陥没乳頭(陥没乳首)とは(概要・基礎知識)
陥没乳頭とは乳頭が突出せず、乳輪内に埋まっている状態です。原因は何らかの理由により乳管(乳汁を乳頭へ運ぶパイプラインの役目を担っている管)が成長しきれなかったり、乳首をささえる周りの組織が未発達であったりということなどが考えられます。乳頭が不衛生になりやすく乳頭炎、乳腺炎を起こしたり、乳輪下膿瘍を繰り返す場合があります。また、授乳の障害となる場合があります。見た目が気になるという方もいます。陥没乳頭は仮性(引っ張るなどすれば出てくるがすぐにひっこんでしまうもの)の場合であればマッサージや乳頭吸引器で治療可能なケースも少なくありません。真性(乳首を引っ張り出すことができないもの)の場合は手術が一番有効な治療法になります。手術方法はクリニックによって差異はありますが、基本的には陥没している乳首を引っ張り出して、乳首の根元を縫合し後戻りしないようにするものです。
重症のケースでは皮弁を作成して乳首の土台となるように縫合する方法が取られることもあります。基本的に乳管を温存する手術なので、授乳には問題ありません。なお、授乳をする必要がある方は保険適応となります。
陥没乳頭(陥没乳首)が向いている人(こんなお悩みに)
・陥没乳頭(乳首)を治したい方ダウンタイム/経過
腫れ、赤み、内出血は約1~2週間で改善します。術後ブラジャー装着をしても問題はありませんが、抜糸するまでは傷跡を圧迫や擦ると痛みが出るので緩めのブラジャーの着用をお勧めします。
一時的に乳頭周辺の感覚が鈍くなりますが、約6カ月で改善します。
費用
両側で16~77万円リスク・副作用
腫れ、赤み、効果が不十分、乳頭が大きすぎるまたは小さすぎる、左右差、乳頭の壊死、乳頭の知覚麻痺、陥没の再発、授乳への影響、傷跡が気になる、感染*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。
監修:
五反田希和子医師
美容外科医
長崎大学医学部医学科卒業。
美容医療は「喜びの医療」をモットーに診療し、形成外科専門医のほかに日本レーザー医学会専門医としての資格を持つ。
長崎大学医学部医学科 卒業
国立病院機構 九州医療センター
久留米大学病院 形成外科
済生会福岡総合病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
宗像水光会病院 形成外科
久留米大学病院 形成外科
済生会二日市病院 形成外科
ビスポーククリニック福岡院 院長
豊胸・バストの他の治療
豊胸・バストに関連する記事
-
豊胸術のリスクを美容外科医が教えます
大きなバストを求める女性の要望に対応するために、バストサイズを確実に大きくする方法がプロテーゼを用いた豊胸術になります。ここではプロテーゼを用いた豊胸手術を中心に解剖から、リスク、ダウンタイムまで分かりやすく解説します。 豊胸術・プロテーゼ挿入位置はこうして決める ご自分のバストがどのようになっているか、想像したことはありますか?皆さまのバストは、下のイラストの様に筋肉組織、乳腺組織、皮膚および皮下脂肪から構成されています。 体質や体格、希望する豊胸手術によって、どこに何を入れるかが異なり、当然ながらダウンタイムなどにも影響してきます。プロテーゼの場合ですと、代表的な挿入位置は乳腺の下層、大胸筋表面にある筋膜の下層、大胸筋の下層の3種類です。 この3種類の中で感染、拘縮といったリスクが相対的に高
この記事は、
プリモ麻布十番クリニックの
大場教弘医師が監修しています。 -
陥没乳頭の方法、リスクなど。条件を満たせば保険適用も
皆さんは自分自身のバストに自信がありますか?ある、と答える方はそれほど多くないのではないでしょうか。バストの大きさやハリ、乳頭部分の色など、バストに関する悩みは意外に多いもの。そのなかでも人に相談しづらいのが、陥没乳頭(かんぼつにゅうとう)です。陥没乳頭とはその名の通り、乳首がへこんで内側に入っている状態のこと。見た目でコンプレックスを抱きやすいほかにそのままにしておくと将来的に授乳ができないケースもあります。ここで陥没乳頭の悩みを解消する方法について、10人の先生方の見解をまとめてみました。 目次 1.陥没乳頭とは 1-1.陥没乳頭とはどんな症状? 1-2.陥没乳頭の原因とは 1-3.陥没乳頭だと授乳できなくなる? 2.陥没乳頭の悩みを解消する方法 2-1.陥没乳頭を改善するマッサージ 2-2.美容外科で行う陥没乳頭の手術 2-3.陥没乳頭の手術、メリットとデメリ
