マイヤーズカクテルとは(概要・基礎知識)

アメリカのジョン・マイヤーズ医師によって開発された点滴療法です。もともとは慢性疲労、喘息、うつなどの患者さんに対し体に必要不可欠なビタミンC、ビタミンB群にグルタチオン、マグネシウムなどのミネラルなどを組み合わせた点滴を行うことで症状の改善効果が見られたことから、広く行われる治療となりました。

にんにく注射や美容点滴、疲労回復点滴などクリニック独自の処方による点滴や注射で一時的な回復効果を狙った治療は他にもありますが、マイヤーズカクテルがこれらの治療法と違うのは、元々体内にある栄養素であるビタミンとミネラルから構成されるシンプルな点滴であるという点でしょう。

マグネシウムが含まれているというのも特徴のひとつです。マグネシウムは血液の流れを良くし、体温や血圧を調整する働きがあるため、体の内側からバランスを整え、アンチエイジングや美肌、健康維持に効果が期待できます。

マイヤーズカクテルが向いている人(こんなお悩みに)

・エイジングケアをしたい方
・慢性的な疲労を改善したい方
・アレルギー症状にお悩みの方
・免疫力を強化したい方

ダウンタイム/経過

点滴時の針の抜き刺しによる軽い痛みがあります。
週に1回~月1回の頻度で治療を受けると効果的です。

費用

1回3,500円〜15,000円(点滴の処方内容により費用に差があります)

リスク・副作用

副作用が少ない安全な治療です。ただし、活性型ビタミンD製剤を使用している方や結石ができやすい体質の方は治療を受けることができません。 

【すぐに探せます![地域✕施術]全国おすすめクリニック一覧はこちら】

*本記事内でご紹介した治療機器、施術内容は、個人の体質や状況によって効果などに差が出る場合があります。記事により効果を保証するものではありません。価格は、特に記載がない場合、すべて税込みです。また価格は変更になる場合があります。記事内の施術については、基本的に公的医療保険が適用されません。実際に施術を検討される時は、担当医によく相談の上、その指示に従ってください。

監修:

蘇原しのぶ医師

しのぶ皮膚科

東海大学医学部卒業。皮膚科医として大学病院で経験を積み、都内の皮膚科にて副院長を歴任。2016年しのぶ皮膚科開院し院長に就任。
しのぶ皮膚科では、一般皮膚科治療はもちろん、美容治療はヒアルロン酸注入を中心に、先生目当てに患者様が来ている。安心してリピートできるクリニックとして人気に。さまざまなSNSで積極的に発信、テレビ出演も多数。

日本アンチエイジング外科・美容再生研究会認定医
日本皮膚科学会会員など

東海大学医学部卒
北里大学皮膚科
獨協大学皮膚科
新宿皮フ科副院長
しのぶ皮膚科院長

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)の他の治療

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)に関連する記事

  • マイヤーズカクテルの効果とは。クリニック独自の配合も

    美容成分や疲労回復成分を血管に直接注入することで、体にいい成分をダイレクトに取り込める美容点滴。プラセンタ点滴やにんにく点滴などが有名ですが、不足しがちなビタミンやミネラルを点滴するマイヤーズカクテルも根強い人気のある治療方法です。日本での知名度はプラセンタ点滴などに比べると低めですが、アメリカでは古くから実施されていた点滴で安全性と信頼度の高い治療になっています。ここではマイヤーズカクテルについて詳しくお話していきます。 【監修医師からのワンポイント】 マイヤーズカクテルは、サプリメントとは違って、消化管を通らずにダイレクトにビタミン・ミネラルを点滴で血管に注入するため効率が良いエイジングケアであると言えます。抗酸化作用・代謝機能改善作用があり、細胞から活力を与えてくれるので、様々な不調や肌トラブルの改善にも期待できますね

    この記事は、
    福井内科医院
    福井美典医師が監修しています。

  • 自然と視線を集めるデコルテのケア法を網羅!

    暖かくなってきて、胸元の開いたトップスを着るようになると気になりはじめるデコルテの肌。美しい鎖骨となめらかな白い肌は女性らしさの象徴でもあり、意外と男性の目がいくポイントでもあります。ここで本格的な夏が始まる前にデコルテのケア方法について考えてみましょう。 【監修医師からのワンポイント】 お顔のお手入れはされていてもデコルテケアまでしていない方が多くいらっしゃいます。お顔とデコルテのトーンや質感が異なるとお顔が綺麗でもアンバランスでせっかくお手入れしたお肌が台無しになってしまいます。お顔とともにデコルテも同時にケアすることがお勧めです。 目次 1.デコルテのケアをするべき理由 1-1.デコルテってどのパーツ? 1-2.デコルテをきれいにしておくメリット 2.デコルテのケアにおすすめの方法 2-1.「デコルテまでが顔!」まずはデコルテの紫外線対策&スキンケ

