングケアに関連する記事

  • たるみ治療はレイヤー(層)で考える! レイヤーごとのたるみ治療方法

    たるみ治療といえば、最近ではハイフが1番人気のある施術かもしれません。ですが、もっとよく調べるとハイフ以外にもたくさんのたるみ治療があることに気がつくと思います。超音波、RF、ヒアルロン酸……一体自分的にはどれがたるみに効果のある治療なのか、調べても一般の方が理解するのはとても難しいと思います。 多くの治療を比較して、どの治療が自分に1番効果があるのか、皆さん迷ってしまうのではないでしょうか? 今回はそんなたるみ治療難民の皆さまに、クリニックではどういった考え方でたるみ治療を提案しているのか、ドクターはどこを診てたるみ治療をすすめているのか、そのひとつの極意をお伝えしていきます。 【監修医師からのワンポイント】たるみは年齢とともに進行し、誰しも避けられない変化です。たるみを完全に元通りにすることは難しいですが、個人に合った治療方法により、大きく改善したり予防的な効果が期待でき

    この記事は、
    PERSONAL BEAUTY CLINIC TOKYO 銀座
    川守田詩乃医師が監修しています。

  • ダブロの効果、副作用など。切らずに顔の引き上げを

    年齢とともにゆるんでいくフェイスライン、頬のたるみ。こうしたエイジングサインは肌の深い部分にある筋肉の衰えによって起こるため、化粧品で解消することは、まず不可能と言われています。とはいえ、たるみは放置しておくとどんどん進行してしまうもの。でも、切開するフェイスリフトの手術は怖いという方がほとんどですよね。そこで、検討してみたいのが切らずに顔の筋膜層にアプローチできるとして人気が高い「ダブロ」という施術です。ここではダブロがどんな施術なのかについて、詳しく説明していきます。 目次 1. 切らずに顔の筋膜層にアプローチ!ダブロってどんな施術? 1-1.ダブロとは 1-2.ダブロの効果と照射可能範囲 1-3.ダブロはどんな人に向いている? 1-4.ダブロとウルセラ、サーマクールの違い 1-5.ダブロのダウンタイム・副作用 1-6.ダブロの失敗例 1-7.ダブロの口

    この記事は、
    THE ROPPONGI CLINIC 恵比寿院
    長尾沙也加医師が監修しています。

  • サーマクールFLXとウルセラを二宮医師(東京美容皮膚科クリニック)が特別講義!

    東京・浜松町にある東京美容皮膚科クリニック院長の二宮先生にアンチエイジング治療、特にサーマクールFLX、ウルセラについて解説してもらいました。 アンチエイジング機器の代名詞といっても過言ではないこの2機器。実際に毎日クリニックで治療にあたり、多数の症例を見てきたからこその解説は貴重です。アンチエイジング治療の変遷、機器の進化、類似の機器についてなど、普段医師からはなかなか聞けない情報満載です。治療を検討している方は是非ご覧ください。 目次 ・若返りの種類について ・切る施術 ・切らない施術 ・サーマクールFLXについて ・サーマクールを受ける際の注意点 ・ウルセラについて ・ウルセラを受ける際の注意点 ・多様化するレーザーについて違いを知りたい ・女性はいつからアンチエイジングをするべきか ・年齢や症状に合った施術の選択方法 ・アンチエイジング治療をする際

    この記事は、
    東京美容皮膚科クリニック
    二宮幸三医師が監修しています。

  • 顔のリフトアップ法を知りたい! 30代後半からのリフトアップ術

    頬のラインを中心に顔全体がもう少し、リフトアップしたら見た目年齢がぐんと若返るのに……。鏡を見ていて、そんな風に思ったことはありませんか?エイジングサインの中でもコスメやサプリメントなどで解消しにくい、たるみ。しかし現在では、さまざまな方法でたるみにアプローチできるようになっています。ここで最新の顔のリフトアップ方法について詳しく説明しましょう。 【監修医師からのワンポイント】顔のたるみは表皮・真皮・皮下脂肪・筋肉・骨まで様々な層の変化が重なって起こるため、一人ひとりの状態に合わせたアプローチが必要です。現在のたるみの程度やライフスタイルを考慮して、その方に最適な治療計画を組み立てることが重要といえます。 目次 1.美容外科でできる顔のリフトアップ方法とは?〜手術による切る顔のリフトアップ〜 2.切らない顔のリフトアップ方法いろいろ 3.顔のリフトアップまとめ〜効

    この記事は、
    山本クリニック ソフトメディ(山本クリニック Softmedi)
    山本晴香医師が監修しています。

  • マリオネットラインを消す方法&予防法を解説

    ほうれい線とならんで老けた印象を与えてしまうマリオネットライン。顔のしわのなかでも特に見た目年齢をあげてしまう要素ですが、このマリオネットラインはなぜできるのでしょうか。ここではマリオネットラインができる原因と改善方法について詳しく解説していきます。 目次 1.老け顔の象徴!マリオネットラインを消すには 1-1.マリオネットラインとは 1-2.マリオネットラインができる原因とは 1-3.マリオネットラインをお手入れで改善する方法 2.マリオネットラインを美容外科・美容皮膚科で改善させる方法とは 2-1.ボトックス注射 2-2.ビスタシェイプ 2-3.エランセ 2-4.PLAリフト 2-5.ウルセラ 3.まとめ 1.老け顔の象徴!マリオネットラインを消すには 1-1.

    この記事は、
    いなばクリニック
    稲葉岳也医師が監修しています。

  • 頬のボリュームをなくしほうれい線の予防ができるメーラーファット除去について

    【監修医師からのワンポイント】メーラファットが多い方は、笑った時に頬のふくらみが目立ち、顔が大きく見えてしまうことがあります。メーラーファットはダイエットでも落としにくい脂肪です。 メーラーファット除去は無理なダイエットをせずに、すっきりとしたお顔立ちになることができますが、脂肪を取りすぎると逆に老けたお顔立ちになる可能性もあるので、医師のカウンセリングをしっかり受けた上で検討しましょう。 顔のボリュームやたるみで悩んでいる方はマスクを外す機会が増えてさらに多くなっています。鏡を見て頬やほうれい線で悩んでいて何をしていいのかわからないと相談されることも以前のコロナ禍より増えています。 顔のボリュームやたるみの原因についても1番大きく関わっているのは脂肪です。そもそも、顔では脂肪のパーツが分かれており特にほうれい線付近にある脂肪として気になる部分がメーラーファットで

    この記事は、
    ゼティスビューティークリニック 池袋院
    沈竟卉医師が監修しています。

エイジングケアのコラムを見る

の治療カテゴリ