乳酸ピーリングとは(概要・基礎知識)

古い角質をはがす効果のある肌に優しい乳酸を使用して行うケミカルピーリングの一種です。肌への浸透がよく、色素に対して高い効果を発揮しますので、メラニン色素が原因のシミやくすみの抑制に役立ちます。使用する乳酸はヨーグルトや乳清を発酵させ、その一部を抽出した基材です。

乳酸は古い角質や毛穴に詰まった皮脂などをきれいに除去します。このことで肌のターンオーバー(新陳代謝)が整い、コラーゲンやセラミドの生成が促され、肌が本来のみずみずしさを取り戻します。肌のくすみも解消し、ツヤと弾力のある手触りが戻ってきます。顔や背中のニキビ跡改善にも役立ちます。

乳酸ピーリングでは、PH(酸性度をあらわす単位)と濃度(乳酸が配合されている濃度)を医師が調整します。お肌の弱い方は10%からスタート、グリコール酸によるピーリングでもトラブルがない丈夫な肌の方は30%など、肌に合った濃度を選ぶことが可能です。イオン導入と組み合わせてさらに高い美肌効果やニキビ予防効果を目指すこともできます。

乳酸ピーリングが向いている人(こんなお悩みに)

・ニキビ、ニキビ跡を治したい方
・くすみ、シミで悩んでいる方
・小ジワ、たるみが気になる方
・肌のトーンや毛穴の開きを改善したい方

ダウンタイム/経過

施術中、肌にピリッとする感じがありますが、痛みはありません。
当日は赤みやかゆみが出ることがありますが、数時間で消失します。肌がダメージを受けやすくなっているため、日焼け対策が必須です。

費用

1回5,000~8,000円

リスク・副作用

赤み、かゆみが起こります。濃度が高くなるほど刺激が強くなるため、少し皮がむけたり、かさぶたになることがあります。

【すぐに探せます![地域✕施術]全国おすすめクリニック一覧はこちら】

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

黒田愛美医師

美容皮膚科医

獨協大学医学部卒業。大学病院で経験を積み、都内美容クリニックを複数経験し院長も歴任。その後クリントジュネス、Zetith Beauty Clinic勤務、東京美容外科 沖縄院院長。
外科医として勤務する中で女性が活躍する乳腺外科に進み、乳房再建の手術から豊胸術に興味を抱き、美容医療の道へ進みました。身体の内からの治療、注入系のヒアルロン酸、ボトックスを得意としています。麻酔科標榜医。アラガン社メディカルアドバイザー。

⿇酔科標榜医
アラガンジャパン注⼊指導医など

獨協大学医学部卒業 
東京女⼦医科⼤学 内分泌乳腺外科⼊局
東京女⼦医科大学 麻酔科⼊局 
都内美容クリニック非常勤
都内美容クリニック院⻑
自由が丘クリニック美容外科・美容⽪膚科・美容内科⾮常勤
クリントジュネス勤務
Zetith Beauty Clinic副院長
東京美容外科入職
東京美容外科 沖縄院院長

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)に関連する記事

  • フォトシルクプラスの効果、料金など。シミやニキビに

    年齢とともにどんどん増えるシミや頑固なくすみをなんとかしたい!と思ったとき、皆さんならどうしますか?市販の美白化粧品は効かないし、だからといってレーザーで治療をするのは怖いし、ダウンタイムがある施術はムリ……。こうした方も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのがフォトシルクプラスです。効果が実感しやすく、ダウンタイムがほとんどないことから今、シミ取り施術のなかで人気が高いと言われています。ここではフォトシルクプラスの施術がどんなものなのか詳しくお話していきます。 目次 1.シミ取り施術の一番人気!フォトシルクプラスってどんな施術? 1-1.フォトシルクプラスとは 1-2.フォトシルクプラスの効果 1-3.フォトシルクプラスのメリット・デメリット 1-4.フォトシルクプラスのダウンタイム 1-5.フォトシルクプラスの副作用・失敗例 1-6.フォトシルクプラスを

    この記事は、
    表参道美容皮膚科 原宿本院
    三宅真紀医師が監修しています。

  • レーザートーニングの効果とは。肝斑の改善等に

    美容外科・美容皮膚科で行うシミ取りと言えば、レーザー。でも、頬にもやもやとシミのように見える肝斑や炎症後の色素沈着は通常のシミ取りレーザーを使用すると、むしろ悪化してしまう可能性があります。しかし、これらの通常のレーザーがNGな色の悩みを改善してくれると言われているのが、レーザートーニングです。レーザートーニングとは、通常のレーザーよりも弱めの出力で反復照射します。そのためダウンタイムが少なく、内服薬などと並行して治療することで、なかなか改善しなかった肝斑やシミが気にならなくなるという魅力的な施術です。ここではレーザートーニングについて詳しく説明していきます。 【監修医師からのワンポイント】レーザートーニングは、肝斑や色素沈着など肌の様々な色の悩みを徐々に改善させることができる施術です。痛みもダウンタイムもないですが、1回の施術で劇的な変化には乏しいので、何回か繰り返しの治療は必要です。