    この記事は、
    東京美容クリニック 表参道本院
    山村菜実医師が監修しています。

  • ほくろ・イボ除去のエルビウムヤグレーザーとは

    ほくろやイボの除去に用いられるレーザーがエルビウムヤグレーザーです。痛みが少なく、麻酔なしでほくろの除去ができる唯一のレーザーであると言われています。単に「エルビウムレーザー」と呼ばれることも。 「普通のヤグレーザーとどう違うの?」という疑問を持った方もいるのではないでしょうか。ここではエルビウムヤグレーザーについて詳しく説明していきます。 目次 1.麻酔なしでほくろが取れる?エルビウムヤグレーザーとは 1-1.エルビウムヤグレーザーとは 1-2.エルビウムヤグレーザーの効果 1-3.エルビウムヤグレーザーの副作用・デメリット 1-4.エルビウムヤグレーザーの経過 1-5.エルビウムヤグレーザーダウンタイム 2.エルビウムヤグレーザーの施術 2-1.エルビウムヤグレーザーの施術プロセス

    この記事は、
    いなばクリニック
    稲葉岳也医師が監修しています。

  • ピーリングジェルでの自宅ケアとケミカルピーリングを徹底比較

    博多人形のような陶器肌になりたい……。そのようなとき、あなたならどうしますか?毛穴の目立たないつるすべ素肌は、大人女子の憧れですよね。ところが、毛穴レスを目指すあまり、間違ったケアを行い続けて肌トラブルに見舞われてしまったという女性があとを絶ちません。毛穴レスを目指す女性の心強い味方、それはピーリングケアですが、これもまた、間違った方法で行ってしまうと肌トラブルの原因になりかねません。ピーリングケアには、美容皮膚科などで行うことのできるケミカルピーリングやピーリングジェルによる自宅でのセルフケア、エステのゴマージュなどの方法があります。 もくじ 1.ケミカルピーリングとは 1-1どんな症状に適しているの? 1-2ところで、副作用は心配ない? 1-3ケミカルピーリングを行う間隔について 2.ケミカルピーリングとピーリングジェル 2-1ピーリングを自宅で行

    この記事は、
    しのぶ皮膚科
    蘇原しのぶ医師が監修しています。

  • これってもしかして肝斑……? 多くの女性を悩ませる肝斑の特徴とその治療法とは

    【監修医師からのワンポイント】 肝斑は完治が難しい、やっかいなシミの一種です。内服治療や外用治療、レーザーなどを組み合わせて複合的な治療が必要になります。ご自身でも普段から紫外線ケアや、洗顔やメイクのときにこすらないように注意するなど、肝斑を悪化させない工夫をしっかりと行ってくださいね。 そもそも肝斑って何? 肝斑(かんぱん)という言葉を一度は耳にしたことがある人は多いと思いますが、肝斑はいわゆるシミの一つです。 ほほ骨から鼻にかけての部分や額、口の周りにみられることが多い薄茶色の色素斑で、左右対称に出現するのが特徴です。また輪郭はあいまいではっきりしないものが多く、広い範囲にもやっと広がって見えます。 一般的にシミと呼ばれているものは老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)といい、こちらは左右対称にできるものではなく輪郭もはっきりとしているものが多いため、

    この記事は、
    PRIMA CLINIC (プリマクリニック)
    佐藤亜美子医師が監修しています。

  • IPLセレックVと光治療について〜そばかす・赤み改善、若返り治療など多様な効果〜

    光治療は幅広いお肌の悩みに総合的にアプローチできる施術です。 使い方次第で様々な効果が期待できます。また肝斑がある方は不用意に施術すると悪化するリスクもあります。光治療とはどんなものか、効果や受けない方がいい場合、セレックVという光治療機にフォーカスして説明しています。どんな治療か気になる方は是非ご覧下さい! 【監修医師からのワンポイント】患者様一人ひとりのお悩みに合わせた「自分仕様のスキンケア治療」が可能です。ダウンタイムはほとんどなく、茶色のシミくすみの他にも、血管病変等の赤みにも作用してさらなる美白肌へと導きます。今までの光治療で満足できなかった方にもぜひ試してもらいたい治療です。 そもそも光治療とは 光治療(IPL:Intense Plused Light)は広い波長のカメラのフラッシュのような光をお肌に照射する治療です。幅広い波長で照射できるということ

    この記事は、
    錦糸町皮膚科内科クリニック
    田尻友恵医師が監修しています。

美容皮膚科(シミ、しわ、毛穴、ニキビ治療等)のコラムを見る

の治療カテゴリ