この記事は、
よだ形成外科クリニックの
依田拓之医師が監修しています。 -
出産後のボディラインとバストに、脂肪吸引+脂肪注入豊胸を。水の森美容外科総院長が徹底解説
今回は全国5カ所に展開する、水の森美容外科の総院長である竹江渉先生に、脂肪吸引と取った脂肪を使ってバストアップする脂肪注入豊胸について、詳しく解説して頂きました。 通常の脂肪吸引のメリット、デメリットはもちろん、産後の女性の多くが直面するボディラインの悩み、授乳後のバストの萎縮などのお悩みについてもその解決法を丁寧且つ明確にお答えいただきました。 目次 ・水の森美容外科の脂肪吸引の特徴 ・脂肪吸引の失敗とは ・脂肪吸引で取れる脂肪量は? ・脂肪吸引後の圧迫の重要性 ・産後の身体の弛み ・産後に脂肪吸引、脂肪注入豊胸するメリット、デメリット ・一度の施術で胸に脂肪注入できる量 ・脂肪注入豊胸でできるしこりとは ・脂肪吸引のダウンタイム ・脂肪吸引後のリバウンドはこうして起こる ・脂肪注入豊胸の定着率を高めるコツ ・脂肪吸引、脂肪注入豊胸のカウンセリ
この記事は、
水の森美容クリニック 東京銀座院の
竹江渉医師が監修しています。 -
コンデンスリッチ脂肪注入豊胸術(CRF)のメリット、デメリット、口コミなど
「胸を大きくしたいけれど、術後の痛みが怖い」「いかにも豊胸した!というのではなく、ほどよくバストアップしたい」という人から注目を集めているのが、コンデンスリッチ豊胸術です。見た目や手触りが自然、ダウンタイムが短いなど、さまざまなメリットがあると言われているコンデンスリッチ豊胸がどんな方法なのか、デメリットも含めて詳しくご紹介していきます。 1.コンデンスリッチ豊胸とは 1-1.コンデンスリッチ豊胸のメリット 1-2.コンデンスリッチ豊胸のデメリット 1-3.コンデンスリッチ豊胸の施術プロセス 1-4.コンデンスリッチ豊胸のダウンタイムと術後経過 1-5.コンデンスリッチ豊胸の口コミ 1-6.コンデンスリッチ豊胸を受けた人のブログ 1-7.コンデンスリッチ豊胸、しこりができるのは失敗? 1-8.CRF(コンデンスリッチファット)認定クリニック 2.コンデンスリッチ豊胸
この記事は、
さくらビューティークリニック銀座の
富田さくら医師が監修しています。 -
胸が垂れる原因と普段の超カンタン筋トレで下垂予防!
30代以降になると気になり始めるバストの下垂。特に胸が大きい人は貧乳に悩む人よりも胸が垂れやすいため、早めに胸が垂れるのを防ぐケアを始める必要があると言われています。ここでバストがなぜ垂れてくるのか、その原因とバストの下垂を防ぐ方法について、簡単な筋トレからクリニックでの治療まで考えてみましょう。 目次 1.胸が垂れる原因を知ろう 1-1.加齢による胸の下垂 1-2.出産による胸の下垂 2.胸が垂れるのを防ぐために 2-1.胸が垂れるのを防ぐ筋トレ 2-2.生活習慣の見直しやサプリメントを取り入れたケア 2-3.豊胸手術が下垂防止にもつながる 3.まとめ 1.胸が垂れる原因を知ろう 胸が垂れるのは年齢だからしかたない……と思っていませんか?しかし胸が下垂する原因は加齢だけではありません。まずは胸が垂れる原因を理解しておきましょう。 1-1.加齢
-
ヒアルロン酸豊胸術の効果、しこり、硬さ、痛みについて
「胸がもう少し大きかったら……」とため息をついたことはありませんか?女性なら誰もが憧れる豊かなバスト。でも、シリコンバッグを入れるような大掛かりな手術は怖くて受けられないという方も多いでしょう。そこで、考えてみたいのがヒアルロン酸注射による豊胸の施術です。ここでは気軽にバストアップできる印象のあるヒアルロン酸豊胸のメリットやデメリット、最新の情報などについて詳しく説明していきます! 目次 1.ヒアルロン酸による豊胸ってどんな施術? 1-1.ヒアルロン酸豊胸のメリット 1-2.ヒアルロン酸豊胸、何cc注入するのがオススメ? 1-3.ヒアルロン酸豊胸による授乳や乳がん検査への影響 1-4.豊胸に使用するヒアルロン酸の種類 1-5.ヒアルロン酸豊胸のデメリット。術後は痛い?マッサージは必要? 1-6.ヒアルロン酸
他の治療カテゴリ
スポンサーリンク