    この記事は、
    中切パークサイドクリニック
    山東優医師が監修しています。

  • Qスイッチルビーレーザーの効果、料金等。そばかす、刺青除去などに

    美白美容液でもビクともしないシミ、メイクでも隠せない大きいシミ……。年齢とともに濃くなるこんなシミに悩む方の中には「もうレーザーで取るしかないのかも?」と考えている方もいるのではないでしょうか。とはいえ、多種多様なレーザーがある今、自分のシミにどのレーザーが適しているのか分からないという方も多いでしょう。ここでは、90年代からシミやあざの治療に用いられてきたルビーレーザーについて詳しく説明していきます。 目次 1.Qスイッチルビーレーザーってどんなレーザー? 1-1.Qスイッチルビーレーザーとは? 1-2.Qスイッチルビーレーザーの効果 1-3.Qスイッチルビーレーザーの経過とダウンタイム 1-4.Qスイッチルビーレーザーの失敗例 2.Qスイッチルビーレーザーの施術 2-1.Qスイッチルビーレーザー

    この記事は、
    よだ形成外科クリニック
    依田拓之医師が監修しています。

  • エビデンス豊富なIPL治療の機器、効果、副作用を解説。美容医療初めての方に

    Contents IPLとは IPL治療機器 IPLの効果 IPLの副作用 IPLの価格 まとめ 初めてカウンセリングに来院される患者さんにお肌で気になっているところはどこですかと聞くと、「赤みやシミシワなど全部です」「ニキビ治療の後の赤みやくすみが……」とおっしゃる方がとても多いです。 確かに、顔に赤みのない方はほぼいないですし、40代以上の方でシミが全くない方もほぼいないかと思います。そういった複合的なお悩みをお持ちの方には、さまざまな治療を組み合わせて提案させていただくのですが、予算や時間・ダウンタイムなど許容範囲がさまざまですよね。 そのような方には、IPL治療をお勧めすることがあります。肝斑のある方には他の治療を提案することもありますが、お肌の複合的なお悩みに対してはIPLの光治療はとても良い治療と考えています。シ

    この記事は、
    MOMO CLINIC
    笠井彩香医師が監修しています。

  • ケミカルピーリングを受けられない人、注意点のまとめ

    ニキビや吹き出物、毛穴詰まりに効果的であるといわれているのが、美容皮膚科などの医療機関で受けることができるケミカルピーリングです。ケミカルピーリングは表皮に溜まっている古い角質を薬品の力を借りて軟らかくし、無理なく剥がすという方法であるため、適切に行うことによりお肌のターンオーバー周期を正常化させる効果を期待することができます。ですが、ケミカルピーリングを受けるに当たっては注意が必要で、ケミカルピーリングを受けることができない人も存在しています。 【監修医師からのワンポイント】 ケミカルピーリングは、ニキビや小さいシミ、小ジワの改善など様々な効果が期待できる治療です。治療中の疾患のある方、妊娠中の方など以外にも、角質が痛んでいると、ピーリングが予想以上に深くなりますので、前日の顔剃り、パック、スクラブ洗顔は避けるようにしてくださいね。 ケミカルピーリングを受けるこ

    この記事は、
    PRIMA CLINIC (プリマクリニック)
    佐藤亜美子医師が監修しています。

  • プラズマ治療とは? Neo Genについて解説〜ニキビ・リジュビネーション治療に〜

    レーザーやIPL(光治療)とは異なるジャンルのプラズマ治療について聞いたことはありますか?「プラズマって名前では聞いたことがあるけどそもそも何なんだろう?」「プラズマにも美容効果があるんだ」と感じた方も多いかと思います。 プラズマ治療についてこの記事で全て解説していきます! そもそもプラズマって? そもそもプラズマとはどういったものかについてお話ししていきます。 プラズマとは物質の第4の状態だと言われています。 物質は①固体②液体③気体と温度が上昇するに伴い形を変えていきますよね。プラズマは気体をさらに温めることで電子(マイナス)と陽イオン(プラス)にまで分解された状態が④プラズマです。 自然現象だとオーロラや稲妻、身近なものだと照明などがプラズマの状態にあたります。医療現場でも器具の滅菌や止血などに利用されています。

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)のコラムを見る

の治療カテゴリ